それにしても、日本版のポスターのキャッチコピーはずいぶんだと思いませんか。
こういうの。
「最低な男が、最高の未来を創った」
最低な男って……
ジョブス役をマイケル・ファスベンダーという男優が演じてます。
知らない名前だなあと思って調べてみたら、けっこういろんな映画に出ているみたいですね。
「プロメテウス」「ジェーン・エア」、そして「シェイム」では主演して数々の賞をなめているようです。
知らなかったな。
かなり工夫してジョブスを演じているけど、前かがみにひょこひょこ歩く姿はちょっとデフォルメしすぎてるんじゃない? と思います。
もぐりの学生をしていた時代から、初のパーソナルコンピューターである「アップル」をガレージで作りはじめる時代、会社が急成長し、役員たちの裏切りで追いだされてしまう失意の時代、そしてふたたび返り咲き、大成功をおさめる時代を、まんべんなく網羅していて、伝記映画としてはよくできているように感じます。
伝説的人物なだけに、エピソードの大部分は聞いたことがあるものですが、映像化されるとまたちがった感じになります。
ジョブス好き、伝記映画好き、サクセスストーリー好き、そしてアップル好きの人にはとても楽しめる映画でしょう。
とはいえ、そのジョブスはもうこの世にいない人なんですけどね。
私はどちらかというと、追悼の思いで観ていました。
これを書いている MacBook もまた、ジョブスがいなければこの世に存在しなかったものでしょう。
◎「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演@明大前キッドギャラリー(6.18)
ともに深く、ことば、静寂、音、そして空間とご自分の存在そのものをあじわうこと。ご来場いただいたみなさんにある種の「体験」を提供する試みです。14時からと18時からの2回公演。