20代のころは50キロ台だった体重が、小説家だのラジオ製作だのピアノ弾きだの朗読演出だの、あまり身体を動かさない仕事をつづけていたせいか、60キロを突破していた。
それでも水泳を中心に運動をこころがけていたおかげで、60キロ・プラスマイナス1キロくらいで安定的にキープできていた。
が、2011年の東日本大震災をきっかけに1、2か月であれよあれよと増え、気がついたら65キロ近くになっていた。
これがきっかけだということははっきりしている。
ストレスであり、また当時住んでいた羽根木の家に大勢の人が出入りして、そのたびにいっしょにご飯を食べたりしていたので、歯止めがかからなくなったのだ。
これはまずいと絞りにかかったのだが、なかなか減らない。
それでも62キロくらいまでは落としたのだが、体脂肪は20パーセントを超えたまま下がらない。
はっきりいって隠れ肥満だ。
いや、隠れていない、腹まわりに脂肪がたっぷりとついて、いわゆる中年体型になってしまった。
たしかに年齢も年齢なのでと、一時はちょっとあきらめかけていたのだが、いややはりと気を持ちなおして、減量というより体脂肪を落とすことに挑戦しはじめた。
体脂肪を落とすには、運動と基礎代謝をあげることが効果的だ。
運動はもちろんエネルギー消費であり、食事で足りないエネルギーは脂肪燃焼でおぎなう。
つまり、摂食カロリー以上に運動しなければならないということだ。
基礎代謝はとくに運動しなくても生きているだけで消費されるエネルギーで、その代謝量は筋肉量に左右される。
つまり、筋肉を増やせば、基礎代謝は大きくなるのだ。
ということで、エネルギー消費のための運動ではなく、筋トレを心がけることにした。
ひとつ問題があって、いくら筋トレをしても、食事量が少ないと体重も増えない代わりに筋肉も増えないのだ。
とくにタンパク質の摂取は必須だ。
そこで、プロテインで補ってやることにした。
これだと、食事量を増やさなくても大丈夫。
体脂肪が増える心配なく、筋トレで筋肉量を増やすことができる。
そんなことを数か月つづけてみたら、数値が変わってきた。
いま、体重は59キロで、体脂肪は17パーセントまで落ちている。
もうすこしがんばって、体脂肪を15パーセント以下に落としたい。
なおかつ、体重は65キロくらいまで増やしてもいいような気がしている。
ある程度パワーのある身体にして、やってみたいスポーツがあるのだ。