2012年の秋からほぼ3か月に1度のペースで、福井県立病院のエントランスホールでのボランティアピアノコンサートを開催している。
丸6年になろうとしている。
20回近く、おこなってきたことになる。
毎回60分程度のソロピアノ演奏で、どなたも自由に無料で聴くことができる。
だれもがよく知る童謡や季節の唱歌、外国の民謡やポップス、映画音楽、そしてときにはオリジナル曲なども演奏するのだが、毎回即興アレンジで気のおもむくままに展開するので、自分でもどのようになるのか、はじまってみないとわからないという楽しさがある。
今回も夏の曲などほぼ10曲くらいを演奏してきたのだが、用意していただいた席がほぼ満席になるほど盛況で、ありがたいかぎりだった。
そんな長い付き合いになる福井県立病院なのだが、私が音読療法協会のファウンダーであり、音読療法の普及活動もおこなっているというのを知った事務局のかたから、なにか高齢者向けのケアプログラムをとかんがえている看護部のかたたちと、今回お引き合わせいただいた。
私だけでなくボランティアコンサートを頻繁に開催していることからもわかるように、福井県立病院では地域とのつながりを大切にしていたり、また今回うかがった話では、医療行為だけでなくご高齢のかたたちにも優しいケアが病院独自に提供できないかとかんがえておられるということで、音読療法で協力できることになったのはとてもうれしいことだ。
まずは看護部のみなさんに体験していただく予定だ。
そのあと、音読ケアワークを高齢のかたたちにやらせていただき、できれば看護部のかたに音読ワークの進めかたを体得もらって定期的に開催されることがベストだと思っている。
そのためのサポートはできるかぎりおこないたい。
ともあれ、音読療法が公立の病院(病床数1,000)で利用してもらえるようになるのは、とてもうれしいことだし、ほかにもこのような貢献ができる病院がたくさんあるのではないかと想像していて、気軽にお声がけいただければと願っている。