2018年6月8日の夜、世田谷の代田区民センターで「共感男塾——共感的コミュニケーションで世界を味方につける」を開催した。
参加資格は男性もしくは「自分は男だと思っていてそこに問題を感じている人」。
共感的コミュニケーション(NVC)の勉強会は、参加したことがある方ならわかると思うが、女性の参加者が多い。
私の勉強会でも女性のみ、という回がしばしばあるくらいだ。
しかし、うれしいことに、ここ数年は男性の参加者もすこしずつ増え、ときには半分くらい男性ということもあるようになってきた。
そんな場で、しかし、なんとなく居心地が悪いような顔つきの男性がいることがある。
女性のいる場で発言に気をつかったり、自分の存在そのもの(ごつい身体や声、男性的しぐさなど)に肩身の狭い思いをしている男性がいるのだ。
実際、場に男性がいることに嫌悪感をあらわにする人もいたり、あとでそのことに共感を必要とする方が出てきたりすることもある。
そこで、異性を気にせず、男性性で肩身の狭い思いをすることなく、安心して発言し学びあえる場を作ってみようと思いたち、「共感男塾」を開催することにしたのだ。
もちろん、共感の世界では性差は関係ないとされる。
性差どころか、LGBTといわれるさまざまなマイノリティの人たちの多様性をも大切にしつつ、そういったものを越えてお互いに共感しあい、違いを尊重し、共存できる世界が、共感的コミュニケーションのめざすところだ。
男女差ばかりではなく、年齢差、人種差、職業的立場や社会的地位、障害のあるなし、こういったものをすべて越えて、人と人としてのつながりを大切にするのが、共感的コミュニケーションのめざす世界なのだ。
とはいえ、現実の場面ではいろいろ気になったり、引っかかったり、うまくいかなかったり、痛みがあったりする。
そういうことを遠慮なく話したり検証してみようというのが「共感男塾」のねらいである。
参加してくれた方々の感想には、
「安心して気遣いなく話ができた」
「さっそくすぐに実践的に使えるたくさんの気づきがあった」
など、こちらの貢献のニーズが満たされるものもあって、うれしかった。
またやってほしい、という声もあったので、いっしょに世話人をやってくれたくまさんこと大間哲さんと相談して、さっそく次回の日程と会場を押さえた。
今回参加できなかった人も、タイミングがあえば参加してみてほしい。
リピート参加も歓迎。
すこしずつ違うアプローチで自己共感や学びを深めていっていただけたらと願っている。
◎7月20日:共感男塾@世田谷
男性(もしくは男性と自認している人)限定の共感的コミュニケーションの勉強会を、7月20日(金)19時半から千歳烏山駅徒歩2分の会場で開催します。案内人は水城ゆうと、くまさんこと大間哲のふたり。男性ならではの共感の悩みに挑みます。