2017年2月18日土曜日

大切な場所、大切な時間

福井県立病院でのピアノコンサートが終わりました。
毎回、季節にからんだ曲を演奏することが多いんですが、今回は2月ということで、冬の曲、新春の曲、春を待つ曲など、日本の懐かしいメロディやよく知られた曲をモチーフに、即興アレンジで演奏しました。
ちょうど1時間、トークをまじえてだいたい8~10曲程度を演奏しますが、今回はトークが多かったのと、1曲あたりの時間が長かったのとで、結局演奏曲は6曲だったかな。

三ヶ月に一回くらいのペースで演奏させてもらっていますが、回を追うごとにリピーターの方が増えて、しだいに見覚えのあるお顔がならんでいるのを見るのがうれしいのです。
友だちを誘って来てくれるリピーターの方が多く、にぎやかです。
開演の30分以上前からいらして楽しみに待っていただいている方々や、毎回病院に問い合わせて日時を確認していらしてくれる方々もいます。

今回は、前日に福井県立図書館で文学カフェの講師をつとめた際、病院でのコンサートのことも紹介したので、文学カフェの参加者でこちらにも来てくださった方がいらっしゃいました。
文学も好きだけど、音楽も好きとのことでした。

演奏が終わってから何人かから「つぎはいつですか?」と声をかけられて(次回はまだ決まってませんが)、それもうれしかったのです。
あと、お父様が入院しておられてたまたまお見舞いにいらした女性が、「父が引きあわせてくれたんだと思います」と涙ぐみながらおっしゃっていただいたのも、感じるものがありました。

もう四年以上つづいているコンサートですが、私にとって大切な場所となっています。
このコンサートのためになにかあらためて準備をする、というようなことはしていませんが、これが数か月おきにあることがアクセントとなっていて、日頃の練習や演奏によい影響が生まれている気がします。

コンサート後は母が入院している病院に立ちよって、リハビリをするところを見せていただきました。
リハビリの担当のふたりの方から、母の状態やリハビリ内容についての丁寧な説明がありました。
みなさんによくしていただいてありがたいです。