「コミュニケーション能力がないといわれたので」
という理由で来る人が時々います。
そのたびに「コミュニケーション能力とはなんでしょうね」という話をします。
なんだと思いますか?
コミュニケーション能力――いわゆる「コミュ力」が高いというのは、どういう状態をいうのでしょう。
コミュニケーション能力というのは、だれかとコミュニケートする能力のことであり、相手のことを理解したり、こちらのことを伝えたりすることができるスキルといっていいでしょう。
つまり、「相手とつながる能力」といっていいと思います。
相手とつながる、つまり相手を理解し自分を伝えるためには、三つのステップがあると私はかんがえています。
(1) なにを伝えたいのか、なにを伝える必要があるのか、まずは自分自身につながる。
(2) 相手はなにを必要としているのか、どんなことを大事にしているのか、相手を理解する。
(3) 自分が必要としていること、大事にしていることを、相手に伝える。
(1)は共感的コミュニケーション(NVC)では「自己共感」といいます。
(2)は「相手に共感する」です。「共感的に聞く」ともいいます。
(3)は「お願い」または「リクエスト」という形をとります。つまり、自分のことを聞いてもらうことです。
(1)と(2)は「つながり」を作るためのステップです。
(3)は「自分を伝える」または「表現する」ことです。
共感的コミュニケーションではこれらひとつひとつに、具体的で、だれにでも実行可能なステップ(プロセス)があります。
それを理解し、やってみる(練習する)ことで、いわゆるコミュ力がアップしてくるわけです。
しかし、それは結果であって、コミュ力アップそのものが目的ではありません。
共感的コミュニケーションの目的は、自分自身と相手とのつながりを作ることです。
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