監督はリュック・ベッソンです。
「あの」リュック・ベッソンです。
監督がだれなのか知らないまま、というか気にせずに、そもそもフランス映画だということも知らずに、見始めた映画でした。
はじまってすぐにフランス映画だということはわかりましたが、リュック・ベッソンだとはしばらく気づきませんでした。
フランス映画特有のややもってまわった導入や、セリフまわしが鼻につく部分が多少ありましたが、それにしてもテンポよく、フランスでもこんな映画が作れるのね、と関心していたら、なるほどリュック・ベッソンでしたか。
ベッソンは「サブウェイ」「グランブルー」「ニキータ」「レオン」「フィフス・エレメント」「ジャンヌ・ダルク」と、ずっと観ています。
とくに初期の作品は印象に残っています。
いちばん好きなのはやはり「グランブルー」ですかね。
この「アデル」もなかなかです。
アデル役の主演女優ルイーズ・ブルゴワンもなかなか魅力的です。
いささか乱暴で強引なところがあるけれど、繊細なわがままさを持っていて、妹思いの愛にあふれた姉役を、魅力いっぱいに演じています。
ストーリーは漫画ですよ。
荒唐無稽なお話です。
ライトノベルか、というような筋です。
ほとんど破綻していますが、ベッソンはストーリーを描きたかったわけではないでしょう。
じゃあ、なにを描きたかったのか、といわれれば、映画という表現手段を使ってどこまで遊べるか試してみた、という感じがあります。
そのへんも余裕ですね。
第一次世界大戦前のフランスが舞台なので、そのあたりのノスタルジーというか、懐古的な映像も楽しめます。
観たからなにか役に立つとか、触発されるとか、とくにあるわけじゃありませんが、エンタテインメントとして頭からっぽにして観られるバカ映画という意味では、きちんとしてますね。
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