2017年1月12日木曜日

映画:ロスト・バケーション

2016年公開のアメリカ映画。
いわゆる「サメパニック映画」です。

かんがえてみれば、「ジョーズ」以来の系列を長々と持つ、いわば伝統的なパニックサスペンスですね。
じつに繰り返し繰り返し撮られ、作られてきた。
襲い来るサメ、その強大な力の前になすすべもない人間、そしてお色気。
この映画もそれらすべてが揃っています。

最近はサメ映画もネタが尽きてきたのか、知能が進化したり、巨大化したり、集団化したりと、さまざまにエスカレートしてきていますが、この映画は「ジョーズ」以来の基本を抑えているといえましょう。
じつにオーソドックスなサメものです。
これだけオーソドックスなアプローチでそれなりに「見せる」映画を作るには、なか
なかの技術が必要なのではないかと想像しますし、たしかにいたるところにいぶし銀のような演出や隠し技術が見え隠れしているのです。

監督はと見ると、「アンノウン」「フライト・ゲーム」などのジャウム・コレット=セラではありませんか。
「フライト・ゲーム」は最近レビューしましたね。
なるほど、なかなかの手練れでしょう。
しかし、なんでいまさらサメもの?

調べてみたら、どうやら自分の映画製作会社を立ちあげ、そこで低予算ながら楽しめるホラーサスペンス映画を作りはじめているようです。
予算的リスクを最小限におさえ、しかし確実にリターンが取れるものを、ということで、このサメものになったんでしょう。
それにしてもリスクがまったくないわけではないですね。
アイディアと演出の自信があったのかもしれません。

サメが苦手な人、ホラーやサスペンスが苦手な人、血を見るのがいやな人は避けたほうがいいでしょうが、そうでなければさくっと楽しめる映画だと思います。

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