彼女は環境に配慮した美容師、という看板を掲げていて、トランジション活動をふくむ環境運動にゆるやかに関わっている。
その「ゆるさ」が好もしい。
なにごとも「運動」は激するとあまりよい結果を生まない。
今日のカットは「かっこよくできた」とのことで、自分のヘアスタイルに無頓着な私もちょっと気にいった感じになった。
髪を切ったあと、東北沢に移動して、やはりトランジションの仲間のアーチさんが北海道の畑で収穫した大豆の選別を手作業でやるのを手伝いに行った。
病気の豆、虫食いの豆、別の種類の豆など、いろいろ混じっているものをピックアップして、きれいな 豆だけを選別する作業を、目と手だけで黙々とやる。
こういう作業は私は嫌いではないが、現代社会の経済効率優先システムからは排除されてしまった。
それをふたたび社会のなかに取りもどしたいと、アーチさんは地道にがんばっている。
といっても、アーチさんもまた「ゆるさ」があって好もしい。
とはいえ、彼が取りくんでいる実作業そのものは、ゆるいどころではない、ハードな面があることは確かだ。
それを楽しんでやれるかどうかは、その人のタフさにかかっている。
そしてアーチさんはまちがいなく、タフな人のひとりだろう。
こういった人たちに会える「トランジション・カフェ」を、3月17日に羽根木の家で開催する。
午前中には共感的コミュニケーションの勉強会も開催する計画が進んでいる。