来月・3月20日にここで「沈黙[朗読X音楽]瞑想」という公演をおこなう。
このギャラリースペースにアップライトのピアノがはいると聞いたのは、つい先月・1月末のことだった。
このホールでは私も何度か、現代朗読や、音楽と朗読・ダンスのパフォーマンス公演をおこなっていたし、地下のブックカフェ〈槐多〉でも連続ライブをおこなっていた。
しかし、いずれもピアノがなかったので、楽器は持ちこみだった。
デジタルピアノやシンセサイザー、あるいはそれらに音源をしこんだMacをつないで音出ししたり。
それでもけっこうおもしろくやれるし、空間自体がおもしろいので、不満はなかった。
しかし、ピアニストにとってやはり生ピアノは特別なものだ。
魚をさばくのに家庭用の万能包丁でもやれないことはないけれど、やはり出刃包丁や刺身包丁があったほうがいい。
そのくらいちがう。
この比喩はピンとこない?
じゃ、もういっこ。
りんごをつかむのにマジックハンドと素手でやるくらいちがう。
さっそく行ってみて、試し弾きさせてもらった。
ピアノ自体は古いが、状態は悪くない。
よく鳴る。
しかし、それ以上にすばらしいのは、ギャラリーの音響だ。
音空間として非常におもしろい。
ここでどんな音を出せるのか、ましてや「沈黙」と「瞑想」というアプローチの音だ。
大変楽しみになってきた。
そのとき記録で撮った映像を公開しておく。
空間の響きのおもしろさの100分の1くらいは伝わるかもしれない。
こちらをご覧ください。
◎「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演@明大前キッドギャラリー(3.20)
「沈黙の朗読」に「音楽瞑想」がくわわり、来場の方にある種の「体験」を提供する、まったくあたらしいハイブリッドなパフォーマンスとなります。