2010年12月8日水曜日

「Ginga」音楽隊のひとりとして出演する伊藤さやか

伊藤さやかともけっこう長い付き合いになった。2005年からの付き合いだ。
童謡や唱歌をあたらしくアレンジしなおして演奏してみたいと思っていたところへ、彼女を紹介してくれる人がいた。さやかは当時、〈ザ・ヌーカ〉というアマチュアのミュージカル劇団をやっていた。
そうか、まだ当時は彼女も20代半ばだったのか。
Oeufs(うふ)という音楽ユニットをふたりで結成して、活動を始めた。ライブをやったり、老人ホームに慰問に行ったり、『ゆりかごの歌』というアルバムを出したりした。
YouTubeで毎週配信という無茶なペースで、「うふTube」という番組を作ったりもした。
その後、さやかは一年弱のイギリス音楽留学を経て、今年の夏、帰ってきたばかりだ。
そしてOeufs(うふ)の活動もぼちぼちと再開している。

今回の「Ginga」公演には、Oeufs(うふ)として出てもらうわけではない。ソロ歌手として出演してもらう。
「Ginga」では「この河」という私のオリジナル曲、「星めぐりの歌」という宮澤賢治が作った曲、そして「ここへとつづく道」という私のオリジナル曲の3曲をフルで歌ってもらう。それに尺八(矢野司空さん)と馬頭琴(デリヘイ)、そして私のピアノがからむ。
国際色豊かな音楽隊だ。
それぞれの音楽性が異なっている。もちろん私と伊藤さやかの音楽性も違っている。そこがおもしろいのだと思う。
多様な個性がひとつの表現を作りあげていく。全体とディテールがともに生きている世界。私はそれが大切だと思っている。それが世界のありようそのものだと思うし、表現の世界もそうだろう。

昨年の「Kenji」もそうだったが、今回の「Ginga」も音楽劇といってもいいようなものかもしれない。
伊藤さやかが歌う「Ginga - 宮澤賢治・時と地と星 - 」の詳細はこちら