2019年12月30日月曜日

2019

あと2日で今年も終わる。
今年2019年は私にとって大きな年だった。

ドイツに行った。
フライブルクの「日本文化の日」でピアノを弾いてきた。
一度はやってみたかったサーフィンに初挑戦した。
食道ガンが見つかった。

ドイツはフランクフルトからはいって、シュトゥットガルト、フライブルク、ベルリンとまわってきた。
この経験は電子書籍(Kindle本)『なぜ私はここに来たのか——ドイツ演奏旅行記』にまとめた。

電子書籍では共感的コミュニケーションのシリーズの3冊めとなる『縁側の復権——共感的コミュニケーション2019』も上梓した。
『音読日めくり365日』もまとめることができた。

電子書籍以外のコンテンツとしては、YouTubeで「ピアノ七十二候」を一年間配信し、無事に全72曲を配信終了した。
これらデジタルコンテンツは、いずれもなかなかの労作だと自負している。

共感カフェや音読カフェ、身体文章塾など、主催していた講座や勉強会をいくつか、整理して閉じた。
ただし現代朗読ゼミはほそぼそとつづけていた。
ほとんど個人レッスンのようになっていたが、あらたなゼミ生がひとり、ふたりと加わり、後半には参加者も増えてきた。
来年にはゼミの持続性とあらたな展開についてかんがえている。

名古屋でほぼ毎月おこなっていたNVCの勉強会も、徐々に朗読のワークショップへと移行し、今年は全面的に現代朗読のワークショップとなった。
それにともなって、映画製作をおこなっている伊藤勇一郎くんに毎回の模様を撮影してもらい、最終的に現代朗読の映画を作るという計画がスタートした。
年内にすべての撮影が終了し、年明けの公開を待つばかりとなっている。

6月に食道ガンが見つかってからは、怒濤の展開となった。
ひと前でやるライブやステージの予定を年内にすべてひと区切りさせるべく、着々と準備をすすめた。

長年つづけていた福井県立病院でのピアノコンサート。
16年間サポートしてきた小林佐椰伽ちゃんとのステージ。
オーストラリア在住の矢澤実穂とは「ラストステージ/事象の地平線」という公演を実現させ、それをベースに名古屋では榊原忠美と、東京から引きつづき野々宮卯妙との3人のパフォーマンス公演を2回、実現させることができた。

食道ガンについては、標準的な抗ガン剤治療をおこなわないことにして、9月から10月にかけて放射線の照射治療のみをおこなった。
これらの経験については、電子書籍『事象の地平線 末期ガンをサーフする』にまとめてある。

音楽家の海津賢くんの提案で、彼のプロデュースによる朗読と音楽のオリジナル楽曲の製作もおこなった。
8曲が完成している。
これらは今後どのような形で発表していくか、まだ企画進行中である。

2020年にかけて企画進行中のものは、ほかにもいくつかある。
しかしガンも進行していて、体調とのかねあいでなにができてなにができないのか、見極めていく必要がある。

マインドフルネスのなかで自分をたっぷりと生き、生かしていくこと。
まだまだ伝えておきたいことがたくさんある。