2018年7月6日金曜日

林志明作『天使在人間』の翻訳者・鄧晶音さんが遊びに来た

1年くらい前から現代朗読ゼミのゼミ生として参加してくれている勝木雪子さんが、日本に一時帰国中の鄧晶音さんを連れて遊びに来てくれた。

鄧晶音さんは大学生のときに参加したワークキャンプがきっかけでハンセン病回復者たちをサポートする活動に参加するようになって、現在も深く関わっている。
自身もハンセン病回復者である林志明氏が書いた短編小説集『天使在人間』の翻訳・出版作業も、その活動の一環だった。

晶音さんと知り合った雪子さんが、ちょうどゼミでなにを読もうかとかんがえていたところ、この本があることを私も知り、朗読(と配信)をすすめたのだった。

晶音さんは現在、翻訳の仕事をしながら、中国の海南島でハンセン病回復者のサポートもおこなっている。
著者の林志明氏とも知り合いだという。

彼女がこのような活動にかかわるようになったきっかけや、中国のハンセン病回復者の現状、支援活動の経緯、中国での生活や海南島の話など、興味深い話をたくさん聞かせてもらって、たいへん楽しい時間だった。
雪子さんがこの本の朗読の4本めとなる作品「怒りの宣言」を収録するところにも立ちあってもらうことができた。

この朗読は林志明氏にも中国で聴いてもらったという。
林氏は日本語がわからないので、もっぱら音楽についていろいろ尋ねられたということを聞き、うれしい気持ちになった。
今回のこの収録も林氏に聴いてもらえるといいのだが。

最後に晶音さんのインタビューを撮らせてもらった。
近く、YouTubeで配信する予定だ。
晶音さん、雪子さん、ありがとう。

7月7日:現代朗読ゼミ
朗読や群読などの身体表現を用いていまこの瞬間の自分自身をのびやかに表現するための研究の場・現代朗読ゼミ、7月の開催は7(土)/21(土)/27(金)、いずれも10時半(27日のみ19時半)から約2時間。