先日、まずは少人数だが、その山荘での集まりに行ってきた。
参加者は4人、ご夫婦が2組。
私はなんとなく、共感的コミュニケーションの勉強会をやるのだろうなと予想してうかがったのだが、行ってみると朗読や音読に興味があるという方が3名、主催の桂さんはみなさんのニーズに合わせるというので、現代朗読のワークをやってみることになった。
とはいえ、共感的コミュニケーションの考え方やマインドフルネスについての解説をまじえながら進めていった。
なぜなら、現代朗読はこれらとは深い関係にあり、はずして進めることはできないからだ。
なにが書かれているかではなく、ましてや(あてずっぽうや個人的ジャッジである)作者の「想い」を伝えるのでもなく、たしかにそこにいまある「自分自身という生命現象」を観察し把握し、起ころうとしている現象を妨げたり遮ることなく、ただありのまま正直に読みつづけていくこと。
読み方の根拠は自分の外側からやってきたものではなく、自分の内側や身体にあるということ。
それがどのように現れてくるのか、ただ観察し、味わうこと。
朗読という行為でそれを練習するわけだが、朗読にかぎらず生きていくということはそういうことであろうと思うのだ。
そのための練習方法(エチュード)が現代朗読にはいくつか用意されている。
今回もみなさんといっしょにそれを試み、楽しみ、また疑問や気づきを表現したり、私も解説を試みたりした。
いい大人があらためて自分自身を観察し、気づき、あらたな発見をしていく。
奇妙な風景ではあるが、これがおおまじめに楽しいのだ。
最後には山荘にあったピアノを使って、私もそれぞれの方の朗読とごく短くではあるが共演を楽しませてもらった。
このような機会を作ってくれた桂さんには、深く感謝したい。
またなにかここでやれるといいなと思っている。
〈楽ちん堂CAFE〉のおいしいカレーやお茶をいただきながら、気軽な雰囲気のなかで共感的コミュニケーションを学んだり、お互いの話を深く聴きあう練習をする会です。
共感的コミュニケーションの基礎的な考え方から実践的な応用まで、初心者の方も一から学べます。