井の頭公園の森の横にあるカフェレストラン〈森の食卓〉で、ここでは初となる朗読と音楽のクリスマスコンサートをおこなってきた。
こちらでは毎月、野々宮卯妙と栗山のぞみが共感的コミュニケーションの勉強会をひらいているのだが、アップライトピアノがあるのでコンサートをやってみようということになったのだ。
そして私は世田谷から国立に居を移してから、野々宮との朗読セッションはあまりやれていなかった。
野々宮とは世田谷・明大前のキッド・アイラック・アート・ホールでながらく「沈黙の朗読×音楽瞑想」などの公演を多数おこなっていたのだが、ホールが2016年末に場を閉じて以来、定期的に公演を打っていなかった。
なので、今回のクリスマスコンサートはひさしぶりな感じがした。
朗読や演奏を聴いていただくだけでなく、十数人というこじんまりした参加者のみなさんと交流したり、いっしょに音読エチュードを体験してもらったりと、とてもアットホームな雰囲気の場となった。
音読エチュードは音読療法として日頃高齢者介護施設でおこなっているような唱歌の歌詞の群読エチュードを、元気なみなさん向けにちょっと難易度をあげてやってみた。
みなさん、反応がよく、楽しんでいただけたようでよかった。
私自身は初めてのピアノにちょっと馴染みが浅くて、すっかり満足のいく演奏というわけではなかったが、ひさしぶりの朗読とのセッションや即興演奏を楽しませてもらった。
終了後の交流会もなごやかで楽しい雰囲気となった。
それぞれの方のお声をひとりひとり、直接聞けて、大変ありがたくうれしかった。
よいクリスマスだった。
この回のために書きおろした新作テキスト「かなたから来てここにたどり着く」は、こちら「水色文庫」で公開ずみ。