自立出版講座に出てくれた人は理解していると思うけれど、お題目ではなく本当にいまや、だれもが版元になり、自分の本を世に問える時代になっている。
本といっても、いくつかの形がある。
たとえば、大手出版社が出して書籍流通ルートに乗って新刊書店などで流通している本。
これは新聞や吊り広告など、さまざまな方法で出版社が宣伝してくれるので、大量に売れる(かもしれない)チャンスがある。
もっとも、書籍の流通はいまや回転がはやく、書店の店頭にまず1か月も置いておいてはもらえない。
新刊で発売された直後の数週間のみが売るチャンスとなる。
そして著者にはいってくるいわゆる印税も10パーセントはまだいいほうで、近年は8パーセント以下のことが増えている。
大手出版社の名前がついていても、著者が初版部数の半分以上を買いとる契約になっている、なかば自費出版のような形態もあって、読者にはその区別はつきにくい。
中小の出版社でも流通ルートに乗せることは可能だが、部数が少ないので新刊書店の店頭に並ぶチャンスは少ない。
弱小にとっては、しかし、アマゾンのような直販サービスがありがたい。
広告も大手のようにお金をかけられない分、ツイッターやフェイスブック、グーグルのアドワーズのようなネット広告でこまめに告知する方法もある。
しかし、これらはよくかんがえれば、出版社でなくても個人出版でもやれることなのだ。
げんに私はそうしている。
著者へのリターンも大きい(Kindleなら70パーセント)。
また印刷製本された紙本でなくて、電子書籍なら、個人でもすぐに出版できる。
だれかがなにかの本を読みたいと思ったとき、どっちみちグーグルやアマゾンで検索するのだから、その本が大手出版社だろうが中小の出版社だろうが個人出版だろうが、あまり関係ない。
もっといえば、紙本か電子本かすら、気にしない人が多くなっている。
私なども、よほどの理由がないかぎり、家にものを増やすことをしたくないのと、いつでも持ちあるけるという利点から、紙本と電子本の両方が出ていたら迷わず電子本のほうを購入する。
あとは、本という形にどうやってするか、という、そうハードルの高くないノウハウを身につけるだけだ。
電子本といえども、最低限の編集や造本のノウハウは必要だし、ネットでコンテンツを配信するための知識も必要だ。
またそれを元に、印刷製本して紙本を出版し、販売・決済するための方法も知っておくにこしたことはない。
しかし、これらのことはいずれも、だれでも簡単にできることだ。
だから、表題のように、みんな自分で本を出せばいいんだ、ということになる。
あとはどんな本を出すのか、自分で書きたいこと、伝えたいことはあるのか、ということになる。
もし書きたいこと、伝えたいことがあるなら、すぐに買いて、すぐに出してしまえばいい。
その瞬間から多くの人が手に取って読んでくれる可能性が生まれる。
あとになってもし直したくなったら、すぐに改訂版を出せばいい。
そこも自力出版の優位な点だろう。
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