2017年7月6日木曜日

今月7月の韓氏意拳:表現者向けと養生功

もう韓氏意拳の稽古なしではかんがえられない毎日をすごしている。
五年前にはじめたとき、ここまでハマるとは思ってもいなかった。
いまや「いまここ」の自分自身にたいする注目、気づき、そして生命への畏怖、身体のまとまり、運動への謙虚さなど、五年前には想像もつかなかったような世界へと足を踏みいれ、またそれを稽古している日々だ。

この楽しさをみなさんに理解してもらえるとは思わない(思えない)が、
「水城の野郎はいったいなんのことをいってるのだ」
と、少しでも気になった方は、一度体験に来てみてほしい。

また、何度か体験したことはあるけれど、なんとなくそれっきりになってしまっている、というような人も、あらためて来てもらいたい。
というのは、韓氏意拳もまた日々、進化しつづけているからだ。

じつをいうと、韓氏意拳そのものが進化しているのではなく、韓氏意拳の指導者が進化しつづけているのだ、という実感がある。
はっきりいって韓氏意拳の教練の方々は(尊敬をこめていうのだが)武術おたくばかりで、つまりどうやったらさらに韓氏意拳をより理解し、より身につけ、またより伝えられるか、ということばかり四六時中かんがえている人たちばかりだ、と私は個人的に思っている。

さらに個人的なことをいえば、私自身はこの武術のおかげで表現行為にたいする姿勢も大きく変わった。
なんとなくやっていたことが、より緻密に、より注意深く、そしてときにはまったくちがった側面からアプローチしてあらたな世界が見えてきたことも多い。
ピアノ演奏にしても、朗読演出にしても、文筆にしても。
それらは当然のことながら、日常生活にもつながっていて、知らず知らず、生活のなかでの身体の使い方や感じ方、一瞬一瞬の気づきや丁寧さも変わってきているように思う。

韓氏意拳でなくても、ほかの武術や表現行為にも多かれ少なかれそのような側面はあると思うが、私には韓氏意拳がもっともしっくりきたし、韓氏意拳という武術がほかの行為にはない方法や考え方を内包していることは事実だ。
現代武術のなかでも、ひときわ一目置かれているようなところもある。

今月はひさしぶりに、身体表現者のための韓氏意拳講習会がおこなわれる。
私が最初から教えて受けている内田秀樹教練にご指導いただく。
武術などまるでやったことがない、という人も歓迎だ。
きっと多くの気づきが生まれることだろう。

また、国立の拠点である春野亭まで養生功をご指導においでいただくのは、昭島在住の駒井雅和教練だ。
駒井先生には養生功のほかに、初級講習会も国立でご指導いただいている。

いずれもとても楽しく、深く、あたらしく、気づきに満ちた講習会なので(これまでの経験から)、気になった方はぜひご参加ください。


身体表現者のための韓氏意拳講習会@千歳烏山(7.9)
「身体表現者のための」という切り口で、全身の連動や運動の緊密さ、身体のありように緻密にアクセスし、本来の自分のなかにある可能性に気づいていく武術講習会です。アート表現をおこなっている人や表現に興味がある人におすすめ。

国立・韓氏意拳初級講習会(7.11)
駒井雅和中級教練による国立での韓氏意拳初級講習会の2017年7月は、11日(火)午後にJR国立駅徒歩5分の会場にて開催します。

韓氏意拳養生功講習会@国立(7.25)
JR国立駅徒歩5分の会場にて駒井雅和中級教練による韓氏意拳養生功講習会を7月25日(火)19時半から21時まで、ショートクラスで開催します。