2017年6月1日木曜日

ハイテク生活はどこまでイケるのか

PC-8801ノーマークからのデジタルハイテク生活36年のロートル水城です。
この間のテクノロジーとデジタル機器の進展には驚くばかりでしたが、ここに来てさらに目をみはるようなことが立てつづけに起こっています。
しかもこの手元で。

今年2017年のIT業界のトピックは、なんといっても、人工知能(AI)の目覚ましい進化ではないでしょうか。
将棋のプロ棋士を軽々と凌駕したかと思えば、あと何年もかかるといわれていた囲碁までをも席巻しています。

また「おばか知能」の代名詞でもあった「機械翻訳」も、ディープラーニングによる人工知能みずからが驚異的なスピードで学習・成長していくことで、みるみる実用レベルになってきています。
たぶん来年くらいには、
「昔は膨大な時間を使ってわざわざ外国語を習ってたらしいよ」
みたいなことになると思われます。

私は小説を書く人間なので、自分の書いた日本語の小説が世界の人に読んでもらえないことがけっこう大きな痛みでしたが、ここにいたって希望が出てきました。
私の書いたものがちゃんと読める英語やドイツ語やフランス語やスペイン語に翻訳されるなど、それこそクリックひとつであっという間に実現することでしょう。

音声認識も相当なものです。
iPhoneに向かって普通にしゃべれば、たちまちそれはテキストデータに変換されます。
つまり口述筆記です。
私はキーボードを打って文章を書くことに慣れていますが、そのうちキーボードなどとという面倒なインターフェースはなくなってしまうかもしれません。
いまのうちから口述でテキストを書く練習をしておこうと思っています。

テキストデータに変換された「口述」つまり「私のことば」は、たちどころに諸外国語に変換されて、世界中から検索できるようになります。
おもしろいお話を書くので、アニメとか映画の原作に使ってね。

車も自動運転にもうすぐなります。
これもやがて、
「昔はニンゲンが自分で運転してたらしいよ。あぶねー。アクセルとブレーキを踏みまちがえたらどうするんだ」
みたいな話になるかもしれません。

もちろんいいことばかりではありません。
そのような世界がやってきたとき、私たち生身の人間はいったいなにを問われるのか、ということです。
向き合うべきことがたくさん出てくるでしょう。
だから私は、ハイテク機器の使いこなしはもちろん、自分自身のからだのことももっともっと知りたいと、日々稽古を重ねているのです。

6月開催:身体文章塾(6.4)
このたび水城ゼミの一環として「朗読ゼミ」や「共感サロン」とも連携することになりました。6月の開催は4(日)/17(土)/25(日)、いずれも19時より約1時間半程度です。