(写真は丸さんと泰子さんに撮ってもらったものです)
2015年5月26日夜。
白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉にて恒例のライブセッション「白楽ないと」をおこなった。
出演者のひとり、現代朗読の野々宮卯妙は、名古屋・豊橋での共感的コミュニケーションの出張講師の仕事から直接来るということで、午後6時すぎに白楽で落ち合った。
私はその前に、NVCやマインドフルネス瞑想の仲間で小袖ワークをやっている吉房泰子さんと落ち合い、ドトールでお茶しながらおしゃべりしていた。
泰子さんはそのまま、夕食とライブに付き合ってくれて、最後までいっしょだった。ありがとう。
元ゼミ生の山田みぞれがひさしぶりに遊びに来るというので、せっかくだからなにかいっしょにやることになり、夕食がてら軽く打ち合わせすることになっていた。
野々宮、泰子さん、みぞれちゃんらと連れだって〈友〉で夕食。
演目について打ち合わせ。
もうひとりのゲスト出演者の激団波兵さんから、仕事が押して本番ぎりぎりにしか来れないという連絡がはいった。
打ち合わせなしでの、いきなりの本番である。
そういうのは私は大好きだ、相手さえ不安がなければ。
さて、〈ビッチェズ・ブリュー〉に行ってみると、丸さんが来ていた。
ドタ参でもいいか、というメッセージをもらっていたのだが、来てくれてうれしい。
スタート予定の8時をまわり、そろそろはじめるか、というとき、激団波兵さんがやってきた。
駆けこんできた風情で、全身が蒸気、ではなくて上気している。
それはそれでいい感じ。
とはいえ、いきなりやってもらうのも酷なので、まずは私のピアノソロから。
唱歌「われは海の子」をモチーフに即興演奏。
つづいて、野々宮卯妙にアカペラというか無伴奏というか、私のからみなしでソロで朗読してもらう。
テキストは先日のポエトリースラム・ジャパンのファイナルまで行ったときに読んだ、いわくつきのもの。
みんなが聞きたがったし、私も聞きたかったので、無理にたのんで読んでもらった。
最初は気乗りしない感じだったが、読みはじめるとそこは野々宮、ガンガン乗ってくる。
私もからまないつもりだったのに、彼女の読みのリズム、音、ことばを聞いていると身体が動きだしそうになって、ついちょっとからんでしまった。
そして激団波兵さんに登場してもらう。
私が勝手に「ボイスダンサー」なんて呼称していたものだから、お客さんはどんなパフォーマンスなのか興味しんしん。
なんとなくテーマだけ決めよう、ということで「火曜日の月」「火曜日の半月」「火曜日の上限の月」なんていっているうちに、お客さんからも声がかかり、テーマのタイトルがどんどん長くなっていく。
ともあれ、私のピアノからはいり、即興でからんでもらった。
ビッチェズ・ブリューのピアノはアップライトなので、私は波兵さんに背を向けた格好で演奏している。
だから彼女がどんな動きをしているのか、まったく見えない。
声は聞こえる。
でたらめ語でのボイスダンス。
声がおどり、身体もおどる(のがちらっと振り返ったときに見える)。
どんどん楽しくなってきて、みんなも盛りあがり、そのあとは野々宮がからむ、みぞれちゃんが暴れる、激団波兵さんとみぞれちゃんが「プロレス」まがいのからみをやりながら朗読と声のパフォーマンスを炸裂させる、それをみんなで激写する、といった具合で、大変熱い(文字どおり暑かったが)夜となった。
激団波兵さんには来月もゲスト出演してくれるよう、交渉中である。
彼女のパフォーマンスは、彼女自身は試行錯誤中で未完成といっているが、それでいいのだ。
そんなことをいうなら、すべての(正直な)パフォーマーは未完成であり、発展途上なのだ。
だからこそおもしろく、その先の可能性がある。
次回の「白楽ないと」は6月29日(月)夜の予定だ。
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