2014年8月25日月曜日

オンライン個人セッション、ワンコインカレー、韓氏意拳、北陸移動

先週はドイツ・フライブルク在住のボイスセラピスト・なおみさんと、音読療法ではなくオーディオブックのための個人セッションを、グーグルプラスのハングアウト機能(Skypeのようなもの)を使っておこなった。
なおみさんは向こうでビデオにナレーションをいれるような仕事をしていて、しかし自分の日本語表現技術をさらに向上させたくて、オンラインで個人セッションをおこなっている。
来年は私もドイツに遊びに行きたいなあ。

夏野菜カレーをたくさん作ったので、夜ゼミ前にワンコインカレーサービスを提供する。
早めに来れる人が来て、みんなでいただく。
ひときわおいしい。
カレーのあとは、丁寧にドリップしたおいしいコーヒーを(夜コーヒーがだめな美子さんを除く)。

土曜日の午前中に、沼袋区民活動センターまで韓氏意拳の特別講習会に行ってきた。
今回、徳島の準教練・田所先生が上京するというので、それに合わせて駒井先生、内田先生と3人での合同講習会が開催されたのだ。
時間に余裕を見て早めに行ったのに、すでに始まっていてちょっとあせった。
あとで確認してみたら、私が開始時間をまちがえて思いこんでいたのだった。
田所先生の指導ははじめて受けたが、これまで受けた指導者とのだれともちがっていて、おもしろかった。
とはいえ、韓氏意拳の指導者はだれひとりとしておなじタイプの人がいない。
そこがおもしろい。
今回はちがった角度で身体にアプローチすることになり、あらたな気づきを得ることができた。

昨日は北陸の実家への帰省のために、羽田空港から小松空港までフライト。
曇っていて蒸し暑かったが、朝晩はさすがに涼しくて、東京よりはずっとすごしやすい。
ひさしぶりに身体が休まる感じがする。

だいぶ夜明けの時間が遅くなってきた。
経度の差があるので、東京よりさらに日の出が遅くなる。
田んぼの稲はだいぶ実って穂をたれている。
すでに刈り取りが終わった田んぼもある。
里芋も大きく育って、葉を広げている。

今日はこれから福井県立病院まで出かけて、病院のエントランスホールにあるグランドピアノでピアノ演奏をおこなう。
3か月に1度くらいの割合でおこなっている無料のボランティアコンサートで、どなたも自由に聴くことができるし、途中で帰るのも自由。
お近くの方は気軽においでください。
午後1時半、演奏スタートです。

声の仕事をしている人・めざしている人がひと皮むけるための

ラジオ番組やCM、オーディオブックなどの収録・製作にたずさわって30年、東京でアイ文庫を立ちあげて16年、私は数多くの声の仕事をしている人たちと個人セッションをおこなってきた。
数えたことはないが、人数にして500人とか600人といった単位だろうと思う。
それはただたんに、お金をいただいて仕事としてやってきた、ということにとどまらない。
同時に私自身も多くの経験のなかで学び、かんがえ、発見したことが膨大にあり、それはこの私のなかでまさに無数の「ノウハウ」として蓄積されているし、クライアントを見る「目と耳」と周辺感受性を鍛えあげてきた、ということでもある。

音声表現を仕事としている人、あるいはそれを仕事にすることをめざしている人、また仕事でなくても音声表現を自分のライフワーク/ライフスタイルとして人生の中心に置いている人のために、私がお手伝いできることは相当あるのではないかと自負している。

私のところにやってくる方のニーズでもっとも多いもののふたつを紹介しよう。

・もうひと皮むけたい、表現の幅を広げたい、取り換えのきかない唯一無二の存在になりたい。
・リップノイズを取りたい。

前者はかなり抽象的なニーズであり、後者ははっきりと具体的なニーズである。
しかしいずれも、自分がより成長し、現場で尊重される存在になりたい、ということではおなじ根を持っている。
このことにたいして、私も貢献したいと思っているし、また貢献できるケースがたくさんあると思っている。

私のセッションでは共感的コミュニケーションというコミュニケーション・スキルを用いる。
これはマーシャル・ローゼンバーグのNVCがベースとなっていて、日本でもいま、コーチングやカウンセリングの人たちもこぞって学びはじめているとてもすぐれたスキルだ。
私もこの共感的コミュニケーションだけを教えることがあるが、セッションにこれを用いることで多くの利点を感じている。

私のセッションを受けたことのある人ならわかると思うが、私から「こうしなさい」「ああすべき
」といったことをいうことはない。
あくまでも本人のニーズを深く聴き、自分自身に本当はどうしたいのか気づいてもらい、その解決法をみずから見つけてもらう。
私はそのお手伝いをするだけだ。
もちろん、アドバイスが必要で、私にアドバイスできるような情報があれば、それはお伝えするが、あくまで本人がそれを求めていれば、という条件付きだ。
たいていの場合、自分自身が解決法をすでに持っていることが多い。
ただそれを実行するモチベーションがなかったり、気づいていなかったりするだけだ。
自分のニーズにしっかりとつながり、やれることをみずから発見したとき、その人はとても大きな力を発揮して成長する。
私はただそれに手をそえてガイドするだけだ。
もしなにか悩みがあったり、迷っていたりしたら、一度私に話を聞かせてほしい。
私は音声表現のコーチングとして個人セッションをおこなっている。

※水城ゆうの音声表現スキル個人セッションの詳細と申し込みはこちらから。

2014年8月22日金曜日

カレーを作る、オーディオブック収録製作コース

お盆もすぎ、猛暑もそろそろ終わりだろうと油断していたら、なんのその、ここ数日の猛暑ときたら殺人的だ。
羽根木の家はエアコンがないので、開け放しておくと外気温とおなじ室温になる。
つまり、外気温がここ数日、36度を超えていたので、羽根木の家もそれとおなじになってしまう。
防衛のために、午前10時ごろには戸や窓を閉め切って、熱風がはいってこないようにする。
それでも、30度を超えるし、午後1時すぎには32度を超えてしまうので、どこかに避難することになる。

暑いなか、下北沢までとぼとぼ歩き、どこかのカフェで涼みながら、仕事をして粘る。
今日は午後2時から4時半まで粘って、最高気温時間帯をやりすごした。
昨日も似たような感じだったが、夕方、羽根木の家にもどってから、カレーを作った。
実家から畑の野菜がたくさん送られてきていたのと、友人からゴーヤをもらったのと、それらを無駄にしたくなかったからだ。
この酷暑のなか、ほうっておくと野菜はあっというまに溶けて腐ってしまう(大量なので冷蔵庫にはいりきらない)。

カレーを作っている動画をYouTubeにUPした。
視聴は以下の画像をクリック。
今夜のオーディオブック収録製作コースの前に、希望者にカレーの夕食を提供(コーヒー付き500円)。
結局、6人でにぎやかに食べたオリジナルカレーは、さらにおいしくいただけた。
皆さんに感謝。

そのあと午後7時からオーディオブック収録製作コース。
オーディオブックリーダーに必要なベーシックなフィジカル&マインドトレーニングの方法について、じっくりと伝えることができたように思う。
この方法はオーディオブックの収録にかぎらず、さまざまな音声表現の場面で有用なはずだ。
コースに参加できない人は、個人セッションもあるので、気軽に現代朗読協会に問い合わせていただきたい。

2014年8月21日木曜日

老人ホーム〈きらり港北〉に行ってきた

昨日は酷暑のなか、横浜まで音読療法の新規打ち合わせに行ってきた。
朝9時半に家を出たのだが、すでにものすごい暑さ。
新代田から井の頭線で渋谷、田園都市線に乗りかえてあざみ野まで、そこから横浜市営地下鉄に乗りかえて北新横浜まで。
たっぷり1時間以上かかったのだが、そこからがまた大変だった。

もらっていた住所をグーグルマップに打ちこんで、そのとおりに行ってみたら、当該地点に老人ホームらしきものはまったく見当たらず、どでかいマンションが建っているだけだ。
やむなくホームに電話するも、話し中でつながらず。
ホームベージにあった運営母体である港北生活協同組合に電話してみたら、つながるはつながったが、地理のくわしい人はだれもおらず。
やむなくホームの電話に何度かかけなおして、ようやくつながった。
場所の説明をしてもらったが、なかなか要領をえず、地理の説明の得意な人に3人めで交代してもらって、やっとたどりつくことができた。
約束の時間の20分前に着いていたのに、ホームに着いたのは約束の時間の25分後。
45分も酷暑のなかをさまよってしまった。
あやうく熱中症にかかるところだった。

私が遅れたせいだろう、約束の理事長の小沢さんが別の仕事にはいってしまっていて、さらにそれから30分待ち、ようやくお話をすることができた。

〈福祉クラブ生協有料老人ホームきらり港北〉という施設で、運営母体は「福祉クラブ生協港北生活支援ワーカーズコレクティブ悠」という組織らしい。
その上部組織は港北福祉クラブ生活協同組合だ。
福祉クラブ生協というのが珍しいので聞いてみたところ、生活クラブ生協と連携して食材・資材を調達しながら福祉系の展開をしている生協だとのことで、まだ神奈川県にしかなく、またこの港北が最初にはじめたものだそうだ。
まだ2年たっていない若いホームで、まだまだ若い音読療法協会としては親近感をおぼえた。

それはともかく、理事長の小沢さんという方がほんとうにすばらしい女性で、優しく静かな話口調のなかに情熱がちらちらとかいま見えるのがこちらの心をつかんでくる。
スタッフと利用者の両方をひとしく尊重し、満足してもらえるようにと、限られた予算内でがんばっておられるのを見て、心からお力になりたいと思った。

こちらも音読療法はどんなことをやるのか、どんなことがやれるのか、また共感的コミュニケーションはどのように有用なのかなどについて話をさせてもらった。
興味を持ってもらえて、月1の割合で音読ケアワークをやることが決まった。
ここにはアップライトのピアノがあるので、私も行って、まどか富士見台のように最後は唱歌メドレーのミニコンサートをやって終わり、という流れにできるだろう。
また、スタッフの皆さんに共感的コミュニケーションの研修をやってほしい、という要望もいただいたので、こちらも喜んで対応させていただきたいと思っている。

※8月の羽根木の家での共感的コミュニケーション勉強会は、8月28日(木)昼の部15時からと夜の部19時から開催します。
 詳細と申し込みはこちら

2014年8月19日火曜日

【YouTube】Library 2014 ギャラリー・パフォーマンス@トキ・アートスペース抜粋映像

2014年8月8日に外苑前のギャラリー〈トキ・アートスペース〉でおこなわれていたアート・イベント「Library 2014」の展示会場で、朗読と音楽のパフォーマンスをおこないました。
そのときの抜粋映像です。

「Library 2014」は造形アーティストたちが「本」をテーマにさまざまな作品を出展するイベントで、会場のトキ・アートスペースはおもしろい「本」がたくさん展示されていました。
そのなかでのパフォーマンスで、最初は作品である「本」をランダムに選んでもらい、それを即興的に初見朗読するということからスタートしました。

後半は中島敦の「文字禍」という作品の朗読と即興音楽によるパフォーマンスでした。
朗読は野々宮卯妙、演奏は水城ゆう。
演奏には鍵盤ハーモニカ、トイピアノ、パチカ、カリンバなどを使用しました。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)

2014年8月18日月曜日

【YouTube】みぞれみずきライブ@白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉抜粋映像

2014年8月9日に横浜・白楽の〈Bitches Brew〉でおこなわれた山田みぞれと水城ゆうのライブ「みぞれみずきライブ」の模様を、抜粋でお送りします。
このシリーズはこの日が二回めで、オーナーの杉田さんの抱腹絶倒オーダー取りから始まってなごやか(すぎる?)雰囲気でスタートしました。

この日の出演者と演目はつぎのとおりです。
演奏はすべて水城ゆうでした。

First Stage
 1. ピアノソロ「My Favorite Things」
 2. 宮本菜穂子「気分をよくして」(作・水城ゆう)
 3. 山田みぞれ「ベニテングタケ子の好奇心」(作・水城ゆう)

Second Stage
 1. ピアノソロ「我は海の子」
 2. 山田みぞれ「女生徒」(作・太宰治)
 3. 野々宮卯妙「枕草子」
 4. 山田みぞれ「女」(作・芥川龍之介)

Ex. Stage
 山本寿実「風姿花伝」

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※横浜白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉でのつぎの「みぞれみずきライブ」は、9月1日(月)夜の開催です。
 詳細はこちら

評価・批評・批判のことばはどう聞くか

ちょうどここ二、三日の「マインドフルな毎日」( http://otohi.blogspot.jp )で取りあげているテーマに、「評価社会である現代社会をどう生きるか」というものがある。
だれもがそうだろうと思うのだが、私のなかにも繊細でデリケートな部分があって、しかしそれは成長の過程でしつけや教育、あるいは社会的風潮によって、自分でも見ないようにしたり、隠蔽したり、より強いふるまいで覆いかぶせたりして、埋もれてしまっている。
しかし、ときにその部分がひょいと顔を出し、とてもつらい思いをすることがある。

他人から評価を受けるときに現れやすい。
なにか与えられた仕事をする。
自分なりに力をつくして成果を出そうとがんばる。
その成果を会社や上司の基準で評価され、裁定がくだされる。
実際に評価されるときもつらいが、この仕事は最終的に評価をくだされるものだ、ということを思うだけでもつらくなる。
評価されることなく、自分の思うようにのびのびと能力を発揮できれば、どれだけ楽しいだろうかと思う。

逆にいえば、自分が自分の内なるニーズやモチベーションにつながって、夢中でのびのびとおこなったことは、たとえだれかからひどい評価をくだされたとしても、ダメージは少ない可能性がある。
人から与えられたり、義務感に突き動かされておこなったことが酷評されると、ガックリくる。

自分が能力を充分に発揮するためには、自分の内側にあるニーズやモチベーションに力強くつながっておく必要があるし、その結果としてよい評価が生まれるかもしれない。
自分の外側にある命令や義務で動いているとき、能力を充分に発揮するのはむずかしいし、結果的によくない評価になってしまうかもしれない。
つまり、自分の内側と外側にあるものをよくみきわめておきたい、ということだ。

自分がいまどの部分の要求や必要性にしたがって動いているのか、それをみきわめておきたい。
その結果生まれた評価についても、どの部分から生まれたものなのか。
自分の価値観に照らしあわせて思うような評価が生まれなかったとき、それは自分にとって残念なことであり、より努力する余地があるということだし、また自分のニーズにつながってモチベーションをみずから高めることは容易だ。
しかし、他人や社会的な自分の外部にある評価基準で悪い評価がくだされたとき、それはあくまで他人の、あるいは社会的な価値観によるものなのだ、ということを理解しておきたい。

だれかがこちらを悪くいったり、批判したり、非難したりしているとき、それは相手がただ自分の価値観を表明しているだけであって、こちらはそのことによって落ちこむ必要はない。
相手の価値観は尊重してあげたいが、それ以上に自分の価値観を大切にし、非難されたことでさらに自分のニーズに強くつながり、よりいきいきと成長の努力をするきっかけができればいい。

※明後日・8月20日(水)夜8時から、三軒茶屋〈カフェ・オハナ〉で恒例の共感的コミュニケーション・ワークショップを開催します。
 朗読と音楽のミニライブ付き。
 参加費1,000円+ワンオーダー。
 詳細と申し込みはこちらから。

【YouTube】東京創造芸術祭参加作品「沈黙の朗読・記憶が光速を超えるとき」抜粋映像

2014年8月17日、中野ZERO美術ギャラリーでおこなわれた現代朗読パフォーマンス「沈黙の朗読――記憶が光速を超えるとき」の抜粋映像です。
これは「東京創造芸術祭2014」の参加作品として一回きりのパフォーマンスとして上演されたものです。

テキスト・演奏 水城ゆう
朗読 野々宮卯妙
群読 高崎梓、川崎満里菜、晩衛
特別ゲスト 森順治(alto sax, flute, bass clarinet)

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)

2014年8月17日日曜日

東京創造芸術祭参加「沈黙の朗読」が終わった

2014年8月17日。
中野ZEROにて開催がスタートした東京創造芸術祭の初日に、現代朗読協会がパフォーマンスをおこなってきた。

午前10時、羽根木の家に朗読出演者、集合。
メイン朗読の野々宮卯妙、群読の高崎梓、川崎満里菜、晩衛。
ザッと場当たり的な確認リハーサルを小一時間でやっつける。
演目は私のテキスト「沈黙の朗読――記憶が光速を超えるとき」のショートバージョン。

11時すぎ、みんなで羽根木を出発して、中野に向かう。
かなり暑くなってきた。
中野ZEROに到着して、会場の美術ギャラリーに行ってみたら、まだなにやら準備中である。
これはあとでわかったことなのだが、私はてっきり、ギャラリーに展示してある作品の撤収作業をしているとばかり思っていたのだが、実は設営をしていたのだった。
ちょっとした行き違いがあり、想定していたものとまったくちがう会場設営になってしまったが、まあそこはそれ、いつもさまざまな状況・条件でやってきたげろきょである、一番あわてていたのは私くらいで、ほかのみんなは落ち着いたものである。
あわてたといっても、私もあきらめは早いほうなので、会場設営は後回しにして、みんなで昼ご飯を食べに行くことにした。

ちょっと歩くが、新代田にあった〈ピピカレー〉があらたに〈トリコカレー〉として中野にオープンしていたので、みんなを連れていく。
その途中、ばったり奥田くんに会ったのは驚いた。
当然、拉致。

〈トリコカレー〉は繁盛していて、我々はかろうじて収まることができた。
カレーを食って満腹になったところで、またぞろぞろと中野ZEROにもどる。
ゲスト奏者の森順治さんが合流して、楽器のセッティング。

寿実さんが手伝いに駆けつけてくれていた。
ありがたい。
収録機材をお願いすることにする。
拉致した奥田くんにも、ビデオ操作をお願いした。
唐ちゃんも来て、ライブ写真をたくさん撮ってくれた。
満里菜のお母さんや、仕事仲間の「住職」、新ゼミ生の明美さんらも来てくれて、楽しくなってきた。
かっしーも、新ゼミ生の明美さんも来てくれた。

15時、ほぼ定時に開演。
お客さんはそう多くないが、途中で何人かはいってきたり、たぶん芸術祭のスタッフの人たちもやってきて聴いてくれた(と思う)。
演目が進むにつれ、オーディエンスの集中の密度がしだいに高まり、ラストはみなさんが一体となってこちらの演者に注目を向けてくれたのはうれしかった。

「沈黙の朗読」では恒例の、エンディングでかなり長めの沈黙があるのだが、そこでも集中が途切れることなく、最後の瞬間までいっしょにいてくれたのがありがたかった。
終わった瞬間、人数はあまり多くはないながらもオーディエンスのみなさんから大きな拍手をいただいた。
始める前と終わった後とで、空気が一変していたのがうれしいことだった。
まったく知名度はないが、表現の世界ではいま一番ホットな集団といってもいいげろきょを、少しでもアピールできたことがよかった。

撤収して、みんなでぞろぞろとお茶または飲みができる場所を求めて、南へさまよっていった。
かなり歩いて、暑さにまいりかけたとき、ロイヤルホストがあって、そこになだれこむ。
とりあえず、ビールで乾杯。

森さんと音楽やら、これからのパフォーマンスの話をたくさんする。
可能性のある方向は見えている。
そちらに進んでいくだけだろう。
そして森さんには、私のピアノについて「とてもピュアでクリア」といっていただいて、亡き板倉さんに「お前のピアノには物語がある」といってもらった時以来の、涙が出そうなほどのうれしさがあった。
自分ではわからないのだ。

私が京都で学生をやっていたとき、学食にいきなり「生活向上委員会」と名乗るバンドがサックスなどを吹き鳴らしながら乱入してきたことがあったが、たぶん森さんはそのときにいたのだ。
その人とこうやっていっしょに共演していることの不思議。
そしてそこにげろきょのメンバーがいて、あたらしい表現を作っていることの不思議。
これからどこへ行くんだろう。
どんなことが起こり、生まれるんだろう。
楽しみでしかたがない。

今日の午後は中野ZERO

現在、羽根木の家にてリハーサル中。
稽古としてはこれが2回め、今日が本番だけどね。

午後3時開演で、中野ZEROにて「沈黙の朗読――記憶が高速を超えるとき」を上演する。
これは東京創造芸術祭の参加作品としておこなわれるもので、芸術祭のオープニングとなっている。
出演は朗読の野々宮卯妙、群読で高崎梓、川崎満里菜、晩衛のほか、ゲスト演奏者としてマルチリード奏者の森順治さんが私のピアノと即興演奏でからんでくれる。

リハーサル、めちゃくちゃおもしろい。
本番が楽しみ。
ご都合のつく方はぜひおいでください。
入場無料です。

2014年8月16日土曜日

木曜ゼミ、オーディオブック収録製作コース、ガーデン部

一昨日の木曜日・8月14日は朝ゼミ。
基礎訓練のほか、奥田くんのテキスト作品を聞かせてもらったり(タイムスリップした戦闘機の話)、KATがイベントで読む新美南吉の作品を聞かせてもらったり。
明日・8月17日の東京創造芸術祭の演目で、川崎満里菜が野々宮の娘の女子高生の制服を借りて着ることになって、それを見る。
イメージばっちり。
楽しくなりそう。
みなさん、来てね。
明日・8月17日の午後3時から、中野ZEROにて。
入場、無料。

暑くなってきたなか、みんなでぞろぞろと下北沢まで歩き、新発見のステーキ屋にはいって昼食。
みんなと別れて羽根木に戻り、いろいろ作業。
ネット告知用の、写真をベースにしたイラストをたくさん描いた。

夜ゼミ。
山本寿実とてんトコラのふたりだけの参加だったので、ふたりでできる朗読エチュードをいろいろと試してみた。
これはこれで楽しかったな。

昨日も暑かった。
午前中、羽根木で作業していたが、昼は外に避難する。
下北沢〈Stay Happy〉に行く。
MacBookを持っていったので、作業したり、店のKurato&Sachiさんとしゃべったり。
帰りぎわに、北海道の友人から送られてきたというミニトマトとトウモロコシをいただいた。

夜はオーディオブック収録製作コースの今期初回。
10月から始まるであろう、大量収録スケジュールに間に合わせるべく、ガチンコで実戦的な読み手を育てるつもり。
参加者たちも真剣に取りくんでくれるようで、やりがいがある。
このためにゼミ生になってくれた人も複数いる。

今日の朝は、早朝からトランジション世田谷茶沢会の羽根木コミュニティガーデン部の活動で、畑作業に何人か来た。
枝豆を収穫し、ゆがして食べたり、いまいち生育の悪いものをあきらめてあたらしく秋野菜用に耕しなおしたり。
かつてのゼミ生だったなおさんから、桃や葡萄やトウモロコシがお中元かな? 送られてきたので、桃を切ってみなさんに食べてもらった。

2014年8月14日木曜日

もうすぐだよん、のこといつつ

お盆休みのせいで東京はいつもより静かな感じで落ち着く。
とはいえ、こちらはイベントつづきで、あまりのんびりもしていられない。
自分の段取りの整理もかねて、直近のイベントのお知らせをさせていただきたい。

【1】オーディオブック収録製作コース、スタート(8.15)
【2】羽根木の家での韓氏意拳(8.16)
【3】東京創造芸術祭参加(8.17)
【4】2級ボイスセラピスト講座(8.18)
【5】共感カフェ@カフェ・オハナ(8.20)

ところで、写真は今夜、ついいましがた終わったばかりの現代朗読ゼミのようす。
楽しかったな。
以下にもあるように、ゼミはいつでも体験参加を受け付けているので、気軽にどうぞ。

【1】オーディオブック収録製作コース、スタート(8.15)
明日・8月15日からあらたにオーディオブック収録製作コースがスタートする。
今期のオーディオブック収録製作コースは、10月から本格スタートするアイ文庫の大量オーディオブック収録スケジュールにターゲットを絞りこんで、見込みのある人をどんどんオーディオブックのプロの読み手として送りこんでしまおう、というねらいがある。
興味のある方はまずは体験参加でもかまわないので、おいでください。

 コース詳細
 体験参加

【2】羽根木の家での韓氏意拳(8.16)
明後日の羽根木の家での韓氏意拳は、体験と初級ともに参加しやすいショートクラスがある。
1時間半で2,000円というクラス。
午前中と午後に体験のショートクラスとレギュラークラス、午後のふたコマめは初級のショートクラスという、計3コマの開催。
詳細と申し込みはこちら

【3】東京創造芸術祭参加(8.17)
中野ZEROで8月17日から開催される東京創造芸術祭に、現代朗読協会も参加する。
その初日、オープニングアクトで、水城ゆう作「沈黙の朗読――記憶が光速を超えるとき」を野々宮卯妙の朗読と、高崎梓、川崎満里菜、晩衛の群読・身体表現、そして水城ゆうの音楽演奏でお送りする。
入場無料、午後3時スタート。
詳細はこちら

【4】2級ボイスセラピスト講座(8.18)
8月18日(月)10:00-17:00は羽根木の家での級ボイスセラピスト講座を開催。
詳細と申し込みはこちら

【5】共感カフェ@カフェ・オハナ(8.20)
8月20日(水)夜8時から、恒例の三軒茶屋〈カフェ・オハナ〉での共感的コミュニケーション・ワークショップを開催。
朗読と音楽のミニライブ付き。
参加費1,000円+ワンオーダー。
詳細と申し込みはこちら

音読こくご塾夏休み特別編が終わった

一昨日につづいて昨日も午前中は「音読こくご塾」の夏休み特別講座を開催した。
一昨日とおなじ小学二年生と五年生の子どもたちが参加。

昨日は、一昨日に下準備をした夏休みの作文の宿題を終わらせてしまおう、という目標をもってスタート。
その前に、呼吸と発声で自分の身体に意識を向ける時間。
今日は菜穂子お姉さんが呼吸法のリードをしてくれた。
みんなで一生懸命息をたくさん吐いたり、できるだけ長く声を出したり。

音読エチュードは「いちめんの菜の花」という詩を使って、卯妙さんがリード。
いろんな読み方をしたり、気持ちカードを使って自分の気持ちを見つけたり、作者の気持ちを推測したり。
これは共感的コミュニケーションの練習でもあるが、自分の内側で起こっていることに目を向ける練習が、作文にはとても役に立つのだ。

後半は宿題の作文を書いてもらった。
が、なかなか集中できない。
作文を仕上げるこということにたいする自分のニーズへのつながりが希薄なせいだろう。
「学校の宿題だから作文を書かなきゃ」
「お母さんにおこられるから書かなきゃ」
「原稿用紙に3枚は書かなきゃ」
といった、自分の外側にある「義務」やルールしか見えてないときは、自発的なモチベーションは生まれにくい。

これは大人もおなじで、私も子どもたちについ、
「せっかく塾に来たんだから、今日中に宿題を仕上げさせて、お母さんたちの期待にも応えさせたい」
といった、いわば不純な「道スジ」に誘導しようとしている自分がいることに気づいた。
もちろん子どもたちはこちらのそんな態度を敏感に受け取る。
だから、最後は「今日中に仕上げなくていいよ。書きたくなければ書かなくてもいいんだよ」といった。
するとおもしろいもので、子どもたちはちゃんと書きはじめるのだ。
もっとも、宿題を終わらせられたのはひとりだけだった。
しかし、それでいいのだ。
自分のニーズにつながれたとき、子どもはちゃんと能力を発揮する。
大人はそれを「邪魔しない」ことを心がけるだけだ。

じつはそれがむずかしい。
というのも、大人は自分の都合をついつい、自分より下に見ている子どもにそれを押しつけようとしがちだからだ。
そこにはお互いの尊重はない。

いろいろな学びのあった二日間だった。
そして子どもたちはかわいくて、羽根木の家に子どもがいるのはとても楽しく豊かな時間だった。
来月からぜひとも定期開催に持っていきたいと思っている。

2014年8月12日火曜日

音読こくご塾夏休み特別編

今日は朝9時から「音読こくご塾」の夏休み特別講座を開催した。
音読こくご塾は小学生から高校生までを対象として、音読エチュードで声と身体を使った遊びをしたり、それでいきいきした子ども本来の感性のなかで自由な文章表現をしたり、といった、現代の寺子屋的な遊びと学びの場を提供することを目的としている。

今日は世田谷在住の小学五年生の女の子ふたりと、名古屋から羽根木のおばあちゃんちに来ている小学二年生の男の子、その保護者たちの見学参加のもと、音読こくご塾特別講座がスタートした。
夏休みなので、宿題の作文をやっつけてしまおうという目的もあった。

初めて来る子、リピートの子とまじっていた。
初めての子は最初はちょっと緊張ぎみだったが、羽根木の家という古民家の環境や、猫がいること、そしてなにより指導の大人たちが共感的コミュニケーションを心がけた「安心の場」を提供していることで、すぐに打ちとけて、のびのびとした態度になっていくのがうれしかった。
指導の大人というのは、私と音読療法士の野々宮卯妙、そして現代朗読協会ゼミ生の宮本菜穂子の3人である。

最初に私が呼吸法と音読エチュードのとっかかりをやって、あとは野々宮にバトンタッチ。
野々宮が今日は「吾輩は猫である」の冒頭部分を使って音読エチュードをいくつかやる。
子どもたちになにかをやらせるとき、大人はとかく、「こうしなさい」「そうしちゃいけない」あるいはそれ以外の子どもの行動についてもなにかとコントロールしようとすることがあるが(行儀よくしろ、トイレはがまんしろ、無駄口をたたくな、など)、こくご塾ではそういうことは一切しない。
子どもにもそのときそのときのニーズがあり、それを大人も尊重して、なにかを命じるようなことはない。
もっとも、大人にもニーズがあるので、それを子どもたちに尊重してもらうことをお願いする。

なんでも許されるんだ、といわれると、子どもは最初おそるおそるいろいろなことを試してみて、ときにはどこまで許されるのか目にあまる行動を取ることがあるが、それをも受け入れてもらえることがわかると安心して、落ちつきを取りもどす。
完全に自分が受け入れられて安心できる、ということがわかると、お互いのニーズを聴き合えるようになるのだ。
しかし、大人たちがやってしまうのは、子どもらを完全に受け入れる前に彼らを自分のコントロール下に置こうとすることで、それでは子どもは安心できず、結局は逆にことあるごとにストレスを爆発させてしまうことになる。

今日は私はほとんどを野々宮に任せて、ときどき顔を出す程度だったのだが、そのたびに子どもたちが表現を発揮し、絵や文章を自発的にガンガン書いていたのにはびっくりした。
なかのひとりなど、作文をA4用紙に10枚も集中して書きあげてしまったのにはおどろいた。
完全に安心できて受け入れられる環境において、子どもがどれだけクリエイティブになれるかということについては、理論と想像である程度わかっていたことだが、今日はそれを実際に目の当たりにして想像以上の確認ができて本当に驚きつつ、うれしかった。

今回の音読こくご塾特別編は、参加者の都合で明日が最終となるが、できれば夏休みが終わって新学期がはじまってからも、継続的に開催したいと思っている。
なにより、子どもたちは元気で、かわいくて、創造的で、この子たちが羽根木の家に来てくれることが私にはうれしく、幸せでしかたがない。

ギャラリー朗読、朗読トレーナー養成講座、芸祭稽古、上三川

すこしさかのぼって。
先週金曜日、8月8日の夜は、外苑前のギャラリー〈トキ・アートスペース〉でおこなわれている「THE LIBRARY 2014」という展示会場で、朗読パフォーマンスをおこなってきた。
毎年やっているイベントで、「本」をテーマにした作品を160人の方が160点出展している。
それぞれ個性豊かな作品が展示されているなかで、野々宮卯妙が展示作品を即興的に初見朗読をおこなったり、中島敦の「文字禍」という作品を朗読したりした。
私はピアニカとトイピアノを演奏した。
ピアニカを吹きながら動きまわったりもして、楽しかった。

土曜日、8月9日の午前中は「朗読トレーナー養成講座」の第一回をおこなった。
参加者はゼミ生ばかり5名。
この人たちが朗読トレーナーの第一期生となる。
願わば、いろいろな場面で活躍していってもらいたいものだ。

午後は昼ゼミと、8月17日に中野ZEROでおこなう東京創造芸術祭の参加作品「沈黙の朗読――記憶が光速を超えるとき」の演出案の確認稽古をやる。
稽古はあと本番当日のみとなる。
どうなるかな?

夜はすでにレポートを書いた白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉での「みぞれみずき」ライブ。

日曜日、8月10日はレンタカーを借りて、栃木県の上三川というところまできくあつが主催している「おうちマルシェ・親子で夕涼みフェス」に行ってきた。
こどもバーテンとか、アロマのお店とか、占いの人たちとか、飲食物などいろいろと集まっている元旅館だった家でのイベントで、近所の人たちが集まって楽しんでいた。
私たちはそこで朗読パフォーマンスをおこなった。
子どもたちや犬までいて、私も演奏を男の子に手伝ってもらったりして、演者、観客入りみだれながらの楽しいパフォーマンスとなった。

今日はこれから音読こくご塾。
子どもが何人か来る予定。
いっしょに遊びながら夏休みの宿題を片付けてしまおう、という魂胆。

2014年8月11日月曜日

草加〈Jugem〉共感カフェ、秀恵ちゃん打ち合わせ

出かける予定が立てこんで、書きのこしていること多々あるけど、とりあえず直近のできごとから。
つまり、今日のできごと。

共感カフェのために、午後1時すぎに羽根木を出て、草加に向かう。
井の頭線で渋谷へ、それから半蔵門線一本で行けるのだが、半蔵門線まで降りていくことを避けて銀座線でひと駅乗り、表参道でおなじホームに来る半蔵門線に乗りかえる。
あとは草加まで直通で乗り入れている東武線で一本。
便利なのだが、時間はかかる。
1時間以上かかるので、横浜より遠いということになる。

草加駅までゼミ生の川崎満里菜が迎えに来てくれた。
今日は満里菜のお母さんの実雪さんが、〈Jugem〉という天然石ブレスレットのお店で主催してくれる共感カフェなのであった。
〈Jugem〉は駅から近く、店はこじんまりとしていながらとても居心地のいい、落ち着ける場所だった。

今日は初めてということで、参加者は私と野々宮を入れて5名と少人数だったが、その分、具体的な事例を取りあげながらゆっくりと丁寧に進めることができたように思う。
親子、嫁姑の問題、メールでしかやりとりできない会えない人とのコミュニケーションの問題など、途中、突発的にやってきた置き薬屋さんとか、実雪さんのお客さんの話とか、ハプニングを取りこみながら、楽しくやらせていただいた。

終わってからおいしいケーキとコーヒーをごちそうになって、解散。
定期的に開催していただけるとのことで、うれしい。

羽根木にもどったら、約束していた歌手の永倉秀恵がすでに門の前で待っていてくれた。
先日、連絡があって、音楽ライブに復帰したいのでサポートしてほしいと依頼された。
もちろん喜んで。
復帰ライブは9月9日の夜、代官山の〈ノマド〉というライブハウス。

やりたいと準備してきた曲は、かつてのなじみの曲ばかりだが、ひさしぶりで忘れてしまっているところもあるので、確認のためにいっしょにやってみる。
秀恵ちゃんもいろいろあったと思うが、私もいろいろあった。
なじみの曲なので、どうやって弾いていたのかは思いだせるけれど、いまどう弾きたいかは別。
ちょっとした緊張感とワクワク感が同時に存在する。

げろきょの朗読者たち、オーディオブックの読み手、共感カフェ、音読療法、マインドフルネス、そして音楽。
大切にしたいことが急にくっきりと顕在化してきた。
それなのに、私自身の空虚さときたらいったいどうしたわけだろう。

ビッチェズ・ブリュー「みぞれみずきライブ」8月9日

2014年8月9日、横浜・白楽にあるジャズライブバー〈ビッチェズ・ブリュー〉での山田みぞれと水城ゆうのライブがおこなわれた。
こちらでのこのセットはこの日が2回めであった。

この日は土曜日で、午後に東京創造芸術祭参加作品の稽古をかねた昼ゼミがあったので、午後5時すぎにそのメンバーを含む何人かでゾロゾロと白楽に向かった。
午後6時すぎ、白楽に到着。
開演は午後7時である。
出演者である私と野々宮卯妙は先に店入りすることにして、店に向かうがも、ほかの皆さんには開演時間まで白楽の街を楽しんでいただくことにして、別れる。

店の前に行ってみると、別行動をしていた山田みぞれと宮本菜穂子が、手持ち無沙汰な感じで道路にたたずんでいる。
なんと、オーナーの杉田さんがまだ来ていないのだという。
連絡したところ、ビッチェズ・ブリューは通常、7時開店・8時スタートなのだが、今回のみ土曜日ということで時間を早めてもらった、そのことをすっかり忘れていたとのこと。
なんとなく憎めない方なので我々は苦笑いするばかりだったが、待っているあいだ蚊にやられてまいった。

6時40分くらいに杉田さんが到着。
店をあけてもらう。
さっそくいろいろ楽しい話を聞かせてくれる杉田さんのトーク攻撃をかわしながら、マイクや客席のセッティング。
7時前になると知り合いを中心にお客さんがやってきた。

前回はお客さんが3人と寂しかったのだが、今回は店がいっぱいになるほど来てくれた。
けっこう遠方から来てくれた方もいて、ありがたい。
とはいえ、白楽というと世田谷からはかなり遠い印象があったのだが、実際には渋谷駅から26分で着いてしまう。
来月も9月1日におこなうことが決まったので、みなさん、来てね。

さて、7時すぎになって、開演。
となる前に、飲み物のオーダーをとるところでひと騒動。
杉田さんの応答がいちいちおもしろく、大爆笑の渦に包まれ、店ははやくも暖気運転完了。
私がとくに笑っちゃったのは、ビールを飲むのにグラスがいるか、瓶のままでいいか、という問答のあげく、根負けした人が、
「瓶でいいです」
となったのだが、そのあとに出てきたビールは、ひとりがキリン、ひとりがアサヒと、銘柄がまちまち。
これには噴いてしまった。

ライブは私のピアノソロからスタートして、今回のセットリストは次のとおり。

First Stage
1. ピアノソロ「My Favorite Things」
 2. 宮本菜穂子「気分をよくして」(作・水城ゆう)
 3. 山田みぞれ「ベニテングタケ子の好奇心」(作・水城ゆう)

Second Stage
 1. ピアノソロ「我は海の子」
 2. 山田みぞれ「女生徒」(作・太宰治)
 3. 野々宮卯妙「枕草子」
 4. 山田みぞれ「女」(作・芥川龍之介)

このステージの間に杉田さんのトークショーがはさまり、これがまた抱腹絶倒の内容。
くわしくはとても書けないが、ほんとか嘘かわからないような音楽評論家の秘密をたっぷりと聞かせていただいた。
いちおう休憩時間ということになっていたのだが、まったく休憩にはならなかった。

朗読者は今回、メインの山田みぞれのほかにゲストとして宮本菜穂子と野々宮卯妙にも参加してもらった。
宮本菜穂子は私のテキストを団扇に張りつけて、それをひらひらとハンドリングしながら、かろやかに多彩に朗読。
ビジュアルも楽しい朗読だった。
野々宮卯妙は「枕草子」をかなり前衛的に切りこんで、まるで現代音楽のように表現した。
こちらはさすがである。

メインの山田みぞれは衣装に工夫をこらし、いつになくエロティシズム満載で読んでくれた。
アップライトピアノなのでその姿がほとんど見えず、私は大変ストレスがたまった。
が、うまいぐあいにピアニカを持っていってたので、途中からそれを持って動きまわり、しっかりとからませてもらって満足であった。
それにしても、衣装だけでなくその表現の「脱ぎっぷり」はあざやかで大胆、いさぎよさが気持ちよい朗読であった。

終演後、みなさんとの話はさらに盛りあがり、なかなかお開きにならなかったのだが、最近ゼミ生になった山本寿実が来ていたので、ひとつだけ最後にやることになった。
ゼミで聴かせてもらっておもしろかった「風姿花伝」をいっしょにやる。
この人の成長ぶりもあざやかで、楽しませてもらったし、今後も楽しみなのである。

今回はすみからすみまでライブを満喫させてもらって、私は大満足であった。
そしてこの先の大きな可能性を感じるライブでもあった。
私たちの現代朗読にはまだまだ大きな拓けた場所が待っていることがはっきりとわかる。
これからなにが見えてくるのか、非常に楽しみだ。
そして、来月もまたライブの機会をあたえていただいたビッチェズ・ブリューの杉田さんには、深く感謝したい。

来月のビッチェズ・ブリューでの「みぞれみずきライブ」は9月1日(月)、山田みぞれの誕生日の夜に開催することが決まっている。
詳細はこちら

山田みぞれ&水城ゆうライブ@横浜・白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉(9/1)

現代朗読の山田みぞれと即興ピアノの水城ゆうが横浜・白楽のジャズスポット〈ビッチェズ・ブリュー〉で毎月おこなっている朗読と音楽のセッション、好評につき9月もおこないます。
朗読とピアノのセッションのほか、多彩なゲストやピアノソロも予定しています。
予定調和ではない現代朗読と即興演奏のスリリングなセッションをご堪能ください。

◎日時 2014年9月1日(月)19:00開場/20:00開演
◎場所 横浜・白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉
  横浜市神奈川区西神奈川3-152-1 プリーメニシャン・オータ101
  東急東横線・白楽駅下車 徒歩5分
◎料金 投げ銭(要2オーダー)

予約先:ビッチェズ・ブリュー 電話:090-8343-5621 (杉田直通)
または現代朗読協会お問い合わせ・予約フォームからお問い合わせ内容を「公演・ライブご予約」を選び、メッセージ欄に「ビッチェズ・ブリュー」と明記してください。

2014年8月8日金曜日

今夜はおもちゃで演奏、明日は白楽でライブ

今夜はこれから外苑前まで出かけて、トキ・アートスペースでおこなわれている「THE LIBRARY 2014」というブックアート展の会場で朗読パフォーマンスをおこなう。
朗読は野々宮卯妙、そして私はトイピアノ(カワイのおもちゃのピアノ)とピアニカ、カリンバその他おもちゃっぽい楽器を演奏する。
テキストは中島敦の「文字禍」という短編。
これがなかなかおもしろい話で、まるで和製ボルヘスのよう。
中島敦のほうが先だけどね。
スタート、19時半、入場無料。
みなさん、来てね〜。
詳細はこちら

明日の夜はいよいよ横浜・白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉での「みぞれみずき」ライブ。
ここにはちゃんとしたアップライトのピアノがあるので、それを演奏する。
朗読者は山田みぞれのほか、野々宮卯妙と宮本菜穂子もゲストで参加してくれる予定。
朗読テキストもいろいろと取りそろえてあるので、きっと楽しんでいただけることと思う。
なにより私がいちばん楽しみにしている。

知り合いが何人かと、ネット経由で何人か予約をいただいているので、みなさんとご一緒できるのも楽しみだ。
席にはまだ余裕があるはずなので、どうぞみなさん、お越しください。
台風が心配されてますが、どうやら関西のほうにそれているようです。
関西の方々はお気をつけください。
しかし、関東の方は白楽においでください(笑)。
ライブの詳細はこちら

ゼミ日、現代朗読でやっていることの「意味」や「目的」はなにか

引っ越しの際、鉢が割れて植え替えが面倒で玄関外に放置してあったエバーグリーンが、暑気と乾燥にやられて枯れかけていたので、さすがにかわいそうになって割れた鉢から抜き、枯れた枝葉を落として、植え替えることにした。
思ったより傷みが進んでいたので、思い切って全部枝を落とし、密集していた根もほぐして洗い、とりあえず水をいれたポットに挿して、復活をはかることにした。

午前中は朝ゼミ。
オーディオブックリーダー養成講座の参加者がゼミに出た感想を、
「やっていることの意味がわからない」
といったが、正直で真摯な感想なのだろうと思う。
私たちは毎回やっていることなので、ごくあたりまえに思っていたが、外部からやってきた人にとっては一般的にやっていることとはあまりに違いすぎて、理解できないのだろうと思う。
私たちは特別なことをやっているという意識はないのだが。

現代朗読でやっていることの「意味」や「目的」を語ることはそう難しいことではない。
実際に私も書籍『現代朗読考』などでも多く語っている。
しかし、意味や目的を掲げてしまうと、多くの人はそれにむかって進んだり、効率的に学ぼうとする。
それが自然なことだ。
そしてそのことで見落としてしまうことも多い。
日本の徒弟制度や寺子屋方式のすぐれた点はそこで、意味や目的を提示せず、ただ「いわれたとおりにやれ」といって、学ぶ者もただいわれたとおりにやってみた。
その結果、「みずから気づく」という広大な海原にこぎだし、結局のところ師匠をも越える後継者が続出することになったのだ。
私も今日は、意味や目的を掲示することについて気づくことが多かった。

昼は奥田くん、KAT、フジサワさんとひさしぶりに東松原の〈アイキッチン〉でカレーを食べる。
そのあと羽根木の家にもどり、仕事をしようとしたが、今日は昨日までより涼しいはずなのになぜかかなり暑くてうだったので、環七の〈カフェニスタ〉に避難して仕事。

夜は夜ゼミ。
病気療養中の浦さんが早めに来て、げろきょのインフォメーションペーパーの取りまとめなどの相談。
てんちゃんが菜穂子さんを巻きこんで、いつもの連続朗読をコンタクト・インプロヴィゼーション的な動きをまじえてやったのがおもしろかった。
みぞれちゃんは明後日の白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉の作品を少し聴かせてもらって、打ち合わせも兼ねる。
じゅみさんは『風姿花伝』を読んだが、ちょっと注文をつけさせてもらったり、ピアノと合わせてもらったり、いくつかの試みが楽しかった。

※明日8月9日(土)夜、横浜白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉にて山田みぞれの朗読と水城ゆうのピアノによるライブセッションをおこないます。詳細はこちら

2014年8月6日水曜日

オーディオブック個人セッション、マスタリング講座個別講座

今日がこの夏の猛暑のピーク。
と思いたい。
実際、もう昼は日に日に短くなっていってるわけだし、あと10日もすればお盆であるわけだ(そして今日は広島の原爆の日)。
もうすぐ戦争も終わる。

そんななか、朝から個人レッスンをふたコマ。
午前中はオーディオブックリーダー養成講座の初日の個人レッスン。
先日のオーディションの参加者のひとりで、残念ながらマイクテストには進めなかったが、やる気があるらしく、ことのはの野村さんからすすめられて私のところに来ることになった。

オーディションでもわかっていたのだが、技術的な面はほとんど問題はない。
というより、先日のオーディション参加者全員がそういう訓練をたくさん受けてきた人たちで、いいかたは悪いがそういう意味でいうと「ドングリの背比べ」なのだ。
ではどこが採用の分かれ目になるかというと、表現や身体性、集中力、持続力といったあたりの総合力で、それがめだって突出している人はだれもいなかった。
突出していれば有無をいわずに収録にはいってもらうのだが。

で、私のところに来た以上の、その「突出」をめざしてもらいたい。
だれが聴いても「あの人、ちょっとちがうよね」というクオリティの高い読み手になってもらいたいのだ。
そのためのベースとなる考え方や基本的トレーニング方法を今日は伝えたのだが、どれもこれも自分がやってきたことの真逆か、聞いたこともない話ばかりだと目を丸くしていた。
しかし、まじめに取りくんでもらいたいし、やる気はあるようだったので、一か月後が楽しみだ。

午後はことのはの中田さんが来られて、オーディオブックに特化したマスタリング講座の、後半のフォロー。
実際やってみてうまくいかない点や、疑問点などをお持ちだったので、それを解消するための解説と実践をおこなった。
なんだかすっきりされたようで、私としてはよかった。

暑いなか、熱風が吹きこまないように部屋を閉めきってやっていたので、熱中症になる前にふたりで近所の喫茶店に行き、涼む。
そこではいろいろとおたくな話をして(中田さんはかなりおたく度が高い)、楽しかったのだ。

なんとか今日の酷暑を羽根木の家でやりすごすことができた。
熱中症にもならずにすんでよかった。

※オーディオブックの収録と製作に特化したコースが8月15日(金)夜からスタートします。全10回。詳細はこちら

猛暑、横浜共感カフェ、オーディオブック打ち合わせ

ここ数日、この夏の猛暑のピークが来ているようだ。
エアコンのない羽根木の家は、古民家とはいえ、暑い。外気温が36度とか発表されている日は、室内でも33度以上になる。
熱中症にならないように、真昼はカフェに避難することになる。
とはいえ、近所に気楽なカフェやファミレスがないので、下北沢まで行くことになる。

一昨日は下北沢の〈Stay Happy〉に避難した。
涼しいところで、みぞれちゃんからの委嘱原稿「ベニテングタケ子の好奇心」を書く。
これは浅草の〈gallery kissa〉というところで8月30日にやるみぞれちゃんのライブ「Amanita Muscaria~べにてんぐたけと声とものがたり~」のための書き下ろし作品だが、私は作品のみの提供で出演しない。
そのかわり、今週末の横浜・白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉でのライブでは、みぞれちゃんが読んで私が演奏することになっていて、楽しみだ。

昨日は昼に石村みかと扇田拓也夫妻に下北沢で会い、いっしょにご飯を食べたあと、タウンホール近くのカフェでオーディオブックの仕事の打ち合わせ。
扇田くんには以前、坂口安吾の『堕落論』を読んでもらって、それがすばらしかったので、あいている時間を見計らって今回のまとまった収録のどこかでいくつか読んでもらいたいと思っている。
またみかちゃんも、先日NHKラジオに出演しているのを聴いて、演技もよかったが朗読もいい感じだったので、できれば読んでもらいたい。
その打ち合わせ。
打ち合わせが終わってから、扇田くんの演劇活動の今後について、いろいろ話を聞いたり、提案したり。

夜は横浜に移動し、いつもの神奈川県民センターで共感カフェ。
神奈川新聞主催の花火大会があるとのことで、電車は浴衣を着た若い男女でいっぱいだった。

共感カフェでは、いつものみどりの党のメンバーの人たちや、NVC仲間の泰子さんが来てくれた。
今回は実際にみなさんが直面しているやっかいな問題について話をきき、どのようにしたら解決の糸口を見つけることができるか、いっしょにかんがえてみた。
いつもそうだが、おなじニーズを持って集まっているチームでも、おたがいにちゃんと聴き合うことができていないとおたがいに主張するばかりで、なかにはそれが暴力的な表現にまで肥大して面倒が起きることもある。
結局のところ、おたがいにきちんと聴き合い、共感しあい、共有のニーズを確認しあい、おたがいを尊重しあうしかないし、そうすることでチームはクリエイティブになり、パワフルな運動も生まれる。

23時ごろに帰宅したが、気温はまだ30度を上回っていた。

※次回の横浜共感カフェは9月9日(火)夜の開催です。詳しくはこちら

2014年8月4日月曜日

水色文庫新作「ベニテングタケ子の好奇心」

photo credit: Vicki & Chuck Rogers via photopin cc


 水色文庫の新作「ベニテングタケ子の好奇心」を登録しました。

このテキストは8月30日(土)の夜、浅草の〈gallery kissa〉でおこなわれる山田みぞれの朗読ライブ「Amanita Muscaria ~ べにてんぐたけと声とものがたり ~ 」の委嘱作品です。

2014年8月3日日曜日

ガーデン部、オーディオブックリーダーのオーディション立ち会い

今日は朝からトランジション世田谷・茶沢会のガーデン部ということで、羽根木の家の庭の畑の作業。
昨日、体験講座に来てくれた加藤さんご夫妻と、近所に住む中学生の宇田川くんが来た。

羽根木の畑は合う作物と合わない作物が極端にわかれていて、せっかく植えたのに消えてしまったのもあれば、ちゃんと収穫できるものもある。
三つ葉は立派に育っている。
ゴーヤも青々とグリーンカーテンとなっている。
トマトは微妙だが、わさわさと伸びてはいる。
大豆もサヤをつけている。
しかし、ナスとカボチャは消えてしまった。

作業後、座敷にあがってもらって、休んでもらった。
宇田川くんが生物部だというので、中学生のとき生き物大好きだった私としては、いろいろと生き物の話をした。
私のバイブルだったコンラート・ローレンツの『ソロモンの指輪』はすでに読んでいるらしい。
私の部屋にあるミニ水槽にも案内し、見てもらったりした。


午後は大久保のリハーサル・スタジオまで行って、オーディオブックの読み手のオーディションに立ち会う。
大久保駅で見学のゼミ生・まりなと合流し、酷暑のなか歩いてスタジオまで行く。
詳細は書かないが、オーディション参加者30人以上の読みを聞かせてもらった。

みなさん、どういうニーズがあるんだろう。
オーディションというのは自分を値踏みされる場で、緊張するだろうな。
みなさん、たくさんいろいろな勉強や訓練を積んできた方ばかりで、技術的にはそうとう完成されているが、私は彼らの「身体性」を見ていた。
残念ながら、音声表現は身体表現である、という意識をもって読んでいる人はとても少なかった。
そこのところに、私の出る幕があるのかな、と思う。
ここからすばらしい読み手が出てくるとおもしろいね。

終了後、〈ライオン〉で評価基準のすりあわせをしたり、今後の進行について打ち合わせをしたりしてから、別れた。
あらためてオーディオブックについてはまだまだ未開拓であり、音声表現の仕事をめざす人にとって可能性のある世界ではないかと感じた。
そのことに自覚を持って食いついてくる人は、たぶんアドバンテージがあるだろう。

※オーディオブック収録製作コースは8月15日(金)夜からのスタートです。詳細と申し込みはこちら

※アイ文庫のオーディオブック・リーダー養成講座は個人セッションを受け付けています。詳細と申し込みはこちら

体験講座、東京創造芸術祭参加作品演出案

昨日の午前中は現代朗読の体験講座。
トランジション世田谷・茶沢会の仲間で小学校の先生をやっておられる加藤さんが来てくれた。
ゼミ生たちといっしょに、我々の基礎的な身体トレーニングや、群読エチュードを体験してもらい、最後には単独の朗読にも挑戦してもらった。
武術でいえば一種の「型」にあたる「群読エチュード」で、ある手順にのっとってみんなといっしょに読んだあと自由に読んでもらうと、自分らしい表現が自然ににじみだしてきておもしろい。

そのあと、ゼミ生のあずさとはづきが昼食に付き合ってくれた。
いつも行く近所のパン屋の向かいにあたらしくおにぎり屋ができたので、試しに行ってみる。
ちいさな店だが、オーガニックな材料を厳選し、おしゃれなメニューをそろえ、安心できそうな品物をいろいろ売っている。
値段はやや高め。
店の雰囲気から、なんとなく大手資本が背後にあるのではないかと感じて、ひょっとしてキッコーマンあたりかなあ、と想像してみたが、もし違っていたらすまぬ、単なる私見である。

猛暑のなか、午後3時から昼ゼミを強行する。
8月17日(日)15:00から中野ZEROでおこなう、東京創造芸術祭参加作品「沈黙の朗読――記憶が光速を超えるとき」の群読部分の稽古をやる。
といっても、まだ演出案が未完成なので、冒頭部分の演出案を伝えてすこしやってみる。
その他、制限時間内には長すぎるテキストを、後半部分を中心に大きくカットしたりした。
芸術祭参加者の晩さん、あずさ、まりなのほか、不参加の美子さんも稽古を手伝ってくれた。

17日のイベントは入場無料なので、みなさんぜひ観に来てください。
かなりおもしろいパフォーマンスになると思います。
まりなの女子高生コスプレとか、晩さんの痴漢冤罪中年男つり革バージョンとか、あずさの緊縛朗読とか。
会場でお会いできるとうれしいです。

2014年8月2日土曜日

名古屋まで共感的コミュニケーションの企業研修に行ってきた

昨日は名古屋まで日帰りで、共感的コミュニケーションの企業研修の講師の仕事に行ってきた。
共感的コミュニケーション、すなわちNVCは、このところ急速に注目を浴びていて、企業からの研修の引き合いが多い。
私が名古屋に行った昨日も、一方で音読療法士でNVCの日本コアメンバーである野々宮卯妙も、企業研修のために大阪に出張していた。

私が昨日行った名古屋の会社は、これも野々宮が昨年からコツコツとアプローチしつづけて、ようやく実現した研修だった。
彼女が講師をつとめてもよかったのだが、私が行くことになった。

参加者は18人。
これまでの経験の感覚からすると、この人数だと個別のワークをじっくりおこなうというより、どちらかというとセミナー的な講義形式がメインになる。
もちろんワークもおこなったのだが、私が講義する時間がやや多くなってしまったようだ。
「しゃべりすぎ」といわれた。
しかし、私にもニーズがあって、とにかくみなさんの業務時間内の半日・4時間で共感的コミュニケションの有効性を魅力的に伝え、かつ実践的なスキルをある程度身につけてもらいたいという思いがあった。
そしてそのことを自分の表現としてみなさんの前でおこなうことは、私にとってはとても楽しいことでもあった。

しかし。
私が自分のニーズを満たし、そのことを楽しむことと、皆さんのニーズを満たすこととは別の話だ。
結果的に参加の皆さんのニーズを満たすことにあまり貢献できなかったのではないか、という評価があり、それは私にとっても残念なことであった。
その残念な気持ちに共感してくれる人はだれもいないので、とりあえず昨日は、「自己共感の島」にひとりで帰っていくことにしたのだった。

ちょっと冷製になってからかんがえたことだが、かつてだれかに、「ガラでもない」といわれたことがあった。
つまり、私はピアニストであり、小説家である人間だが、そういう人間が人を教える場で講師をつとめたり、講演したりといったことが、「ほんとにあんたのやりたいことなの?」と、そのような表現で問いつめられたことがあるのだ。
そのとき、私はハッとして、自分のやりたいこと、自分のやれること、自分の「ガラ」というか「本分」というのはなんだろう、と考えこんでしまったことがある。
それを思いだしている。

正直にいうと、企業研修の講師というのは(うまくいけば)けっこうな収入になる。
40歳前後から20年近く、経済的にずっと苦しんでいた私にとってはとても魅力的な仕事ではある。
しかし、それが自分の本分であるかというと、自分の内側を見て、「誠実」「正直」「正当性」などのニーズにのっとって「違うかもしれない」と思う。
つまり、自分にニーズにきちんとつながれない仕事は、いくらお金になったとしても、やっていても、うしろめさたがつきまとうということだ。

うしろめたさの理由には、もうひとつ、自分は共感的コミュニケーションのベースとなっているNVCの正当な継承者でないのではないか、という思いもある。
NVCのコアメンバーたちの活動にもきちんと積極的に参加していないし、アメリカでおこなわれているリーダーシッププログラムにも一度も参加したこともないし、NVCから勝手に引っ張ってきた「共感的コミュニケーション」という名称で本を勝手に書いているし、ということもある。

共感的コミュニケーションで「講師」をつとめるということについては、いくつかの「ひっかかり」がある。
それが、なにかちょっとした批評や批判をきっかけに噴出してきて、あらためて考えさせられてしまうのだ。

たぶん、共感カフェなどの「勉強会」のような小規模の集まりの進行役とか、紹介役なら引っかかりはない。
すっきりしているし、楽しくやらせてもらっている。
しかし、ある程度まとまった報酬をいただいておこなう研修のような形のものは、もちろん私なりに力を尽くしはするけれど、自分のなかでは納得感がない。

今後、このような研修の仕事は、後進にゆずり、私は私の本分であるところの仕事に専念しようと思う。
そうそう、後進にゆずるための後進育成の仕事も、私にとっては大切なものであるかもしれない。