金曜日の夜から土曜日にかけて、音読トレーナー養成講座とボイスセラピー講座をおこないました。
音読トレーナー養成講座は、2泊3日の合宿形式で開催する予定だったのが、キャンセルが出たり、参加者の都合で、前半の1泊2日の部分のみをおこないました。
後半は後日あらためて、ということになりました。
ボイスセラピー講座のほうは無事に終了しました。
このところ、急速に音読療法の活躍のチャンスが広がってきているように感じています。
以前からそれは予想していて、しきりにみなさんに呼びかけたりしていたんですが、私の説得力が不足なのか、なかなか音読療法に関心を持ってもらうことがむずかしいなと感じていました。
ところが、最近、世の中の流れが徐々に変わり、音読療法のニーズが高まってきたように感じます。
ひとつには、相変わらず都市部に集中していく人と経済のながれのなかで、地方における高齢化社会の進展の問題があります。
同時に、都市生活や極度な経済至上主義の社会に失望したり疲れたりした人々が、若い人も含めて逆に地方を見直そうという動きもあります。
今回の講座でも、参加者のひとりは、近く両親が住む離島へと移住する計画をすすめている人でした。
パーマカルチャーやエネルギーシフト、トランジション・タウンといったことに興味を持っていて、田舎でそれを試してみたいと同時に、地域社会に貢献的にかかわる手段として音読療法が最適だと感じて、音読トレーナー資格を取りに来てくれたのです。
たしかに、音読トレーナーになれば、いま地方でもっとも求められている「介護予防」などの事業に協力する余地があるし、また自分でも音読カフェなど地域コミュニティのつながりや活性化に貢献できる「手段」を持つことができます。
実際に音読トレーナーのひとりで北海道の弟子屈町に住んでいる藤原直美は、地元の人材バンクからの派遣で介護予防や高齢者介護施設での音読ケアワークにたずさわっているし、自分でも音読カフェを開催しようとしています。
地元の人たちととても密接につながり、貢献し、自分自身もまたやりがいを見出していきいきと活動しているようすを知らせてもらって、私も大変うれしいのです。
もちろん、都市部でも活躍の余地はたくさんあります。
音読カフェだって、自宅や公共施設や、カフェ営業の一画をお借りして開催することは楽しいだろうと思います。
私も自分でくにたち春野亭で毎月開催しています。
今回なによりうれしかったのは、ボイスセラピー講座の受講者や音読トレーナー資格をめざす人たちが、おたがいにつながり、仲間となって、音読療法の普及に協力しあってくれるだろうという姿を見ることができたことです。
オーガナイザーの私としても、できるかぎりのサポートや協力を惜しまずにしていきたいと思います。
近く、今回やり残した音読トレーナー養成講座の後半を開催しますし、来月・6月24日(土)にはボイスセラピー講座があります。
また、参加者のタイミングが合えば、近いうちにまた音読トレーナー養成講座を開催したいとも思っています。
くにたち春野亭での音読カフェは6月5日(月)夜の開催です。
まずは音読療法をちょっと知りたい、体験してみたいという方は、こちらへの参加をおすすめします。
◎6月5日:音読療法協会の音読カフェ(6.5)
ボイスセラピーの手法を用いつつ、お茶を飲んだり共感的に対話しながら進める心身調整健康法を実践する場を、音読療法協会主催で開いています。6月の開催は5日(月)19時半からです。