今週末の土日はテキストライティング関係の勉強会と共感的コミュニケーション関係の勉強会が、それぞれ2コマずつあります。
いずれも私のなかでは密接な関係でつながっているものですが、外からは一見、関係がないように見えるかもしれません。
私は若いときからずっとものを書いてきた人間であり、三十代、四十代にはそのことをいわゆる「メシのタネ」にしていた時期もありました。
しかし、長編小説を書きはじめたごく初期のころをのぞいて、ずっと書くことは苦しく、お金を得る手段であり、そのためには編集者や出版社に気にいってもらわなければならず、そのためには多くの読者を獲得して名声を得る必要がありました。
つまり、競争と評価の世界にどっぷりつかっていたわけです。
そんなことのために小説を書きはじめたわけではないのに、です。
それが十年くらい前に共感的コミュニケーション/NVC(=Nonviolent Communication/非暴力コミュニケーション)に出会い、自分の原点にもどることができました。
NVCの創始者のマーシャル・ローゼンバーグはいっています。
「遊び以外のことはするな」
これはけっして極端なものいいではなく、本当にそうなのです。
そもそも私も、遊びとして小説を書きはじめたのです。
そのときが一番楽しかったし、のびのびしていたし、能力をもっとも発揮できたのです。
いま、そこにもどってくることができたのです。
また同時に、逆のこともいえます。
共感的コミュニケーションを学んだり、練習したり、シェアしたりする過程で、書くことを楽しめむことができていてどれほど役に立ったか、と感じています。
共感的コミュニケーションはひとりでも練習できますが、その際にもっとも有効な手段のひとつが、書くことです。
自分につながるためのプロセスにそって、折々、ノートに書きつけてみる。
なにか気がかりなことがあれば、それを書きだして、自分のニーズをさがしてみる。
対立したり、共感したい相手のニーズを推測するために、それを書きだしてみる。
書くことはとても役に立つのです。
私が共感的コミュニケーションを身につけるのにもっとも役にたったことは、書くことだったかもしれません。
本も書きましたしね(現在進行中)。
今週末の土曜日・20日には「自分につながるテキストライティング・ワークショップ」を開催します。
その夜には「親密な関係における共感的コミュニケーション」の勉強会を開催します。
翌日曜日・21日には国立・春野亭での共感カフェを開催します。
その夜は「身体文章塾」です。
書くこと、テキストで伝えること、表現すること、そして共感的コミュニケーションに興味がある方は、ぜひご参加ください。