先週木曜日は毎月恒例の下北沢〈かまいキッチン〉での共感カフェでした。
だいたいにおいて共感カフェの参加者は女性が多いんですが、男性がふたり参加されていて、うれしかったです。
そして昨日は、だいたいにおいて男性は「バカである」傾向が強い、ということを苦笑しながらも確認しあったのでした。
なにが「バカ」なのかというと、たとえば妻から、
「今日は仕事が大変でとっても疲れたのに、これからご飯を作らなきゃならないなんて」
という愚痴めいたことを聞かされたとき、だいたいは即座に、
「だったらやらなくてもいいよ」
とか、
「休めばいいじゃん」
などと、提案したりアドバイスしたりしてしまうのです。
しかし、妻はただたんに聞いてもらいたい、自分の大変さを理解してもらいたいだけだったりします。
アドバイスがほしいわけではないので、夫がそのような反応をするとたいていはムカッとしてしまうのです。
相手のニーズに目を向けるかわりに、手段に頭が向いてしまう。
それが「バカ」であるゆえんです。
それはまあ、夫側にもニーズがあって、おそらくは妻の役に立ちたいとか、妻が楽になることによって自分が安心したいのでしょう。
そんな話から、日常生活のなかでいつも自分や相手のニーズを推測したり、つながったりする練習をするのがむずかしい、という話になりました。
そこで、ごく簡単に、いつでもできるニーズを見つける練習方法を提案してみました。
ひとつは、財布に一枚や二枚ははいっているだろうレシートを使う方法。
今回もひとりの方にレシートを出してもらい、一番上にプリントされている品名を教えてもらいました。
それは「トイレットペーパー」でした。
さて、トイレットペーパーを買った「そのニーズ」はなんでしょう、ということです。
清潔のニーズでしょうか、快適さのニーズでしょうか、安心・安全のニーズでしょうか、ゆとりのニーズでしょうか。
このように、レシートを見て、それをなんのニーズで自分が買ったのか、見てみる練習ができます。
また手帳の「TODO」リストもニーズを見る練習になります。
「午前8時までに燃えるゴミを出す」
という「やらなきゃならない」ことが書いてあったとしたら、それはなんのニーズを満たすためにやろうとしているのか、見てみます。
清潔のニーズでしょうか、快適さのニーズでしょうか、秩序のニーズでしょうか。
人のあらゆる言動には、すべて、ニーズがあります。
ニーズがあって行動したり、なにか表現したりしているのです。
その言動はすべて、自分のニーズを満たすための手段としておこなっていることなのです。
ここを明らかにすることによって、自分の言動に客観的理解が生まれ、また明確さや力強さが生まれます。
なんとなく「やらなきゃ」と思ってやっていることと、ニーズにつながって「やりたい」と思ってやっていることとでは、まったく言動の質が違ってくるのです。
昨日の共感カフェでは、初めてお会いする人が多かったんですが、そういう人に私なりの共感的コミュニケーションを伝えるのはわくわくします。
と同時に、一度来てくれた人がまた来てくれて、できれば継続的に学びを深めていってくれることも喜ばしいと思っています。
そのために、共感サロンというシステムを用意しました。
継続的な学びのなかで、共感的コミュニケーションの理解とスキルのクオリティを高めていきたい、お互いに学びあいたい、仲間とともに高めあいたい、という思いがある方は、ぜひ私の共感サロンに参加してみてください。
深く学び、それを自分の仕事や生活に生かしていく方法を、いっしょに考えてみましょう。
◎
6月開催:水城ゆう共感サロン
共感的コミュニケーションの勉強会をあらたに〈共感サロン〉としてリニューアルオープンします。6月の開催は5(月)11時/10(土)18時/6月16(金)19時/17(土)16時/23(金)19時/24(土)16時、いずれも約2時間。