8月末に早起きをすると決めて、9月はだいたい早起き生活に成功した。
目覚ましのアラームを鳴らすのは市民薄明の時間。
私も知らなかったのだが、夜明け前の地平線(もしくは水平線)の下にある太陽の角度がマイナス6度から夜明けまでの時間を「市民薄明」という。
世田谷の私が住んでいる場所のいまの市民薄明は、午前5時9分からだ。
日の出の時刻は5時34分。
日の出までの25分くらいが市民薄明の時間ということだ。
太陽はまだ出ていないが、空が十分に明るく、照明がなくても戸外で活動できる時間帯、という定義だ。
常用薄明、第三薄明ともいう。
これは夕方にもあって、日の入からやはり25分間くらいだ。
市民薄明のほかにも航海薄明(第二薄明)、天文薄明(第一薄明)というのもある。
それぞれさらに6度ずつ太陽が下がった位置になる。
航海薄明は空と水平線の境界が確認でき、かつ、天文航法に必要な星も見える暗さだ。
だから「航海」薄明というらしい。
星が見えても水平線が見えなければ、天文航法は不可能だ。
天文薄明はわずかに太陽光の輻射があるが、空はほぼ完全に暗く、6等星まで見える。
天文薄明より前、あるいは後になると、空は完全に暗く、星明かりだけとなる。
私は市民薄明の、今日なら5時9分に目覚ましのアラームで起床し、夜明けをはさんで1時間くらいを、自分のもっとも大切なアウトプットの時間にあてている。
暗い空がゆっくりと明るくなっていき、やがては(晴れていれば)太陽が顔を出す。
世の中はまだほとんど眠っていて、カラスの鳴き声と新聞配達のバイクの音くらいしか聞こえてこない。
この時間が、私にはもっとも生産性が高いらしい。