羽根木Beesのことで私にとってはかなりショックな状況があって、なかなか報告できなかった(筆が重くて報告が遅くなった、申し訳ない)。
9月の中ごろからみつばちの活動が活発ではなくなってきて、巣穴を出入りする姿も急に少なくなってきた。
蜜源植物の少なくなる季節なので、それもやむをえないかと思いながら観察していた。
内検のときに撤去した無駄巣から採れた蜂蜜がいくらかあったので、それを水で薄めて給餌してやったりしていた。
アカリンダニが猛威をふるっているという情報があふれ、その対策としてメントールをセットした。
これはスムシなどの害虫にも効果があるという説があって、それを信じていた。
10月にはいってからの内検で、3段ある巣箱の一番下を調べたとき、かなりごっそりとスムシにやられているのを発見した。
すぐにスムシにやられた巣枠を取りだし、新しい巣枠を補充した。
が、みつばちの活動はいっこうに元気にならない。
巣穴を出入りする蜂が目に見えて少なくなっている。
何度めかの内検で、女王蜂を確認。
かなりほっとした。
女王蜂は元気そうだった。
しかし、働き蜂はかなり減っている。
思いきって、スムシにやられた巣枠を全部撤去して、3段あった巣箱を2段に縮小した。
先日、後藤さんに来てもらって、見てもらった。
女王蜂は元気だったが、卵と幼虫がまったくいない。
つまり、産卵していないのだ。
原因はわからない。
私はスムシにやられたせいだと思っていて、それがなくなったいま、また産卵を再開してくれるのではないかと、希望的に想像しているのだが、どうなるかわからない。
このまま産卵せずに新しい働き蜂が生まれなければ、女王蜂を世話する蜂もいなくなり、冬越しできない、という。
どうなるか、見守るしかないのが現状だ。
あれだけ元気で蜂蜜をガンガン集めて、働き蜂も次々と生まれていた群が、なぜ急激に弱ってしまったのか。
強い群はスムシくらいでやられないと聞いた。
つまり、スムシにやられて弱くなったのではなく、弱くなったせいでスムシにやられたのではないか、と思える。
弱くなった原因はわからないが、すぐ近くで庭木や果樹につく害虫を「駆除」している、という話は聞いている。
それによって群が弱ったということはありうるかもしれない。
となると、非常に残念なことだが、羽根木の家の環境は現時点でミツバチに適していない、ということになる。
ともあれ、いまできることは、スムシに食い荒らされた巣枠をきれいに掃除して、たくさん残っている蜂蜜といっしょに巣箱にもどし、女王蜂がふたたび機嫌よく卵を産んだり、働き蜂がまた働きはじめてくれることを祈ることしかない。
ほかになにができるだろう。
いろんな人の知恵をお借りしたり、みんなでかんがえて、都市養蜂の可能性を探りつづけていきたい。