NVCの仲間何人かで、はるのさんの車に便乗して、外房総まで出かけた。
世田谷からは意外に近く、アクアラインを通れば2時間くらいで着いてしまう。
私はアクアラインに乗るのはたぶん初めてで、途中で立ちよった海ほたるも初めて。
海が好きなので、東京湾内だけど海風にあたって大満足。
フィルの農園も海のすぐ近くで、すばらしい立地だ。
オープンキッチン、テーブル、ロフト、薪ストーブとオンドル式の寝床もある。
デッキにはハンモック、その上には葡萄の木。
別棟に薪で焚く煉瓦のピザ窯。
作物や植物、生き物のいる野外と、人の暮らしが無理なく調和していて、本当に気持ちがいい。
電気やガスなどのエネルギー自給にはまだ手をつけていないとのことだったが、雨水利用の工夫がしてある。
山から引いた生活用水もある。
作物の肥料はコンポストや鶏の堆肥で完全自給。
鶏は雄鶏が1羽、雌鶏が5羽いて、毎日3、4個の卵が採れる。
着いたのが昼時だったので、近くの食堂まで食事に出たあと、和田漁港や海岸を散歩。
毎日、こんな海べりを散歩できたらいいなあ、なんて思う。
たっぷり遊んだあと、この日の一番の目的であるピザ焼きの準備に取りかかる。
まずは薪割り。
薪なんか割ったことのない者ばかりで、わいわいいいながら楽しんだ。
みんなが材料を買出しに行くあいだに、私はピザ窯に薪をくべてどんどん温度をあげる。
ピザ生地の発酵にすこし時間をかけるあいだ、ビールやワインをあける。
ほどよく夜がふけていくなかで、みんなでピザの生地作りを窯の横でフィルに教わる。
生地ができたら、上に材料を乗せ、片っぱしから焼いていく。
ピザ窯の中はかなり温度が高く、ピザもものの数分でほどよい加減に焼きあがってしまう。
それは切りわけて、次々とかぶりつく。
6人がかりだが、全部で20枚くらい食べたんじゃないだろうか。
外で食べるピザはおいしくて、いくらでも食べられる。
献ちゃんが何度も誘ってくれたわけがよくわかった。
夜はすっかりふけ、空には半月と星がたくさん見えた。
いつもは早寝するというフィルもずっと付き合ってくれて、我々がAWA農園をあとにしたのは午後11時近くだった。
ありがとう、フィル。
また遊びに行くよ。