今日は代田区民センターの会議室を借りて、羽根木ミツバチ部主催の「都会でみつばちと暮らす――佐々木正己先生をお迎えして」というイベントというかお話会を、午前中に催した。
定員30人のところ、定員いっぱいの方が参加して、にぎやかな会となった。
佐々木先生は玉川大学の名誉教授で、多くのご著書のほか、ニホンミツバチに関する貴重な論文をいくつも書いていて世界的にも有名なのである。
そんな先生が羽根木のミツバチ部の顧問についていただいているとは、これほど心強いことはない。
佐々木先生を紹介してくれた後藤純子さんというミツバチインストラクターがいてくれるのも、心強さを鉄板にしている。
しかも後藤さんは、ミツバチ部員にもなってくれているのだ。
プロジェクターを使って貴重な映像を見ながら、大変興味深いミツバチの話をたくさん聞かせていただいた。
私も聞いたことのないようなおもしろい話から、専門的な話題、そしてびっくりするような話がいくつも聞けて、大変お得な会だったのではないだろうか。
ミツバチに興味を持っている方々とたくさん知り合えてつながれたのも、私にとってはありがたいことだった。
今日、羽根木ミツバチ部に入部してくれた方も何人かおられた。
お話会が終わったあとは、ミツバチ部員たちは羽根木の家に移動して、佐々木先生を囲んで昼食会。
これがまた楽しかった。
天然素材の石鹸や香料などを作ったり販売しているムーンソープという会社を経営している滝井みおぎさんもミツバチ部員だったので、後藤純子さんの指導で羽根木Beesの蜜と蜜蝋を使って「Bee Cream」の試作品を作った。
小さなサンプルケースに30個以上、ハンドクリーム、リップクリーム、ヘアワックス、なんにでも使える、安全安心の完全天然素材の化粧品。
女性陣がキッチンで作業しているあいだ、私は佐々木先生のバイオリンとデュオ演奏の初合わせ。
あらかじめ先生から楽譜を送ってもらってあったベートーベンのバイオリンソナタ「春」の第一楽章と、タイースの冥想曲の2曲を合わせてみるが、いやー参った!
佐々木先生もアマチュア演奏家なので、たぶん最初の合わせはつっかえつっかえ、お互いの息の合わせ方を模索するような練習になるのだろうと思って、あまり練習する時間もなかったこともあってきちんと弾けるように練習してなかったのだが、いざ始まってみると、いやいや、やばい!
最初の一音から「これはプロ級」とわかる音で、どんどんなめらかに演奏されていく。
私はちゃんと仕上げていない楽譜を必死についていくのがやっとで、ひさしぶりに音楽で冷や汗をかいた。
というより、惨敗(笑)。
9月5日に羽根木の家でまたミツバチイベントを開催する予定だが、そこで佐々木先生に演奏してもらうことになった。
もちろんそのための入念な準備と練習が必要なのは、先生ではなく私。
参ったな。
ともあれ、会は無事に楽しく終えることができた。
準備に多大の時間を割いてくれたコアメンバーの和食ちゃんと卯妙さん、そして今日スタッフとして手伝ってくれたミツバチ部員の皆さんに感謝。
ミツバチの世界からは人間社会のさまざまな問題点が見えてきて、ときに悲観的なものもあるけれど、今後の指針を見せてくれるものもたくさんある。
なにより、ミツバチという驚異の生き物に触れてみると、ニンゲンであることに謙虚にならざるをえない。
ところで、ミツバチの活動と音楽はとても相性がいいようなのだ。
私はミツバチと音楽の関係について、もうすこし勉強を進めてみよう。
9月5日はミツバチ、お茶、音楽、そんなことが中心のイベントになる予定。
みなさん、予定をあけておいてね。