最高気温が32度といってたが、緑にかこまれた羽根木の家はそれほどには感じない。
それでも、身体を動かすとすぐに汗ばむ。
午前10時からはじまった講習は、内田秀樹先生が終始熱意のこもった指導をしてくれて、結果的に午後6時までの8時間、すこしの休憩と食事時間をはさんだだけで、非常に内容の濃い時間になった。
少人数だったので、手把手による直接指導を受ける時間も多く、これまでになく深い体認と気づきの多い練習になったように思う。
午後の講習では、これまでじっくりと取りくむ機会のすくなかった基本拳式を丁寧に教えていただいた。
状態と手法の関係、状態と身法の関係、状態と歩法の関係、状態とそれぞれの拳式の関係、いずれにしても状態がもたらすものを見ていく。
見ていくのだが、見ないことも必要。
内見せず、外を借りてのびやかに、しかし緊密に全面的に表現できるかどうか。
難しい練習だったが、やればやるほど楽しくなってきて、身体が軽くなっていく感じだった。
終わったらドッと疲れたけれど。
現代的な効率とか論理から見れば矛盾だらけの稽古体系だが、深まっていくとそれしかないという方向が見えてくる。
講習時間が終わっても、今度はフィリピン武術の稽古がはじまったり、「型」の意味を教えてもらったりと、キリがないくらいだった。
内田先生、長時間にわたりありがとうございました。
次回8月の東京世田谷「羽根木の家」での講習会は、8月2日(日)の開催となります。
くわしくはこちらをご覧ください。