2015年1月5日月曜日

集中降雪、雪かき

新年明けて2日から3日の午前中にかけて、記録的ともいうべき集中的な降雪があった。
豪雪地帯にある私の実家の周辺は、1メートル前後の積雪があったようだ。
私の家は盆地の街なかにあるのだが、周辺の山沿いでは2メートル以上の積雪も見られた。

どこかに出かけるためには、まず、車を出さなければならない。
そのために、車庫の前と、そこから幹線道路へ出る道の雪を片付けなければならない。
歩いて出かける、なんてのは真冬の八甲田山に普段着でのぼるようなもので、街なかでも平気で遭難する。
だから、車を出すしかない。

幹線道路は未明の暗いうちから除雪車がたくさん出て、片っ端から道をあけている。
それはいいのだが、除雪車といってもとりあえずは道路の雪を脇へとどかすだけなので、幹線から脇道へとはいるコーナーにも、うず高く雪が盛られている。
これを片付けないと幹線道路へ出られないのだ。

どの家も、ほとんど未明から、正月にもかかわらず人が出て、雪かきに追われている。
若い者がいる家はいいが、年寄りや女子どもだけの家は大変だ。
しかし、一軒だけさぼっていると、その家の前だけ道がふさがったままで車が通れない。
雪かきに出られない家があると、やむなく隣近所の人が片付けるのだが、雪かきに出られない人は肩身が狭い思いをする。
田舎暮らしというのはそういうことだ。

4日には雪はもうやんで、晴れたり、雨になったりして、かなり天候はゆるんだ。
そのすきを見て、屋根雪を降ろす家も多かった。
もうやんだからいいだろう、と思うかもしれないが、そうはいかない。
次に降るときにそなえて、なるべく屋根をあけておきたいのだ。

私の幼馴染で同級生のさとみちゃんがひとりで屋根にあがっていたので、声をかけたら、
「泣きそう、というより、泣いてるよ」
と返ってきた。
彼女は老齢のお母さんとふたり暮らしだ。
勤めを休んで、一日、雪かきに明け暮れているのだという。

まあしかし、景色をながめる余裕ができれば、美しい。
家のなかが暖かければ、猫といっしょにストーブの横でまどろむのもいい。

今日・5日は朝から晴れ間が出て、雪はもう溶けはじめている。
道路は細い路地まですべて、すっかり片付けられている。
ただ、道路脇にはうず高い雪山が残っている。
明日は雨だそうだ。
が、明後日からまたしばらく、雪マークが出ている。
私は明日、東京にもどる。
8日から現代朗読のゼミがスタートする。

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