2012年5月28日月曜日

オーディオブック・リーダー養成講座、ひさしぶり

今日はしばらく休んでいたオーディオブック・リーダー養成講座をひさしぶりに開催した。
ひさしぶりだったせいか参加者は少なく、それでも5名。
昨日、大阪から出てきて滞在している窪田涼子と、野々宮卯妙もいたので、最初にコメントをもらったりした。

休んでいた間もオーディオブック・マーケットの状況は刻々と変化していた。世界のなかでの日本のガラパゴス的特殊事情は相変わらずで、そのなかでも状況はどんどん悪化していく。
しかし、ひどいマーケット状況だからこそ、クオリティの高いコンテンツが生きるということもある。そもそもこのようなマーケット状況のなかでアイ文庫ほどのクオリティを確保したコンテンツを作れる制作会社がほかにあろうか。

といっても、アイ文庫も苦しいことは確かで、講座では読み手が自分でどんどん収録するようにおすすめしているし、そのための技術情報も伝えている。
最終的なマスタリングの段階だけ私に任せてくれればいいのだ(ほとんどのコンテンツはこの段階をすっとばしているゆえにクオリティが低い)。
わずかな機材と環境が整っていれば、だれでもコンテンツを作れる時代だ。
あとは「読み」そのものの技術や表現力、オリジナリティの話になる。
この段階についても、アイ文庫(というより現代朗読協会)がお手伝いできる。

そういったことを順を追ってお伝えしながら、いつものようにみっちりと情報量の詰まった講座を進めていった。

ゼミ生ではかたおかさんとみぞれちゃんが参加してくれた。
ふたりにもオーディオブックを収録してもらいたい。かたおかさんは収録の予定が決まっている。みぞれちゃんも今日の講座で魅力的なコンテンツ収録の可能性があることがはっきりした。
楽しみだ。

夕方、下北沢まで用事で来ていた月海ちゃんが顔を出してくれた。
彼女にもだれかに雇われる立場ではなく、インディペンデントでやっていってほしい。そんな話をしばらくする。