2012年5月31日木曜日

花、音読、日めくり朗読ライブの稽古、など

ひさしぶりに明大前まで朝散歩。
しばらく歩かないうちに、ずいぶんいろいろな花が咲いていた。
ホタルブクロ、トケイソウ、ヒルガオ、紫蘭、ツツジは終わりかけだ。

午前中から東京新聞の取材を受ける。
子どもたちの音読について私の本『音読・群読エチュード』を読んで来られたらしい。これについてはすでにこちらに書いた。

明々後日の「日めくり朗読ライブ」の稽古。
今日が初回で、出演者は半分しかいなくて、しかも明日と明後日に稽古の機会はあるが、全員は一度も揃うことができず、当日も現地リハーサルができないというスケジュール。
通常だったらありえないパターンだろうが、私はゼミ生を信頼している。むしろ綿密なリハーサルがないほうがライブとしてスリリングなものになるという確信がある。
それにしても、今回はこれまででもっともリハーサルチャンスと時間が少ないライブとなりそう。

どんなライブになるのか気になる方は、6月3日(日)の午後7時に下北沢〈Com.Cafe 音倉〉に来てください。
会場費は2,500円。事前に予約してくれた方にはもれなく、私のスケッチのポストカード3枚組を差し上げます。

日めくり朗読ライブのリハーサル後は、オーディオブックの制作&販売サイトの「耳ドラ」の方が来られる。
仕事の打ち合わせ。

先日収録したくぼりょとの朗読セッション映像の編集に取りかかる。
音声部分で解決が難しいやっかいな問題が出てきて、ちょっと頭を抱える。
まあ、なんとかするしかない。

児童と大人にとっての音読の場の意味

photo credit: sean dreilinger via photo pin

東京新聞の生活部から子どもたちの「音読」についての取材をしたいというので、受けた。
やってきた記者の方は、私の『音読・群読エチュード』を読んで、私の取材することにしたらしい。

記者は女性の方で、ご自分も小学2年生のお子さんがいて、音読の宿題があればよく聞いてやって、「評価」をして先生に返すのだという。


まず私から質問。
評価基準はなんなのか、ということ。
「ハキハキ読めているか」
「姿勢は正しいか」
「つっかえないで読めるか」
の3点だという。

また、子どもに音読させる「目的」や「ねらい」については、学校からは教えられていない、という。
じゃあ、音読のなにがいいと思いますか、とたずねると、わからない、という答えだった。

下調べをした過程で、ほとんどの学校が子どもに音読をさせているほか、学習塾や予備校でも音読を推奨しているので、音読になにか「とてもよい効果」があるのではないかと想像はできる、とのことだった。


ここでまずはっきり申しあげておきたいのは、学校や家庭で子どもが音読する目的と、学習塾や予備校で音読させる目的は、まったく異なる、ということだ。
学習塾では「学習効率」を上げるために音読という手法をとっている。声に出して教科書や参考書を読めば、より理解しやすく、記憶にも残る、というデータがあるから、利用しているにすぎない。

つまり、「テスト対策」である。

学校や家庭で音読をする目的は、テスト対策のためではない。
評価するためでもない。
子どもと大人のよりよいコミュニケーション環境を作るなかで、子どもにのびのびと自分を表現する喜びを体験させるために、音読という手段があると私はかんがえている。


子どもがなにかを読む。
大人はそれを聞いて、その子の「読み方」を評価するのではなく、その子の心や身体の状態や発しているメッセージを「完全に」受け取る。片手間ではなく、きちんと聴いてやる。

弱々しい声で読んでいれば、
「もっとハキハキと読みなさい」
ではなく、
「今日はなにかあったの? どこかだるいの?」
と共感を向けてやる。

大人が自分の音読を完全に聴いて受けとってくれるとわかったとき、子どもはどれだけ安心し、楽しくなり、また読みたいと思うことだろう。
評価ではなく共感でしか子どもの能力を真にのばしてやることはできない、ということを、そろそろ我々は学習してもいいのでないだろうか。

学校では先生方が「評価軸」というなかで子どもを管理している。
そのシステムからすぐに逃れることはとても難しい。
心ある教師からそのことについての悩みは多く聴いている。
しかし、現行の文部省管理・教育委員会管理のシステム下では、教師の持てる裁量はとても限られている。

しかし、家庭での親の態度については、だれも制限するものはない。
せめて家庭では、親は自分の子どもとほんの1分でいいからきちんと向かい合い、自分の子どもを評価するのではなく、完全に受け入れて「それでいいんだよ」と抱きしめるような音読の聴き方をしてはどうだろうか。

そうすれば、どれだけ子どもが安心して家でくつろぎ、また自分の能力をだれにはばかることなく最大限に発揮する元気を持てることだろう。

そんなことを今日の取材で話した。
このような現代社会では特異な考え方を、新聞がどこまで書いてくれるのかはわからないが。

音読日めくり5月31日:高村光太郎『智恵子抄』「人に」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、高村光太郎『智恵子抄』「人に」の冒頭部分です。

2012年5月30日水曜日

認知行動療法、マインドフルネス、共感的コミュニケーション

今日は朝からボイスセラピスト2級講座の日だった。
27日(日)から今日・水曜日に変更になったせいか、参加者が少なく、ゆったりと開催。
こういう機会をとらえて、音読療法マスターコースを修了したばかりのふたりに講師をお願いした。

ボイスセラピストの講座では、そのつど、参加者の顔ぶれやニーズを見て私が即興的に進行し、きっちりと決まったカリキュラムは使っていなかったのだが、今回もざっとした内容を渡しただけだった。
それでもかなりちゃんとした内容を伝えてくれて、マスターコース修了者の安心感を確認できてうれしかった。

なにしろ10ヶ月という期間をかけて、膨大な学習をしてもらっている。
唯一、実践経験についての不安があったのだが、心配ないようだ。また、これは今後もさらに積んでいけば解消されていくことだろう。


昼食をはさんで、午後は認知行動療法、マインドフルネス、共感的コミュニケーションという、音読療法のいわゆる三点セット(っていまかんがえたんだけど)についての学習。
私も参加して。

いろいろな話が出て、濃密な時間に。
私も学ぶことが多かった。
この音読療法の活動は、なんとか継続的なものにしていきたいと思う。そのためには受講者、資格取得者、マスターコース修了者、クライアントなどの協力がどうしても必要なのだ。

音読療法を持続可能な活動にしたい

photo credit: Marvin Kuo via photo pin

音読療法では2級ボイスセラピスト、1級ボイスセラピスト、そして音読療法士マスターコース修了という資格を設定している。
それぞれすでに資格取得者を出して、活用してもらっているが、取得にかなり時間と労力がかかるマスターコースについては、3名がコース修了を迎えたばかりだ。

マスターコース修了者は音読療法の実施をおこなってもらうことはもちろんのこと、後進の指導や音読療法の普及・啓蒙活動にあたってもらうことになっている。

だれもがいつでもどこでも、なんの道具も使わずに、自分の呼吸と声を使って心身ケアをおこなえるこの方法を、多くの人に活用してもらいたいと思っている。
そのためには、療法士の育成活動をぜひとも持続的なものにしていきたい。

持続的にするためには、人材、場所、告知宣伝などや、それにともなう経費の確保が必要だ。
経費は参加者に負担してもらう方式で、つまり講習費ということになる。

決して気楽な値段ではない講習費の負担を参加者にお願いしているが、これは経費負担であり、音読療法の啓蒙普及活動の持続性を確保するためでもある。
活動が持続的になれば、資格取得者もまた社会貢献や仕事のチャンスが増えるだろう。
活動全体にある程度のスケール感ができてくれば、継続的な活動が可能になってくる。
いまはまだその土台作りの段階で、かなり大変なのだが、これまでの資格取得者やこれからの参加者に協力していただいて、持続可能な活動へといちはやく持っていきたいと思っている。

音読日めくり5月30日:ジョナサン・スイフト『ガリバー旅行記』(原民喜・訳)

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、ジョナサン・スイフト『ガリバー旅行記』(原民喜・訳)の冒頭部分です。

2012年5月29日火曜日

くぼりょ収録、広島お好み焼き

朝から窪田涼子の映像と音声の収録。
着物を着た窪田涼子、古民家の縁側、猫、というシチュエーションのなか、私がピアノを弾き、泉鏡花の作品を朗読してもらう。

昼は明大前までぶらぶらと歩いて行って、〈プランツォ〉というイタリアンの店でランチ。
なかなかおいしかった。

羽根木の家に戻り、お茶を飲んだり、うだうだしてから、もう一本収録。
今度は私の「ラジオを聴きながら」という作品を読んでもらう。
これらは近く、YouTubeで公開予定。

夜は下北沢へ。
三木夫妻となんとなくいろいろのお祝いをかねて、広島お好み焼きを食べる。ちと食べすぎた。

一足先に羽根木にもどり、明日のボイスセラピスト2級講座の準備など。

音読日めくり5月29日:島崎藤村『千曲川のスケッチ』

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、島崎藤村『千曲川のスケッチ』の冒頭部分です。

2012年5月28日月曜日

私に何度も同じことを訊かれて怒る人、喜ぶ人

photo credit: Marco Bellucci via photo pin

記憶力はまあ普通で、これまで支障なく生活したと思っているのだが、ときに記憶障害なのではないかと思うことがしばしばある。

だれかに仕事や居住地などのことを訊いて、そのことを忘れてしまって、また何度も同じ質問をしてしまう。
人に対する好奇心は強いほうで、だれかに関心を持つのだが、聞いたことをすぐに忘れてしまう。


なにしろ多くの人と会い、関わっている。
ある人にとっては私はひとりの相手かもしれないが、私にとっては大勢の人のひとりということがある。なるべくそうならないように心をつくしてひとりひとりを大切にしたいと思っているが、物理的に難しいこともある。


そういったことを繰り返してきたなかで、私の物忘れについてふたつの反応があることが経験的にわかってきた。
一度訊いたにも関わらず、また同じことを私がふたたび質問してしまうことに対して、
「それ、前にも訊かれたじゃないですか」
と怒りだす人。
「それ、前にも訊かれたけど」
と喜んでまた答えてくれる人。


たぶん、どちらの人も同じニーズを持っている。
一度話したにも関わらず、そのことを忘れられてしまって、自分を尊重されるニーズを損なわれたと感じてしまう人。
何度でも訊いてもらえて、自分に興味を持ってもらえていると感じて喜んでいる人。


では、私のニーズは?
もちろん、どちらの人にも興味を持ちつづけていて、それぞれ尊重したいと思っている。軽々しく扱って、訊いたことを忘れてしまおうと思っているわけではない。ただ、日々接する人々の数が多くて、忘れてしまうことが多いだけなのだ。

私からの同じ質問に何度も喜んで答えてくれる人がいると、私はつながりのニーズが満たされてとてもうれしい。
さすがの私も、何度も答えてもらううちに、その人の情報はしっかりとフィックスされるだろうしね。

オーディオブック・リーダー養成講座、ひさしぶり

今日はしばらく休んでいたオーディオブック・リーダー養成講座をひさしぶりに開催した。
ひさしぶりだったせいか参加者は少なく、それでも5名。
昨日、大阪から出てきて滞在している窪田涼子と、野々宮卯妙もいたので、最初にコメントをもらったりした。

休んでいた間もオーディオブック・マーケットの状況は刻々と変化していた。世界のなかでの日本のガラパゴス的特殊事情は相変わらずで、そのなかでも状況はどんどん悪化していく。
しかし、ひどいマーケット状況だからこそ、クオリティの高いコンテンツが生きるということもある。そもそもこのようなマーケット状況のなかでアイ文庫ほどのクオリティを確保したコンテンツを作れる制作会社がほかにあろうか。

といっても、アイ文庫も苦しいことは確かで、講座では読み手が自分でどんどん収録するようにおすすめしているし、そのための技術情報も伝えている。
最終的なマスタリングの段階だけ私に任せてくれればいいのだ(ほとんどのコンテンツはこの段階をすっとばしているゆえにクオリティが低い)。
わずかな機材と環境が整っていれば、だれでもコンテンツを作れる時代だ。
あとは「読み」そのものの技術や表現力、オリジナリティの話になる。
この段階についても、アイ文庫(というより現代朗読協会)がお手伝いできる。

そういったことを順を追ってお伝えしながら、いつものようにみっちりと情報量の詰まった講座を進めていった。

ゼミ生ではかたおかさんとみぞれちゃんが参加してくれた。
ふたりにもオーディオブックを収録してもらいたい。かたおかさんは収録の予定が決まっている。みぞれちゃんも今日の講座で魅力的なコンテンツ収録の可能性があることがはっきりした。
楽しみだ。

夕方、下北沢まで用事で来ていた月海ちゃんが顔を出してくれた。
彼女にもだれかに雇われる立場ではなく、インディペンデントでやっていってほしい。そんな話をしばらくする。

音読日めくり5月28日:鹿島鳴秋「浜千鳥」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、鹿島鳴秋「浜千鳥」の冒頭部分です。

2012年5月27日日曜日

エネルギー・シフトのイベント「みんなの未来の教室」の一日

ツイッターでは経過を都度流していたが、今日はトランジション世田谷・茶沢会が主催する「みんなの未来の教室」の一日だった。
会場は下北沢の成徳学園のミモザホール。

午前7時半に羽根木の家にわじきちゃんが来る。
あさわくんも来るはずなのに、時間になってもなかなか来ない。タクシーをつかまえて配布資料などの荷物をいっしょに運ぶことになっていたのに、タクシーがなかなかつかまらなかったらしい。

ようやくやってきたあさわくん、荷物をタクシーに積みこんで、ミモザホールへ。
会場準備。ほかのスタッフもやってきた。
私はプロジェクターと映像記録の担当なので、その準備。
音響設備がけっこうくせもので、ちょっと手間取ったが、なんとかうまくいった。

10時開場、10時半スタート。
午前の部は飯田市のおひさま進歩エネルギー株式会社の原さん、エナジーグリーンの竹村さん、環境エネルギー政策研究所(ISEP)の古谷さんがパネリスト。司会はあさわくん。
ちょっと難しいが、非常に現実的で、実現性の高い話を聴くことができて、勇気づけられた。

原発はいらない。
これは事実であって、多くの人がもっとこういった話と情報を共有してほしいと思った。

昼休みをはさんで、午後の部。
世田谷区長の保坂さんや、城南信用金庫の吉原さん、FTPSの徳江さんがパネリストに加わり、ほかにも世田谷区民を代表する数人と桃ちゃんも壇上に上がり、ディスカッション。
ここでもまた熱い話が聞けた。

午後の部の後半はワールドカフェ形式で参加者同士の意見交換の時間。
これも盛り上がって、さまざまな意見が集約されておもしろかった。このイベントをきっかけに、なにか具体的なアクションが生まれていくだろうという確信が持てた。

ほかにも、普段の生活では知り合うことができないような人たち何人かと知己になることができて、地域コミュニティならではのイベントの醍醐味だと感じた。

後片付け、撤収後、スタッフやパネリストと〈Stay Happy〉に移動して、打ち上げ。
今日のイベントの成功をお祝いするリラックスした雰囲気になった。
トランジション世田谷・茶沢会の次のアクションが楽しみだ。

音読日めくり5月27日:島木健作「赤蛙」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、島木健作「赤蛙」の冒頭部分です。

2012年5月26日土曜日

臨時朝ゼミ、エネルギー・シフトのイベント準備と懇親会

今日は土曜日だけど、臨時に朝ゼミを開催した。通常ゼミの昼と夜が開催できないためだ。
テキスト表現が中心のあいこさん、オーディオブック・リーダー養成を受講中のおおにしさん、かっしー、そして先週に引き続きなおさんとまぁやが来てくれた。エチュードをやったり、読んでもらったりして、楽しかった。

昼はみんなでアイキッチンへ。カレー。

トランジション世田谷・茶沢会主催の明日のエネルギー・シフトのイベント「みんなの未来の学校」の準備のために、何人か来る。折り込みをしたり、段取りを確認したり。

夜は明日のゲストの原さんと竹村さんを囲んで懇親会。料理はまりこが準備してくれた。ただしまりこは夜は来れなかったので、揚げ物などは私が担当。
おいしくいただいた。

明日は下北沢の成徳ミモザホールで午前10時から「みんなの未来の学校」。
朝8時にホール前に集合。
チラシや資料など、搬入の荷物があるので、7時半すぎには羽根木から荷物出し。

音読日めくり5月26日:北原白秋「この道」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、北原白秋「この道」です。

2012年5月25日金曜日

移動、徳島行き決定、げろきょ指導者、日めくり展、銀座教室

昨日は移動日。
実家の庭仕事をしたあと、小松空港経由で東京に戻る。

夜ゼミ。
Googleのハングアウトで参加している徳島のたるとさんに、徳島での現代朗読のワークショップ&ライブのことを持ちかけてみる。快諾してもらった。楽しくなりそう。

7月15日に徳島に行くこと、決定!


今日は朝ゼミ。
おはるさんと、名古屋のウェルバ・アクトゥスのメンバーのコギソさんが来てくれた。
おはるさんには、昨日のたるとさんとの話の勢いで、現代朗読の指導者つまり演出の勉強をしようよという話をする。

げろきょに演出部を何度か作ろうとしたことがあるけれど、今度こそはできるかも。


オーディオブックリーダーの養成コースのおおにしさんが突然来られて、経過レポートを届けてくれた。
丁寧に詳細なレポートで、とてもびっくりした。なんとか大西さんのニーズを満たすことに貢献できるとうれしいのだが。


昼ご飯をどうしようということになって、おはるさんとコギソさんと3人で私の「音読日めくり展」をやっている〈Com.Cafe 音倉〉に行くことになった。
テクテクと歩いて下北沢へ。
「日めくり展」を観てもらいながら昼食。

ふたりと分かれて、羽根木に戻る。
日めくりのスケッチを描く。

菜穂子さんが銀座教室の打ち合わせに来てくれる。講座プロモーションの打ち合わせをしながら、いろいろ話をする。
ゆっくり話ができて楽しかった。

音読日めくり5月25日:ドストエフスキイ『カラマーゾフの兄弟』(米川正夫・訳)

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、ドストエフスキイ『カラマーゾフの兄弟』(米川正夫・訳)の冒頭部分です。

2012年5月24日木曜日

NVCをベースとした共感的コミュニケーションの活動

photo credit: Meredith_Farmer via photo pin

羽根木の家では現代朗読協会と音読療法協会、畳の学校などで、共感的コミュニケーションを用いた活動を継続的におこなっている。

これはアメリカのマーシャル・ローゼンバーグが提唱している「Nonviolent Communication(NVC)」をベースにしたコミュニケーション&コミュニティビルディングの方法で、大変パワフルなコミュニケーション・スキルだ。

私は「共感的コミュニケーション」というわかりやすいいいかたを採用している。


現代朗読では、まず、コンテンポラリーアートの基本である「表現者が自分の優位性をオーディエンスに誇示しない」、コミュニケーションとしての朗読表現をより発展させて、表現行為そのものが共感的コミュニケーションであるという立場で表現行為をおこなっている。

また、運営の方法、つまりコミュニティビルディングそのものに共感的コミュニケーションを使っていて、かなりうまくいっている例だと思う。

現在30人くらいのゼミ生がいるが、だれもが安心して参加し、お互いに共感できる場となっている。人生がまったく変わったといってくれる人もいる。


ここから発展的に分かれた形で、音読療法協会というものができた。

こちらは音読療法という体系化された補完医療のスキルを身につけてもらうことで、精神的・経済的にも自立し、非暴力に生きていけるような人を育成することが目的だ。

すでに何人かマスターコースを修了しようとしているし、2級と1級のボイスセラピスト資格も取得者も20名くらいいる。

また、音読療法の方法そのもののなかに共感的コミュニケーションのスキルも採用していて、これは最新の精神医学でいうところの「認知行動療法」にも通じるすぐれた方法だと認識している。

音読療法ではこれにさらにマインドフルネスのスキルを加えて、すぐれたセルフ心身ケアの方法を体系化している。


羽根木の家だけでなく、6月からは銀座教室もスタートすることになったので、より多くの人に共感的コミュニケーションを知ってもらえる機会ができたと喜んでいる。


畳の学校もまさに共感的コミュニケーションの実践の場で、先日も、これからセラピーコミュニティを運営していきたいという人が、自分のニーズにたどりつき、それを言語化できたことで、大変気持ちが落ち着いて自信を持つことができたといってくれた。


私の活動は、とにかく実践であり、NVCの学びそのものが目的ではなく、その過程であっても実際に使っていくことで自分たちのニーズ、コミュニティのニーズを満たすことをいつも試みている。

興味がある方はとにかく見学にいらしてほしい。

よく「あやしい団体ではないのか」「宗教ではないのか」などと思われているようなのだが、けっしてそんなことはない。
開かれて透明性の高い団体運営を心がけているつもりなので、もしそのように取られたとしたら私の努力がまだ足りないのだろう。

iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPad 3 について考える

ソフトバンクのキャンペーンを利用して、私の iPhone 4 を3GSを使っていた息子に譲り、私は iPhone 4S に乗り換えた。
いくつかスペックが上がり、メモリ容量も増えて、若干快適に。基本的にはそう変わった感じはしないが、全体に動作がスムースになった。

iPhone 5 の噂が出てきている。

画面が4インチ以上になることはほぼ間違いないようだ。
アンドロイド・スマートフォンも4インチ以上の大きな画面を採用しているものが多い。

私は大きな画面のスマフォにはあまり魅力を感じない。
モバイル端末でより大きな画面を使いたければ、スマフォではなくタブレットを買う。

といって、現行10インチ以上のiPadはでかすぎる。
7インチくらいがちょうどいいと思うのだが、どうだろう。現行iPadユーザーはいまのサイズでなきゃだめ、というのだが。

私は Kindle touch を使っていて、電子書籍を読むにはこのサイズ(6インチだっけ)が最適だと思うのだ。軽いし電池のもちもいい。

iPad 3 で7インチサイズが出てくるという噂があるけれど、もしそうならこれまでタブレット端末を見送ってきた私も、使ってみたいと思うかもしれない。

iOSは音楽ソフトの魅力的なのがたくさんあって、楽器として使いたいとかねてから思っていた。
どうせMacBookAirといっしょに持ち歩くことになるだろうから、サイズは小さいほうがいいと思うのだ。

音読日めくり5月24日:坂口安吾「桜の森の満開の下」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、坂口安吾「桜の森の満開の下」の冒頭部分です。

2012年5月23日水曜日

「槐多朗読」第4回の文言

6月11日(月)夜、明大前のブックカフェ〈槐多〉で開催される「槐多朗読」の4回めのための文言を書きました。

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2011年11月からブックカフェ〈槐多〉で始まった「槐多朗読」も、今回で4回めとなる。
空間の性質ゆえか、村山槐多という稀代の人物の性格に触発されたのか、初回から自然に「沈黙の朗読」シリーズのひとつとしておこなわれてきた。
「沈黙の朗読」は2008年に中野の〈plan-B〉でおこなわれた「記憶が光速を超えるとき」を皮切りに、愛知県芸術劇場での「特殊相対性の女」などを含む一連のシリーズで、文字通り「沈黙」が表現主体の朗読パフォーマンスである。
今回もどれだけの質の「沈黙」を〈槐多〉という空間にもたらすことができるか。その質はこれまで、意外にも饒舌/豊穣であって、静寂ではなかった。
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朗読ライブの詳細はこちら
みなさんのお越しをお待ちしております。

iPhone 4S、キウイの苗、槐多朗読、日めくり朗読の台本書き

実家にて。
昨日からちょうどタイミングよく息子が名古屋から帰省していたので、ソフバンショップに行ってiPhoneの機種変をしてくる。
私の iPhone 4 を4Sに、息子の3GSを私の4に。そういうキャンペーンをやっていて、それが5月いっぱいまでだったのだ。

写真は4Sで撮ってみたタイムの花。

ホームセンターに行って、庭に植える木の苗を買ってくる。道路に面した塀の内側のユキヤナギが枯れてしまったので、その代わりに植えるものを。
キウイの苗があって、その葉っぱがかわいかったので、オスとメスのペアで買ってきて植える。

来月11日の「槐多朗読」のチラシに入れる文言を書く。
来月3日の「日めくり朗読」の台本を書きはじめる。これがなかなか大部で大変。
そういえば、あと10日ほどしかない。

音読日めくり5月23日:小泉八雲「耳無芳一の話」(戸川明三・訳)

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、小泉八雲「耳無芳一の話」(戸川明三・訳)の冒頭部分です。

2012年5月22日火曜日

東京⇒北陸移動日、息子も帰省

今日は北陸の実家に帰省するための移動日。
午前5時起き。荷物の準備をして、6時前に羽根木を出る。渋谷、品川を経由して、羽田空港へ。

JAL便で小松へ。
東京は天気が崩れかけていたが、小松は晴天。空港バスの車窓からは、たくさんのアカシア(ハリエンジュ)の花が見えた。

10時半、帰宅。
スーパーでトビウオが1尾50円で売っていたのを、そこでさばいてもらって、塩麹につけこんでからマリネにしたものを食べる。これがかなりうまい。東京ではなかなか食べられない。

かなり古い使っていないパソコンを処分することにして、電気屋に持っていく。
デスクトップの本体3台と、ディスプレイが1台。ディスプレイの処分費用が高くて、計12,000円もかかってしまった。びっくり。

古本の整理にも取りかかった。ネットオフという、ネット経由で古本の買い取りをしてくれるサービスがあって、それを利用することにした。
せっせといらない本を段ボールに詰める。

職業作家時代に書いた自分の著書が大量にある。これは全部資源ゴミだな。ゴミをせっせと生産していたのかと思うと、ちょっと悲しくなる。

名古屋から息子がひさしぶりに帰省。
痩せていたけれど、元気そうだ。よかった。
明日は引き続き古本の整理と、庭仕事。

独立・自立したい人のために/ボイスセラピスト講座のこと

photo credit: Rosie O'Beirne via photo pin

音読療法協会のボイスセラピスト講座やマスターコースが本格的に動き出しているが、最近、問い合わせをいただいたり、参加の相談をされたり、興味を持ってもらえる人が増えたりしている。うれしいことだ。

音読療法は現代朗読の活動から派生してもので、現代朗読がとくに朗読表現における身体性を重視してきたなかで築きあげられてきた方法論だ。

朗読や音読、ナレーションに関わった私の長年の経験と、最新の医学的・心理学的知見を合体させ、まとめあげたのが音読療法であり、けっしていいかげんなものではない。

これが多くの人々の役に立つ方法であることは私も自信があるし、またそれを確信できるだけのフィードバックを日々もらっている。
できれば多くの人に知ってもらったり、また音読療法士が生まれることを願っている。


音読療法協会のもうひとつの目的は、独立した仕事としての音読療法士の創出だ。

多くの人が会社組織や公共機関のなかで働いている過程で、人間関係や仕事のジレンマにおちいり、独立した立場で仕事ができることを望んでいる。

また、家庭においても、専業主婦など、経済的・精神的に自立できずに悩んでいる方も多い。

そういった方々が音読療法のスキルを身につけ、自分自身と自分の周りの人の心身のケアができるようになり、さらには社会貢献できるだけの仕事ができるようになること。それを願っている。

スキルと人材の育成を継続的におこなっていきたい。これが音読療法協会の目的だ。


このたび、銀座講座をあらたにもうけることになった。
銀座二丁目という大変アクセスの便利な場所にある西欧ビルの7階、〈西欧ギャラリー〉の空き時間を利用して講座を開催させてもらうことになったのだ。

これまでの羽根木の家での講座と合わせてご利用いただければ幸いです。


【直近の講座スケジュール】
・5月30日(水)10:00-17:00 ボイスセラピスト2級講座@羽根木の家
・6月3日(日)10:00-17:00 ボイスセラピスト1級講座@羽根木の家
・6月19日(火)14:00-16:00 ボイスセラピスト2級講座@銀座西欧ギャラリー(全3回)
・6月19日(火)18:45-20:45 ボイスセラピスト2級講座@銀座西欧ギャラリー(全3回)
・6月24日(日)10:00-17:00 ボイスセラピスト2級講座@羽根木の家
・7月1日(日)10:00-17:00 ボイスセラピスト1級講座@羽根木の家
・7月8日(日)から来年3月まで音読療法マスターコース@羽根木の家

全講座の詳細およびお問い合わせは音読療法協会の公式ウェブサイトからどうぞ。

下北沢「音読ひめくり」スケッチ展と朗読イベントのお知らせ

音読療法にちなんでブログ「音読日めくり」を毎日連載中ですが、記事中に毎日一点、スケッチを掲載しています。
 そのスケッチを下北沢〈Com.Cafe 音倉〉にて展示することになりました。会期の最終日には朗読イベントもおこないます。どうぞお越しください。

◎展示会期 2012年5月22日(火)〜6月3日(日)
◎場所 下北沢〈Com.Cafe 音倉〉
    世田谷区北沢2-26-23 EL・NIU B1F/下北沢駅よりゆっくり歩いて3分
    カフェタイム 12:00〜15:30 ライブタイム 18:30-22:00 月曜定休

 季節の植物の花や葉っぱ、日用品、風景スケッチなど、小さな作品ばかりです。販売もおこないます。
 また、書籍版『音読ひめくり 四月』『音読ひめくり 五月』やポストカードなども販売します。

◎朗読イベント 2012年6月3日(日)19:00開演
◎料金 2,500円+1ドリンク
    (ご予約の方にはもれなくポストカード3枚組をプレゼント)
◎出演 現代朗読協会のメンバー数名(未定)
 音楽:水城ゆう

 朗読イベントでは短い文学作品の朗読や音楽演奏を楽しんでいただければ、と思っています。朗読作品のリクエストも受け付けています。
 現代朗読協会の朗読者たちによる深くて楽しい朗読パフォーマンスを、スケッチ展とともにお楽しみください。

◎ご予約・お問い合わせはこちら

音読日めくり5月22日:国木田独歩「牛肉と馬鈴薯」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、国木田独歩「牛肉と馬鈴薯」の冒頭部分です。

2012年5月21日月曜日

銀座でのギャラリーイベントの話

毎年開催している(らしい)「TOKYO MILKY WAY」100万人のキャンドルナイトという夏至の日のイベントに、アート関係者がアートフェスティバルとして今年も参加する。それにげろきょも加わらないか、というお誘いがあった。
 銀座の画廊の仲間がそれに参加していて、そのひとつゼロハチギャラリーの下の西欧ギャラリーをげろきょのイベントに貸してもらえることになった。
 6月23日の夜。
 かねてからやりたいとへ思っていた「ボイス・インスタレーション」を実現できる絶好のチャンスだ。といっても、今回は参加者が多いようなので、私がイメージしていたインスタレーションよりもう少しパフォーマンスに近いものにしようと思う。
 それにしても、コンテンポラリーアートとしての朗読の提示ができるうれしいチャンスだ。
 19時スタートなので、興味がある方はぜひいらしてください。

音読日めくり展について(会場の張り紙用文言)

私が音読療法を体系化したのは、そう遠い過去ではありません。
 もともと現代朗読というものをとおして共感的コミュニティでの表現活動をおこなっていました。2011年3月11日をきっかけに心身の不調を訴える人が急増し、私はメンタルケアのボランティア活動を始めました。自分の声や呼吸を使うことがメンタルケアの役に立つことは、すでにはっきりとわかっていたからです。
 臨床心理士やセラピストなど何人かの専門家が私のやっている音読の方法を見て「これはいい」といってくれるのを聞いて、私は音読療法を体系化することにしました。
 以来、まとまった数のボイスセラピストと呼ばれる人たちがすでに誕生しています。
 ボイスセラピストを育成するだけでなく、一般の方にも広く役立ててもらいたく、私はブログで「音読日めくり」という記事の連載を始めました。これが今年の2月13日のことです。

「日めくり」には、文学作品や唱歌の歌詞など、読んでいて気持ちがよかったり楽しくなったり興味を引かれたりする文章を短く掲載しています。また、音読療法についてのワンポイントアドバイスや私の所感を、これも短く掲載しています。
 文章だけではなんとなく寂しく感じたので、「日めくり」にはスケッチも添えることにしました。
 最初は木々の葉っぱのスケッチでしたが、やがて草花のスケッチや、お菓子、瓶など、身のまわりの品物のスケッチも加わるようになりました。
 どれもとても小さなスケッチです。なにしろ毎日描くわけですから、なかなか大作には手が回りません。
 いまのところ、ただの一日も欠けることなく、毎日続いています。「日めくり」ですから、366日つづけたいと思っています。しかし、これも読んでくれ、見てくれる人がいるからつづけられることです。たくさんの人にはげまされてつづいています。

 今回、音倉でスケッチの一部を展示できることになりました。スケッチはブログでも見ることができますが、原画をそのように展示して皆さんに見ていただけるのはとてもうれしいことです。
 一点一点、毎日違った気分で描いています。ゆっくりご覧いただければ幸いです。

下北沢・音倉に「日めくりスケッチ展」の作品搬入

写真を撮り忘れた。ちっ。
「日めくりスケッチ展」の額装が昨日のうちに終わったので、今日は朝からアーティスト・プロフィールなど印刷物の準備。
 11時半にオリックスのカーシェアリングというものを利用して車を借りる。うちから徒歩1分のところにあって、とても便利。どういう仕組みなのかと興味しんしんで行ってみた。
 ICカードを車の窓のところにあるセンサーにかざして解錠し、車に乗り込む。ダッシュボードの中にあるキーを装置から取り出して、エンジンをかける。それだけ。1時間800円くらいで、ガソリンを入れずに返せるのもいい。ガソリン代は払う必要なし。こりゃいいわ。

 車に50枚の額縁を一挙に詰めこんで、下北沢〈Com.Cafe 音倉〉へ。ちょうど前の回の展示の人たちが撤収するところだった。
 いつもの小泉さんと野々宮が展示を手伝ってくれた。
 私が車を返してもどってみると、展示はだいぶ進んでいた。さくさくと進めて、大量の作品も1時間くらいでセッティング修了。あまりに効率よく終わったので、小泉さんも喜んでくれた。
 できあがってきたばかりの本『音読ひめくり』の四月と五月も置かせてもらった。

 〈Com.Cafe 音倉〉での「日めくりスケッチ展」は明日22日から6月3日までの開催です。ランチタイムやコーヒータイムにぜひどうぞ。
 詳細はこちら

金環日食:2012年5月12日午前7時すぎから東京世田谷にて

東京世田谷は曇だったが、薄い雲間があったり、ときに雲の隙間があったりして、かなりくっきりと金環日食を観測することができた。
 2012年5月12日午前7時すぎから、最大日食が午前7時31分ごろ。
 ビデオカメラの光学ズームをいっぱいにして、日食眼鏡を使ったり、雲が分厚くなったら外したりして撮影。

音読日めくり5月21日:九鬼周造『「いき」の構造』

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、九鬼周造『「いき」の構造』の冒頭部分です。

2012年5月20日日曜日

マーシャル・ローゼンバーグの新刊『NVCを生きる』

amazon.comからダイレクトメールが来て、NVCの創始者のマーシャル・ローゼンバーグの新刊『Living Nonviolent Communication』が発売されたという。
 見ると、Kindleバージョンもあったので、即買い。
 マーシャルのNVCの教科書ともいうべき本は、ケンちゃんたちの労によってようやく来月、日経新聞社から翻訳本がリリースされる。詳細情報がはいったら追ってお知らせします。

その前に、新刊について興味がある方はこちらをどうぞ。

日めくり展搬入準備、エネシフイベント打ち合わせ、畳の学校

今日は朝から下北沢〈Com.Cafe 音倉〉で明後日から始まる「日めくりスケッチ展」の搬入準備。
 額縁を拭いて、ガラスを磨いて、世界堂で加工したもらったマットにスケッチをセットしてテープ止めし、それを額縁に入れ、ひもを結ぶ。
 こう書くと簡単な作業のようだが、実際にはかなり面倒で時間がかかる。幸い卯妙さんとその娘が手伝ってくれるというので、大変助かった。ひとりで全部やっていたら気が狂っていたに違いない。
 10時半くらいから始めて2時すぎには終わった。

 BCCKSから『音読ひめくり 四月』『音読ひめくり 五月』『HiYoMeKi Vol.2』の紙の本がそれぞれ届いた。うれしい。明日の搬入にギリギリ間に合った。

 トランジション世田谷・茶沢会主催のイベント「世田谷エネルギーシフト・みんなの未来の学校」の打ち合わせのために、北沢タウンホールに行く。
 浅輪くんや桃ちゃん、ほか何人かと、おもにワールドカフェの進め方についての打ち合わせ。
 私はこのあと「畳の学校」があったので、途中で抜けさせてもらった。

 午後6時前に羽根木の家にもどり、6時から畳の学校。
 今日は初めての人(フリーアナウンサーの方)がいらしたので、その方の話を聞き、それから共感的コミュニケーションの説明と実際のセッションのデモンストレーション。三島から来たすーさんが「話したいと思っていたのにもやもやしていたことが話せてよかった」といってくれた。
 初めての方もとても興味深い人で、これからお付き合いできるとうれしい。

 ゼミの音声記録の編集。
 明日は金環日蝕だが、天気は曇との予想。見れるといいのだが。
 といいつつ、あと一枚、スケッチを描いてから寝よう。

「畳の学校」5月20日(日)

次回の「畳の学校(vol.8)」のお知らせです。

◎日時 2012年5月20日(日) 18:00〜20:00
◎場所 羽根木の家 世田谷区羽根木1-20-17
    電話 : 090-9962-0848(現代朗読協会)
◎参加費 お茶代と場の維持費として500円
    持ち寄り歓迎。

 どなたも気軽にご参加ください。お子さん連れの方も歓迎です。
 準備の都合上、事前にメールなどで来ることをお知らせください。

「畳の学校」では、表現や心身ケアに限らず、参加者が直面している個人的問題や社会問題を含むさまざまな事象について、みんなで学び教えあうことをしています。
 原発や災害の危機管理、エネルギーや食品の問題、子どもたちの教育、これからの政治、パートナー・縁戚関係・地域社会とのコミュニケーションの問題などに心を痛めているお母さんがたには、子ども連れでも安心して参加でき、ゆっくりと考えられる場になればいいなと思っています。
 もちろん、お母さんに限らず、学生、社会人、主婦、経営者、自営の方など、いろいろな立場の人にも来ていただいてかまいません。開かれた場です。

げろきょゼミ、ライブWS、バイオリンの即興セッション

バタバタしていてブログが書けなかったので、まとめ書き。
 17日、木曜日。朝ゼミ、昼ゼミ、夜ゼミと、一日げろきょデー。
ゼミ生のなおこさんが関わっている銀座のギャラリーで、私の念願だった「朗読インスタレーション」がやれることになりそう。
 まりもちゃんから誕生祝いのロールケーキをいただいた。みんなでありがたくいただく。

18日、金曜日。
 ドナ・サマー死去のニュース。まだ若かったのに、ガンだったらしい。
 音読療法協会の公式パンフレットを作る準備をしたり、下北沢・音倉での「音読日めくり展」の案内葉書を準備したり。ほかにもたくさん作りたいものがあって、『音読療法ハンドブック』や『現代朗読ハンドブック』といった小冊子、それから日めくりライブのシナリオ、これは急務。
 夕方、ゼミ生のなおこさんが来て、銀座のギャラリーで来月からやる講座の打ち合わせ。当初は朗読講座をかんがえていたのだが、いろいろと検討するうちにボイスセラピスト講座のほうがいいのではないかということになった。開催日などを決めてしまった。
 夜はケンちゃんのNVC入門講座。

19日、土曜日。
 明大前キッド・アイラック・ホールにて8月4日(日)にげろきょライブを開催することが決まった。
 午前中からライブワークショップの今期初日。今期は参加者が多く、ゼミ生もいれれば14人か15人になる。キッド・アイラック・ホールで公演することも決まったことだし、やりがいのあるプログラムになるだろう。そしてワークショップ内容もかなりみっちりと。
 午後は昼ゼミ。新ゼミ生のたえこさんがバイオリンを持ってきたので、即興演奏法を少しだけ教えて、いっしょに即興演奏。即興なんかやったことがない、といっていたのに、ばっちり楽しくなった。
 昼ゼミの終わりになおさんがひさしぶりに私の「初霜」を読むというので、たえこさんのバイオリン、私のピアノの3人でセッション朗読。いやー楽しかった。
 夜ゼミはテキスト表現を中心に。ひさしぶりに月海ちゃんが参加。月海ちゃんもそうだし、あいこさんも自分の語り口をつかみかけてきた。
 いやいや、かなりみっちりだったので疲れた。

音読日めくり5月20日:北原白秋「赤い鳥小鳥」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、北原白秋「赤い鳥小鳥」です。

2012年5月19日土曜日

音読日めくり5月19日:岸田国士「幕が下りて」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、岸田国士「幕が下りて」の冒頭部分です。

2012年5月18日金曜日

2012年5月17日木曜日

音読日めくり5月17日:片岡義男『時差のないふたつの島』

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、片岡義男『時差のないふたつの島』の冒頭部分です。

2012年5月16日水曜日

第一期マスターコースの音読療法士がもうすぐ誕生

今日は午前中から音読療法のマスターコースだった。去年の夏から進めてきたコースが、いよいよ最終段階にさしかかっている。
 第一期のマスターコースを習得しているのは4名だが、内1名は仕事の都合で修了がずれこむかもしれない。が、ほか3名は今日も来て、最終段階の確認をした。
 今日の最重要課題は、先日のボイスセラピスト1級講座でも問題になった音読テキストの選定や、そのやりかたについて。このことに普遍性を持たせるべく、知恵を絞ったり、あれこれと試行したり。おかげで明確に見えてくるものがあった。
 これらの成果は、近く、『音読療法ガイドブック』としてまとめ、出版しようと思う。

 ランチタイムに音倉での「ぴあののことば」ミニコンサートをはさんで、午後もお勉強。そして、音読療法士の名刺を作ることになった。
 メールアドレスを取得し、それを刷りこんだ音読療法士の名刺が完成。いよいよ、という感じになってきた。
 私が望んでいるのは、この心身ケアにとても有効な方法を多くの人に知ってもらい、またそれを伝授する役目の音読療法士がそれを仕事として自立して社会貢献ができるようになることだ。それは目前になっていて、そのことに心血を注ぎたい。
 多くの人が「雇用関係」から自由になり、自分の力で社会に貢献しながら継続的に活動ができるような仕事を創出すること。それが私の大きなニーズであり、それが実現しようとしているいま、緊張しつつも幸福な気持だ。

 夜は中野スイートレインでの板倉克行ライブがあって、いまごろ佳境だろうと思うが、疲れたので失礼させてもらう。野々宮やかっしーが行っていることだろう。
 板倉さんのピアノは本当にすごくて、それを思うたびに自分がピアノを弾いていることがどうなんだろう、と思ってしまう。私はたぶんコンポーザーなんだろうけど、プレイヤーではないんだろう、とその演奏に触れるたびに思ってしまう人がいる。だから今日も疲れたのは確かだけれど、中野に行きたくないという自分がいたのかもしれない。
 とはいえ、演奏することは好きで、自分の演奏が承認されることを望みつづけているんだろうな。スイートレインでは、行けば板倉さんが私に演奏のチャンスをゆずってくれるけれど、それはいつも板倉さんと私との比較の場に立たされることでもある。今日のように、一瞬承認されたと思っても、次の瞬間にはまた自分を否定している自分がいて、ちょっと苦しい。

ランチタイムミニコンサート「ぴあののことば」最終回

今日は下北沢〈Com.Cafe 音倉〉で毎月一回やっていた「ぴあののことば」の最終回だった。
 お店の事情でランチタイムコンサートの日程が水曜日から木曜日に変更になり、私は木曜日は丸一日げろきょのゼミの日なので出演が難しくなって、今日が最終回となった。
 最終回といっても、そんなにおおげさな気持ちではなく、いつもとおなじ感じでやったのだったが、思いがけないことがいくつかあってうれしかった。

 今日、音倉に行く前は、午前中から音読療法のマスターコースの勉強会をやっていて、そのメンバーのぴりかさん、さいこさん、うたえさん(は朗読の出演者だが)がランチをかねて音倉につきあってくれた。
 それだけでもありがたかったのだが、まずゼミ生の矢澤ちゃんが駆けつけてくれた。今日は仕事があったのだが、音倉に来るために午前2時に起きて今日の仕事を片付け、それから駆けつけてくれたという。本当にありがたく、うれしい。そして恐縮してしまったのだが、花束までいただいた。とても大事にしてもらって、幸せな気持ちになった。
 花束は大切に持ち帰って、いまはポットに入れていつもスケッチを描くテーブルの上に飾ってある。

ほかにも私の長年の友人であるバンガードさんが来てくれた。ちょうど前職を辞して、いまは次の仕事のための就活中という大変な時期なのに、来てくれてうれしい。
 基礎講座に参加されて、次はライブワークショップにも出てくれる森本さんが来てくれた。ライブワークショップは今週末の土曜日からスタートするので、またご一緒できるのが楽しみだ。
 最近ゼミ生になったみやこさんが、お子さんと、ママ友といっしょに来てくれた。子どもたちが元気で、本当にかわいい。終わってから、照れながらいっしょに写真に写ってくれた。矢澤ちゃんのくれた花も一緒に写っていて、これは私の宝物だ。
 一般のお客さんも何組かいらして、熱心に演奏や朗読を聴いてくれたのがうれしかった。
 ミュージック・メディテーションに来ていただいた森田さんもおいでいただいた。森田さんはアロマ関係のお店を現在準備されているということで、どんな店になるのか私も興味がある。

 この「ぴあののことば」では、私にとってグランドピアノを弾ける数少ないチャンスであり、またさまざまなチャレンジをさせてもらった大切な時間でもあった。これがなくなるのはちょっと寂しい気がする が、また次のステージへと挑戦していきたい。
 とはいえ、しばらく演奏はお休みかな。充電期間とということにしよう。

5月の「ぴあののことば」@下北沢・音倉のお知らせ

下北沢のライブカフェ〈Com.Cafe 音倉〉で毎月一回、第三水曜日の午後1時からランチタイムコンサート「ぴあののことば」をおこなっています。
 ピアノの即興演奏と朗読、ときには歌も加わる30分程度のミニコンサートです。下北沢でのお昼ご飯やコーヒータイムに気軽にお立ち寄りください。

◎日時 2012年5月16日(水)13:00〜13:30
◎場所 下北沢ライブカフェ〈Com.Cafe 音倉〉
    世田谷区北沢2-26-23 EL・NIU B1F/下北沢駅よりゆっくり歩いて3分
    ⇒ http://www.otokura.jp/
◎料金 無料
    飲食代のみ、それ以外のライブチャージなどはありません。予約も不要です。

 演奏の後はお茶でも飲みながらおしゃべりしましょう。
 みなさんのお越しをお待ちしてます。

音読日めくり5月16日:野口雨情「雨降りお月さん」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、野口雨情「雨降りお月さん」です。