2020年7月24日金曜日

essay 20200724 お調子もの

友が見舞いに訪ねてきて、おいしいものやらお花をくれたり、マッサージをしてくれる。
私は調子に乗って、限度を越えて喜び勇んでパクパク。
翌日は調子を崩して動けなくなる。

今日は大変だった。
朝起きた時から指一本あげられないほど辛くて、医者を呼んでもらった。
その前に嘔吐感がこみ上げてきて、胃の中のものを全部戻してしまった。
便秘もひどくて、ここ何日間かお通じもない。
手当てしてもらってもうまくいかない。
安静にしてなんとか回復を図るのだが、いても立ってもいられないような苦痛に苛まれていた。それでもなんとかこうやってピアノを演奏して、みなさんにお届けすることができた。
体調の限界の中でなにができるのか、今後の課題になっていくかもしれない。




From editor


痛みの受容体が増えているので麻薬を増やそう……とのこと。早くも。
医療用麻薬には上限がないそうだが、それは(増えていく)受容体とくっつくからで、気持ちよくなったりまでは行かない(から増えても大丈夫?とのこと)。
夜中にトイレに立ってころんだ。
昨日は過呼吸が頻繁におこった。話しかけたりお経朗読をしてもらったりして落ち着かせる。いつなるかわからないのでちょっとでも離れるのが不安だ。
今朝の嘔吐はかなりの量で、色もどす黒い緑色。
レスキュー(麻薬の追加)の頻度を増やすように医師に言われた。
生き生きと活動するとすぐそのしっぺ返しがくる。
毎日アップダウン激しすぎ……と思いかけて、アップ?とハタと立ち止まる。
一歩進んで二歩下がる。
衰えは日々少しずつ進み、ときどきガクンと階段の段差のように落ちる。
一歩でも進めれば……と思うようになる。
まだ大丈夫、まだ大丈夫、と思う。

ひんやりとした風が肌にたどりついて毛穴をそばだたせる。