若き日々のヘミングウェイのパリでの日々を題材にした小説だ。
内容はともかく、タイトルが面白いと思った。
そう、人々はどんな悲惨な毎日を過ごしていようとも、見方によってはそれは祝祭であるともいえる。
そんな見方を獲得した時、人は宝物製造機を手に入れたといえよう。
血縁でもないのに、出会い、共に過ごすようになって26年。
そんな人とのつながりもまた、宝物といえよう。
一見何でもない一日を、ここに過ごしている人がいる。
生きていてよかった。
また来年のこの日がやってくるともわからない。
神様に許されたその日が来るまで、またコツコツと正直に生きていく。
From editor
美化はすまいと思うけれど、やっぱり振り返ればかけがえのない日々。
なのに一日一日、なんとおろそかにしてきてしまっただろう。
途中でそれに気がついて、今ここにいてかけがえのなさを愛でようと努めるようになってもなお、時間の重量感に押し流されていく。
それでも、今日を迎えることができた。26周年おめでとう。
▼水城ゆうの支援サイト、応援よろしくおねがいします