2020年7月8日水曜日

essay 20200708 沈んだ世界

今年は長雨が続いている。
「今年は」というより、「今年も」といったほうがいいだろうか。ベッドに寝ている時間が多い私の体の中にも水がたまり、あちこちに水たまりができてくるようだ。
今年も日本の南には激甚災害指定がだされている。日本の夏は熱帯地方の夏になってしまった。

J・G・バラードと言うSF作家の好きな私は、特に好きな彼の『沈んだ世界』のあちこちの場面を、ベットに沈みながら思い浮かべている。暑く、重く、湿っぽい音を作ってみたい。




From editor


「創作意欲がつぎつぎわきおこっているのに、痛くてできないのがくやしい」
くやしい、くやしい、つらい。
痛みは他人にはどうしてもわからない。痛みは当人だけのものだ。
他人は見守るしかできない……のではなく、見守るだけにとどまりつづけることができるか。
わからないことを悲しむのではなく、といって諦めるのでもなく。

「どうしてもやりたいこと」がさらに明確になって、そこへ向かうだけ、というシンプルさにたどりついたが、そう一筋縄にもいかない事情もあり、予断を許さない。