引っ越しは三段階計画で、最初はメインの荷物を送りだしてしまうこと。
つぎに大量の不用品や使わないものを断捨離して、処分業者に持っていってもらうこと。
最後に必要最小限の身の回り品だけ持って、完全退去すること。
いまはその二段階めで、まだ大量の処分品が残ったなかで、しかしかなりすっきりと広くなった羽根木の家で作業しています。
それにしても、真夏に引っ越しなんかするもんじゃないですね。
メインの荷物の引っ越しの日は涼しくて助かりましたが、その前の準備の日々は熱中症とのたたかいでした。
そんななか、北陸の実家に数日帰省し、ちょっと足をのばして丹後半島までドライブしてきました。
京丹後市の伊根という海辺の地区まで、舟屋という独特の建物を見にいってきたのです。
湾が深く奥まっている内海なので、波が静かなのでしょう、波打ち際に家が建てられ、道路側からは普通の家なんですが、海側はそのまま船が家のなかまではいれる、車庫ならぬ船庫になっています。
まさに海と一体化したような家であり、生活です。
そういう風景を見ていると、私は本当に落ち着くし、またわくわくするのです。
海辺の生活、あこがれます。
さて、羽根木の家の最後の週になりました。
荷物の片付けもさりながら、ここを拠点としていたさまざまな活動――とくに現代朗読について、表現集団としてのリスタートの体制を作っていこうと思っています。
表現のある生活、生活としての表現を、現代朗読という形で提案、実践していくつもりです。