2015年6月15日月曜日

羽根木の杏

羽根木の家の玄関先に杏の巨木があって、まったく手入れしていないのでわさわさと伸び放題になっている。
越してきたとき、二階の屋根を突き破って、雨漏りの原因になっていたほどだった。
さすがにその部分は剪定してもらったが、軒先よりはるかに高くそびえたっているので、実がなってもまったく収穫できない。
しかし、ほどよく熟してくると、みずからポトリポトリと落ちてくる。
硬い敷石の上などに落ちると割れてしまうのだが、柔らかい地面や草の上だと軟着陸してきれいなまま拾える。
といっても、どうせジャムにするので、割れたものとか、ナメクジや蟻に食われかけているものも収穫して、掃除して使う。

それがいまの時期で、短期間に集中的に落ちてくるので、なかなか忙しい。
今年はあまりたくさん実がつかなかったと見上げていたのだが、なんのなんの、拾いはじめるとバケツに2杯分くらいは楽にあった。
それを順次、ジャムにしていく。
これが超絶、うまし。

実は縦に半分にくるりと包丁で切って、種を取る。
皮ごと鍋に集めて、上にきび砂糖を乗せ、弱火にかける。
火が強すぎると焦げつくので注意。
しばらくするとグツグツと下から煮えてきて、やがて砂糖も全部溶けて、全体がとろとろになる。
丁寧にあくをすくいながら30分くらいコトコトと煮る。
途中で甘みを調節する。
動画を撮ったので、興味がある人はこちらをどうぞ。

杏ジャムは酸味が強いので、けっこうな分量の砂糖を投入するが、この酸味が絶妙なので甘くなりすぎないほうが私は好きだ。
完全無農薬の手作りジャム。
大きな鍋に2個分、たっぷりとできた。
ミツバチ活動資金として売るか。
ほしい人は羽根木の家まで直接どうぞ。

ちなみに、つぎの羽根木の家のイベントは、今週金曜日19日夜の「ネット&スマホ時代のための文章スキル講座」
文章(テキスト)というチープなコミュニケーション手段において、トラブルを避け、相手に共感的につながるための方法についての講座で、ネット歴25年以上の水城ゆうが満を持して放つ渾身のワークショップです。
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