2011年10月31日月曜日

足の裏を意識することで変わること

 こまきみらい塾の現代朗読講座は、先週も定員いっぱいの40名のご参加をいただき、盛況でした。けっこう冷えこんだ日だったんですが、教室は皆さんの熱気でムンムンしてました。
 その講座で質問が出ました。
「なぜ足の裏を意識するんですか」
 私はいつも、朗読をするときには「足の裏を意識するといいですよ」というアドバイスをしているのです。
 見ているとわかりますが、朗読をしている人はたいてい、本に書かれている文字とそれを見ている眼、動かしている口、そして頭の中に自分の意識が集中しています。実際には朗読はほかに、耳も使うし、呼吸や姿勢も使います。ようするに身体全部を使っているのです。でも、なにかを読もうとすると、そのことを忘れてしまいます。
 自分の身体がここにあって、その全部を使って表現する、ということを思い出すためには、足の裏を意識するのがもっとも簡単な方法なのです。つまり、頭や口からもっとも遠い身体の場所に意識を向けることで、身体全体のことを思い出すことができるのです。
 これはマインドフルネスのひとつの方法です。すべての表現には、そしてイキイキと生きていくためには、このマインドフルネスが大変有効です。