2011年10月13日木曜日

朝ドラ「カーネーション」の主題歌がすばらしい

 私はJ-POPというものをまったく聴かない人間で、歌手(最近はアーティストというらしいですね)の名前もほとんど知りません。聴いてもつまらないからです。
 J-POPという商業音楽は西洋ポップスのパクリがほとんどで、構造は定型的、歌詞も記号的、メロディは貧困と、まあそんなものを聴くくらいなら日本にはそもそも童謡や唱歌などもっと豊かな音楽世界があるではないか、と思っています。
 ところが、最近、朝のニュース番組をケータイのワンセグで「聴いて」いたら、つづけて流れてきた曲にふと心をひかれました。
 見れば、新しく始まったNHK大阪の朝ドラ「カーネーション」で、その主題歌がなかなかいいのです。
 この前の朝ドラは「おひさま」で、主題曲は渡辺俊幸。なかなかいい曲だったんですが、これに歌詞をのっけたバージョンも流れるようになりました。歌は平原綾香。作詞は脚本家の岡田惠和ということでしたが、この歌詞がかなり記号的でいまのJ-POPの流れをそのまま受け継いでいて、残念。
 が、「カーネーション」の主題歌は、記号を排した歌詞とメロディラインがすばらしい。抽象的で、しかし美しいイメージを内包しています。
 作ったの、だれだろう、すご腕だなあ、と思っていたら、ツイッターで椎名林檎だと教えてもらいました。かなり感心しています。