ボーカルの鈴木重子さん、朗読の野々宮卯妙、ピアノの私・水城ゆうの三人によるトークとパフォーマンスのイベントが、盛況のうちに終了した。
このイベントは、10月に熱海で開催されるNVCの国際集中トレーニング合宿「IIT」に参加する方を資金的に支援するための、セルフファンディング支援企画のひとつとしておこなわれた。
重子さんと野々宮、私の三人はこの十年来、NVCでつながっていて、表現活動においてもNVCを大切にしている者同士だ。
そして今回は「平和」をキーワードとして、平和や反戦に関係することばや音を集めて、パフォーマンスを組みたてた。
フェイスブックのセルフファンディングのグループで呼びかけたら、お手伝いや参加者がたくさん集まってくれた。
とはいえ、国立の春野亭という、普通の家のリビングルームを会場としたホームコンサートのようなものなので、定員は詰めても15人くらい。
ということで、満席になってしまったのだが、リストの不備などで決めていた人数より多くなってしまい、結局20人くらいがリビングルームに詰めかけることになった。
まあしかし、実際には意外に空間に余裕があったり、配置を工夫したりして、さほど窮屈な思いをしていただかずにすんだのではないかと思う。
午後4時半開場、5時開演ということでスタートしたのだが、予約の方が時間までに揃わず、とりあえず私のピアノ演奏でつなぐ、つなぐ、つなぐ。
こういうとき、バンドマン出身の私は気楽なものなのである。
弾けといわれれば、いくらでも、なんでも弾くのだ。
10分くらい押して、あと数人お見えでない方もいらしたが、プログラムスタート。
平和や反戦の歌、小説、文章、そしてトークなど、ハプニングをまじえながらもなごやかに、来場のみなさんとコミュニケートしながら進んでいった。
私の作品も、「青い空、白い雲」という曲や、「祈る人」を3人で朗読と音楽のパフォーマンスとしておこなった。
どちらもひさしぶりな感じがしたが、「心に響いた」といってくれた方が何人もみいらして、うれしかった。
途中も涙する人、食いいるように集中して聴いている人、目を閉じてリラックスしている人、そして子どもの声もまじり、終了後にそのように感想をいう人もいたが、まさにこの空間が平和そのものの象徴、実現のように私も感じていた。
しかし、私自身はこの場所や時間がなにか特別なものという感じはなく、いつもいる場所、いつもおこなっていること、いつもつながっている人たちという、ごくあたりまえの感じのなかにいた。
つまり、これはあらためてとてもありがたく奇跡的なことですらあるのかもしれないが、私のいる場所はすでにそのようなつながりと安心に満ちたところになっている、ということだろう。
本当にありがたく、貴重なことなのだ。
このような場所をすこしでも広げていけたら、と思う。
この三人によるパフォーマンスは、9月にふたたびおこなわれる。
場所は小石川の浄土宗のお寺〈見樹院〉の本堂で、参加者ももう少し多く受け入れることができるはずだ。
9月8日午後4時からの「鈴木重子×野々宮卯妙×水城ゆう~平和のトーク&ピアノ、朗読、声のコラボレーション」をどうぞお楽しみに!
詳細と申し込みはこちらから。