2013年2月28日木曜日

オーディオブックリーダーの収録実習をおこなった

昨日の昼はオーディオブックリーダー養成講座の個人受講者の収録実践だった。この養成講座は、まず最初に一日かけて講義や実技などを受講してもらうのだが、そのあと収録実習までの約1か月の間、現代朗読協会のゼミ生とおなじ扱いになって、現代朗読のゼミやワークショップなどに自由に無償で参加できる。
昨日のMさんも何度かゼミに参加していた。

養成講座には当然「オーディオブックを作りたい、読みたい」という人がやってくるわけだが、なかにはもっと漠然と「声の仕事をしたい、声で自分を表現したい」というような人もいる。
だから私はまず講座の最初にその人のニーズをじっくり聞くことから始める。
Mさんもじつはオーディオブックにはこだわらなくて、音声表現について漠然とした関心があってやってきたのだということがわかっていた。
じゃあ、どんなことをやりたいのか、というと「これ」とはっきりわかっている人はいいのだが、ある程度時間をかけていっしょに探してあげたほうがいい人もいる。

結果的にオーディオブックにこだわらなくてもなにか表現がしたいのだ、朗読がしたいのだ、ということがわかって、そのまま現代朗読のゼミ生になってしまった人も何人かいる。
逆に、オーディオブックですぐに生活することは難しいということがわかって、それきりになってしまう人もいる。
Mさんもオーディオブックにこだわるわけではなく、もうすこし時間をかけて自分のやりたいことを見つけていきたいようだったので、ゼミ生になってはどうかと提案してみたが、遠方なのと仕事をされているのとでゼミに参加できる時間を取れるかどうかがわからないということだった。

ともあれ、とにかく収録だけはやってみた。
収録してみるといろんなことがわかる。
自分ができること、できないこと、あるいは思いもよらないことに気づくこともある。
一度もゼミに参加せずに、丸1か月間があいてしまった人がいきなり収録すると、たくさん練習してきているのはわかるのだがその方向性がおかしなことになっていて、まるっきりつまらない読みになってしまっていることがある。
もったいないので、1か月の間にできるだけゼミには出てもらいたい。
一日の講座よりはるかに多くのことを学べるはずだ。

それにしても「オーディオブックリーダー養成講座」という講座名は変えたほうがいいのかもしれない。
すぐにはいい名前を思いつかないが。
次回「オーディオブックリーダー養成講座」は3月26日(火)の開催です。
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