午後のレギュラークラスとショートクラスのふたコマを通して、じっくりと稽古してきました。
私はちょうどプチ断食中で、体調はとてもよく、身体も軽かったので、養生功の通し稽古はいっそう気持ちよくおこなうことができました。
プチ断食というのは、完全断食とはちがって、1日1食は軽くいただきます。
朝食は抜き。
昼に1食、なるべく軽いものを少しだけいただきます。
そのあと寝るまでなにも食べないんですが、飲み物は自由です。
とくに野菜ジュースなど推奨とのことですが、できればこれもオーガニックなものがいいですね。
それはともかく、K-Studioにはひさしぶりに行きましたが、現代朗読の「朗読生活のススメ」コースに参加されている藤田さんとご一緒にしたので、すこし早めにもより駅で待ち合わせし、のんびり散策しながら行ったので、このあたりの風景や家並をたっぷり堪能しました。
東中神の駅から多摩川に向かって丘陵地帯を降りていくんですが、古い農家だと思われる敷地の広い旧家が多く、「ここ、東京?」と思うほどの独特の風景があって、楽しかったのです。
駅周辺は商店街もさびれきった地方都市の駅前みたいな雰囲気ですが、多摩川のほうにちょっと行くと古い農村の名残があって、おそらく江戸時代以前までさかのぼれるような歴史ある地域なのでしょう。
また今度、ゆっくり散策してみたいものです。
そんな準備運動めいた散歩のあと、稽古した養生功は、駒井先生のわかりやすい解説付きで、気づきの多いものでした。
韓氏意拳は技撃と養生功に分かれているんですが、これは方便であって、実際におこなうことはほぼおなじです。
つまり、自然な緊迫感のある「状態」にはいって運動をおこなうとき、そこにどのようなものがもたらされているのか把握し、見ていく、というものです。
技撃ではその緊迫感がより緊密になりますが、養生功でも身体のまとまりや連携を見ていくという点ではおなじです。
ただ、養生功の運動は、全身を無理なくまんべんなく動かすような形がいくつも用意されているので、技撃の站椿功などにくらべてより運動しているような感じがあります。
慣れないとその動きにばかり気をとられて、肝心の「養生」にはなかなかならないんですが。
これもひとりで日常的に稽古をつづける必要がありますね。
韓氏意拳の稽古体系はほんとうによくできていて、技撃でも形体訓練という動きのある稽古と、站椿という動きのあまりない稽古を混ぜながらおこなえるし、さらには養生功のようなもっと動きのある稽古をはさむこともできます。
そしてそれぞれが相関していて、個人的に稽古の深まりを持てるのです。
養生功の健身功は私も毎週自主稽古を羽根木でおこなっていて、その動きはほぼすべてわかっていますが、あらためて駒井先生から稽古をつけてもらうとあらたな気づきがたくさんあって、さらに深く楽しい道が見えてきました。
駒井先生には、暑さがゆるんだ秋口くらいに、また羽根木の家で養生功の講習会をやっていただこうとかんがえています。
その前に、今週末の日曜日・12日午前には、羽根木の家で内田先生による「身体表現者のための韓氏意拳講習会」をおこないます。
みなさん、どうぞいらしてください。
◎身体表現者のための韓氏意拳講習会(6.12)
羽根木の家で「身体表現者のための」という切口で、内田秀樹準教練による韓氏意拳講習会を6月12日(日)に開催します。身体表現をおこなっている方、関心のある方など、どなたも参加できます。