2016年6月5日日曜日

共感シャワーを浴びる、浴びせる

月に4回開催している「水城ゆうのオンライン共感カフェ」は、自宅にいながらにして気軽に参加できる60分間限定の共感的コミュニケーションの勉強会というかお話会ですが、だいたいにおいて参加者は少人数です。
2、3人から、多くても5人くらいということがほとんどですが、ときにはひとりしかいないということもあります。
そういうときは個人セッションのような感じになります。
日頃気になっていることや悩んでいることをじっくり聞いたり、共感的コミュニケーションの疑問にゆっくり答えたりします。

先日は何度か参加してくれている人がひとりだけだったので、それまでに扱った問題のその後の経過を聞かせてもらったり、いま現在、ご自分の問題だと感じていることについていっしょに解決法をさぐったり、実際にプラクティスをやってみたりしました。
そして時間も終わりに近づいてきたとき、彼女がいいました。

「だれかにちゃんと共感してその人につながるためには、こちらも共感するという感覚をしっかりわかっている必要がありますよね」
「そうだね。自己共感ができて自分につながっている必要があるかな。自分につながって、落ち着いていたりいきいきしていないと、相手にも共感することはむずかしいよね」
「自分への共感が基本だと思うんですが、なかなかだれかから共感されるという経験がふだんは少ないんですよね」

というわけで、最後に彼女の気になっていることについて、私が共感的に聞いてみることを試みることになりました。
だれかに存分に共感する、あるいはだれかからたっぷりと共感的に聞いてもらうことを、共感シャワーを浴びせる/浴びる、というようないいかたをすることがあります。
共感酸素を供給する/供給される、ともいいます。

彼女がかかえている個人的な問題について、共感的に聴きながらニーズをいっしょにさぐっていくと、彼女が大事にしているいくつかのことが明確になってきました。
そのプロセスを経ると、たいていの人は落ちついたり、涙があふれてきたり、あるいはいきいきと元気になったりするのです。
つまり、自分自身につながります。

翌日、彼女からメールがとどきました。
「共感の原点を味わえました! 疑問も解決できて、今日は少しだけイキイキした自分に気づけました」
お役に立てて私もうれしい気持ちになりました。

最近の私の共感カフェは、共感的コミュニケーションを学ぶ場という面ももちろんあるんですが、安心して聴きあえたり、共感シャワーを浴びたり、といったお話会のような場にもなっています。
日頃なにか気になることがあったり、問題を抱えていたりする人は、共感カフェに参加してみてください。

それとは別に私は個人セッションも受けています。
ボイスコーチングという枠で、さまざまな個人的な問題に対処するアドバイスやプラクティスを提供していますので、ご利用いただければと思います。

◎水城ゆうの新刊電子ブック『共感的コミュニケーション2』(Kindle)発刊しました。前著の第2弾となるエッセイとして読みやすく、日本語で書かれているNVCの本。Kindle版のみ、価格250円、プライム会員無料。
こちらからどうぞ。