2017年3月16日木曜日

自分の身体の声を聞き必要とするものを知る

先日、ツイッターで流れてきた記事「僕が菜食をやめた理由」というものを読みました。
ざっくりいえば、長年無理してベジタリアンをつづけていたんだけど、どうも体調がよくない、肉食にもどったらとたんに体調がよくなった、というものです。
気になって調べてみたら、けっこういろいろな人がこれに似たようなことを書いているのが見つかりました。

逆に、肉食をやめて菜食になったら体調がよくなった、ということを書いている人は、さらにもっとたくさん見つかります。
みなさんも検索してみたらいいと思います。

では、どちらが正しいのか、という話になりますよね。
私は「どちらも正しい」もしくは「どちらも正しくない」と思います。
これもどっちなんだ、と突っこまれそうですが、つまり正しい/正しくないという世界ではない、と思っています。

ちなみに写真は、私が共感的コミュニケーションの勉強会「共感カフェ」をやらせてもらっている下北沢の〈かまいキッチン〉のランチです。


人間という動物にも、本来、なにか栄養素が不足したら、自然にそれを求める身体の声があって、ほうっておいても身体は健康な状態を維持しようとします。
それがなんらかの理由で聞こえなくなってしまっているのが、多くの現代人に起こっていることでしょう。

そしてもうひとつ重要なことは、人には個体差があって、たんぱく質を多く必要とする人もいれば、あまり必要としない人もいる。
たくさん食べないと健康を維持できない人もいれば、ごく少食でも快調に生活できる人もいる。
睡眠時間とおなじで、食事の分量や内容も、ひとりひとり大きな差があるのです。
自分にとってどのような状態がちょうどいいのか、身体はいつもそれを教えてくれています。
その身体の声にどれだけ耳を傾けることができるかどうかが大切なのではないでしょうか。

「……が身体にいい」という情報が流れると、いっせいにスーパーの棚からその食品がなくなったりする。
みなさん、どれだけ自分の身体を、あるいは自分の身体の声を信用していないんだ、と思います。
そもそも自分の身体の声を聞く気がないのかもしれません。
このようになってしまったのはなぜでしょうね。

どこか痛いところがあったり、調子が悪くなっても、
「だれかがなんとかしてくれる」
「お医者に行けば原因を尽きとめてくれる」
「いい薬があれば治る」
「悪い部分は切ってしまえばいい」
とにかく他人任せ、外部任せです。
でも、自分の身体の話なんですよね。

私がやっている「共感断食道場」では、まず自分の身体の声を聞く練習をします。
自分の身体がなにを必要としているのか。
あるいはなにを必要としていないのか。
自分自身はなにが必要なのか。
どんなニーズがあるのか。
徹頭徹尾、自分自身につながることで、いともやすやすとたった三日間の断食という成功体験を作ることを試みます。

その成功体験があれば、あとは私などがどうこういわなくても、ご自分でやっていけるはずなんです。
ここでも音読療法と共感的コミュニケーション、それらにふくまれるマインドフルネスや瞑想をもちいて練習します。
興味がある方は気軽にどうぞ。
ただし、初日当日の朝食は抜いて、なにも食べずにおいでくださいね。

三日間共感断食道場(3.19-21)
音読療法協会がおこなう三日間だけの断食道場です。実際に道場に来ていただくのは初日のみ、二日めと三日めはオンラインミーティングで共感的なサポートをします。