大阪と名古屋で、現代朗読の手法でアプローチする表現と共感とマインドフルネスのワークショップと、「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演を、それぞれおこなってきました。
その簡略なレポートを記しておきます。
2017年3月2日(木) 。
安いという理由で、空路で大阪に移動することを試みてみました。
国立から東京駅へ。
バスで成田へ。
春秋航空で関空へ。
これがなんと5,000円を切るという……
関空にはきらさんが車で迎えに来てくれました(ありがたや)。
そして北区へ。
それにしても、空路は遠かった……
きらさんちの近くの、そして献ちゃんを含む数々の伝説がある、回転寿司〈くら寿司〉で遅い夕食とビール。
いろいろとおもしろかったな。
まるでテーマパークで遊んだみたいな感じでした。
そしてきらさん宅(トランジションハウス大阪)泊。
3月3日(金) 。
朝から近くの〈なにわの湯〉という天然温泉に行って、入浴。
ここはなかなか気持ちのいい温泉でした。
広々として、露天風呂からは伊丹空港を発着する飛行機が見えたりして、爽快でした。
きらさん宅の1階にあるカフェで昼食。
食べていたら、アリさんが現れてびっくり。
横浜の人がなんでここに現れるの?
いろいろ疑問点を問いつめて解明しながら、アリさんは夜の公演にも来てくれました。
ありがとう。
といっていたら、NVCトレーナー夫妻の剛ちゃん&ゆうちゃんが、ワークショップと公演に通して参加してくれるという話を聞いて、うれしくなりました。
ハワイ在住のふたりですが、ちょうど大阪に来ているそうです。
午後1時に会場の〈創徳庵〉というイベントスペースに移動。
こちらはグランドピアノや、ちょっとした照明・音響機材があって、けっこう有名どころの演奏家らも使っているようです。
なかなか使い勝手のよいスペースで、なにかあればまた使ってみたいな。
1時半からワークショップスタート。
剛ちゃん&ゆうちゃんのトレーナー夫妻やアリさんをはじめ、NVCの仲間が来てくれました。
現代朗読のエチュードを用いて、表現と共感とマインドフルネスのワークをみっちりとやらせてもらいました。
たっぷり時間があると思っていたのに、あっという間に時間がやってきて、最後はやり残した感がややありつつタイムアップ。
18時に終わって、すぐに18時半から夜の「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演のための開場。
ここでさらにびっくりすることが。
パリに留学中のはずの照井数男くんが突然あらわれたのです。
秋から日本に帰国するということで、仕事の手続きに一時帰国しているらしく、それで顔を出してくれたとのこと。
いやー、びっくりしたけど、うれしかったなあ。
19時から公演スタート。
こちらはこちらであらためて来てくれた方も何人かいらして、思いのほか多くの方に参加してもらいました。
パフォーマンスは「沈黙の朗読」では前日に書きあがったばかりの新作スクリプト「マングローブのなかで」を野々宮が朗読、私が即興ピアノ演奏でからむという前半。
そして後半は私のソロピアノによる「音楽瞑想」をじっくりとやらせていただき、充実した気持ちのなか、終えることができました。
ご参加いただいたみなさんに感謝。
終わってから会場でみなさんとしばらく話したあと、何人かと近くの店に行って打ち上げ。
楽しい一日がさらに楽しく締められました。
きらさん宅に2晩お世話になったあと、さらにきらさんに新大阪まで車で送ってもらって、早朝から新幹線で名古屋に移動しました。
予定どおり、9時半には会場の〈クロッキーF美術館〉がある御器所に到着。
駅のホームで、岡崎から来てくれたひさよさんにばったり。
そして会場前にはすでにシローさんたちも到着していました。
一緒に会場入りして、椅子をならべたり準備を手伝ってもらいました。
10時からワークショップがスタート。
12人が参加してくれたので、群読のワークをおもしろくやれる人数となったのがありがたかったですね。
ほとんどの方が野々宮が名古屋と豊橋、その他で毎月やっている共感的コミュニケーションの勉強会の参加者でした。
そういうメンバーということもあって、昨日の大阪とおなじく、テーマは共感と表現、そしてマインドフルネス。
昼食休憩をはさんで午後4時までみっちりとやったんですが、名古屋もまた時間が足りない感じがしてしまいました。
最後はみんなで「方丈記」冒頭の変則リズム読みに挑戦して、けっこう盛り上がりました。
翌日、筋肉痛になった、という人もいたそうです。
朗読は運動なのだ。
ワークショップ終了後、会場の後片付けをして、れいこさんに車で迎えに来てもらって、夜の「沈黙[朗読X音楽]瞑想」コンサートの会場である栄のナディアパークまで送っていただきました。
助かりました、ありがとう。
奇跡的に土曜日の夜にナディアパークのスタジオを、これもれいこさんのおかげで抑えられたんですが、理想的な会場でした。
つまり、良質なグランドピアノ、防音、寝転べる清潔な床、完全暗転が可能な照明と部屋、という条件。
これほどの条件でやれるのはかなりひさしぶりのことです。
19時スタートでしたが、昼間のワークショップから引きつづき参加してくれた方や、こちらのコンサートのみの参加の方たちがいらして、ピアノを取りかこむ形で自由に椅子を配置してもらいました。
みなさんに囲まれて、私はとても幸せな演奏位置で、スタートさせていただきました。
理想的な環境のなか、野々宮はさらにとんがってチャレンジングな表現をくりひろげ、私もとくに後半の音楽瞑想では思うがままに(といってもいつもそうですが)音響イメージを羽ばたかせて、みなさんといっしょに時間と空間を共有する密度の濃い体験をさせていただきました。
終了後はタナカアリフミさんにご案内いただいて、〈つくね家〉というお店で打ち上げをしたんですが、古民家を改造したこちらはなかなか感じがよく、料理もおいしくて、みんな大満足でした。
大阪も名古屋も、迎えていただいた方や参加してくれた皆さんにとてもよくしていただいて、あたたかなつながりを持つこともできました。
本当に幸せな数日間でした。
重ねてみなさんに感謝いたします。
ありがとう。
またお会いできるとこんなうれしいことはないです。