2012年3月6日火曜日

Kindle touch が来た

もう一ヶ月くらい前になってしまうけれど、Kindle touch をアメリカアマゾン(Amazon.com)で注文して、変則的な方法で日本の自宅に送ってもらった。そのことと、Kindle touch のしばらく使ってみての印象を少し書きつけておきたい。

 もうすぐ Kindle が日本でも正式に発売されるという話があるので、詳しくは書かないけれど、Amazon.com から Kindle を買って日本に送ってもらえる方法はある。
まず Amazon.com にアカウントを作る必要がある。
 次に、アマゾンで購入したものを日本に転送してくれるサービスに申し込む。これはいくつかあるようだ。基本的に、そのサービスが持っているアメリカ国内の住所にまず商品を送ってもらい、手数料と送料を払って日本国内に転送してもらう、という方法になっている。
 手続きはちょっと面倒だが、指示にしたがって間違えないようにやれば、難しくはない。
 それが終わったら、アマゾンで購入、送付先を転送サービスの指定した住所にして、商品が転送元に届いたら決済。これもクレジットカード。あとは自分のところに届くのを待つのみ。数日で届く。

Kindle touch はキーボードがない分、小さくて軽い。iPadなどのタブレット端末よりかなり薄くて軽い。
 キーボード付きの旧機種と比較した写真を掲示しておく。
 タッチ操作はiPadやiPhoneに比べるとちょっともっさり感があるが、「読書」に支障があるほどではない。
 操作マニュアルはないが、本体に英文のマニュアルが入っているし、ネットを検索すれば懇切丁寧に書いている人がいるので、そういうのを参考にすればいい。
 ほかにもネット参照は必須で、たとえば「青空文庫」などの文芸作品をKindleに転送して、縦書き表示で読むための変換サービスを提供しているサイトがあったりする。日々のニュースやRSSサイトを自動的に転送してくれるサービスもある。
 私が買ったのは 3G 通信のタイプだが、3GがなくてもWiFiでほとんどまかなえるだろうし、実際のファイル転送はコンピューターからUSB接続でおこなったほうがずっと効率がいい。

 操作はいくらか慣れる必要があるとはいえ、基本的に読書端末なのでそれほど複雑な操作が必要なわけではない。すぐに慣れる。
 表示は「すばらしい」のひとことだ。電子ペーパーはモノクロだが、紙の印刷物を読んでいる感覚とほとんど変わらない。とくに英文はフォントもきれいで、本当に読みやすい。
 デフォルトで英英辞典がインストールされているが、英辞郎(有料)をインストールして辞書指定しておけば、単語長押しで特定の単語の意味を日本語で調べることができる。これは便利。英語の勉強をしている人には強力なツールとなるだろう。

日本語の文章もまずまずいい感じで表示される。
 フォントを埋め込んだPDFでの表示がもっともきれいだが、PDFの組版サイズをKindleの画面に合わせておかないと読みにくい。私はMacを使っているので、プリントアウト先をPDFファイルに指定して出力したものを、そのままKindleに転送して読むことが可能だ。
 しかし、おすすめは、いまのところ横書きになってしまうが、電子書籍のePub形式で出力したものだ。これだと日本語文書でも、フォントの拡大・縮小が可能で、しかも画面に合わせて自動改行してくれるので大変読みやすい。画像混じりのePubも読める。
 ePubで出力する方法も最近はいろいろある。また、まだ多くはないが、いくつかの電子出版サイトでプロ・アマ問わずさまざまな書き手の電子書籍を無料・有料でダウンロードできる。私も『原発破壊』など何冊かの電子書籍をリリースしている。

 以上、簡単な印象記だが、なにより私がもっとも重宝しているのは、何百冊もの未読の本がいつでもポケットのなかに入っていて、気分に応じてぱらぱらと読めるということだろう。そして通信機能をオフにしておけば、電池は何日も切れることを心配しなくてすむ。
 私のカバンには MacBook Air と Kindle touch がいつも入っていて、おかげで北陸の実家に帰省するような折でも軽いリュックサック一個ですむようになった。