2013年7月8日月曜日

福井県立病院での夏のピアノコンサートを終えて

今日の午後は福井県立病院のエントランスホールでピアノコンサートをおこなってきた。
ここでのコンサートは、去年の秋、今年の春につづいて、今日で3回めとなる。
今日は日本の童謡や唱歌から夏のメロディを中心に演奏してみた。
いつものようにアレンジも含めて気のおもむくままの即興演奏。

始まる前に看護師さんに介添えしてもらって車椅子でやってきた女性が、最前列の椅子に陣取られたので、声をかけて話をしてみた。
なんでも胆嚢を除去するとてもつらい手術を終えたばかりとのことで、リハビリをしている最中らしい。
子どものころに少しピアノを習っていて、ピアノの先生があまりに厳しくてつらくて中学校になるときにやめてしまったのだが、最近また弾きたくなって練習しているのだという。
ご主人も音楽をやっていて、近いうちにいっしょにやれたらいいと思って練習中なのだそうだ。
6歳になるお子さんがいて、ピアノを少し習わせてみたが、無理強いはしたくないとのことで、いまは習ってないとのこと。
最前列に座ったのは、ピアノを弾く指の動きを見たくて、ということだ。

その後ろに座れた年配の女性は敦賀から数ヶ月おきに通院されているという方。
お嬢さんは国立音大の音楽教育課程を出ておられる音楽一家のご様子。
質問があるというので、どうぞと答えたら、7歳の孫がいつもとても楽しく歌を歌うのだが、それがかなり音痴でどうしたらいいだろうか、という話。
いやいや、それは絶対に矯正しないでくださいね、とお願いした。
音楽は楽しくやってこそ能力が伸びるのであって、大人の勝手な判断で無理じいしたり、矯正したりするのは絶対だめ、とにかく楽しんで歌っているそのこと自体を全部受け取ってあげてください、そうすれば音程など自然になおりますから、とお願いしておいた。
それを聞いていた胆嚢手術の女性から「いいお話が聞けました」といっていただいた。

小一時間の演奏を終えて(練習が思うようにできていなかったので内容はけっこうボロボロだったが(笑))、お礼をいうと、すぐに何人かの方が近づいて来られて、話をしてくれた。
演奏中から涙ぐんでおられた方も何人かいたのだが、とくに車椅子に乗ってご主人らしき人に介助してもらっているお腹の大きな女性から、たくさん涙が出た、優しい音楽を聴かせてもらってお腹の赤ちゃんもきっと喜んでいる、というようなことをいってもらって、私もうれしかった。
終始、目をきらきら輝かせて聴いていた年配の男性とか、多くの方にけっこうな長時間、最後までお付き合いいただけた。

終わってから同級生の辰巳医師とお茶。
私の大好きな豆本のプレゼントをもらった。
私のほうは、彼に杏ジャムを用意していたのに、実家に置き忘れてきてしまって、がっくり。

次回のここでのピアノコンサートは10月7日(月)に決まった。
今度はまた秋の曲だね。