2011年7月31日日曜日

現代朗読基礎講座、終了

今日で今期6回シリーズの現代朗読基礎講座が終わった。つまり6回め。
ひとり、体調不良で残念ながら最終日に参加できなかったが、見学者が2名とゼミ生のシマムラが見学および手伝いでの参加。
今日は最終回なので、各人がそれぞれ決めた作品を朗読発表してもらう。それをビデオで録画して、あとでみんなで鑑賞した。
作品は短いものばかり。『吾輩は猫である』や『草枕』の冒頭部分、宮澤賢治や中原中也の詩、古文など。それぞれが基礎講座で学習したことを反映しようとがんばっていた。
たった6回の基礎講座なので、すばらしいクオリティの朗読になることは難しいが、なにかを「作り上げる」「たくらむ」「準備する」という方向性ではない、朗読者の本来のありようのままの、共感的で共時的な表現の方向性は、全員がしっかりと見せてくれて、私としては非常にうれしかった。たった6回なのにこれだけの皆さんの成長を見ることができるのは、本当に幸せなことだ。

このあと、私がピアノを演奏して、皆さんとそれぞれ「共演」もさせていただいた。これもすばらしい経験で、私にとっては宝物のような時間だった。
この場で起こっていることがまるで奇跡のようなことであることを、はたして何人が知っているだろうか。できればより多くの人に知ってもらいたいと思うのだが、まだまだ商業主義がはびこっているこの世の中では難しいことだ。
しかし、本当の意味で「生きたい」と思っている人は、一度見学においでください。

講座修了後、残ったシマムラとまじめな話をする。生きること、表現すること、お金を稼ぐこと、常識的な幸せとされること、などなど。
そのあと、naoさんが来て、今度はげろきょ(現代朗読協会)の運営のことについて気遣いをいただいた話をする。とてもうれしく、ありがたい。

次期現代朗読基礎講座は、9月10日スタートです。
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