2014年9月10日水曜日

代官山〈NOMAD〉で永倉秀恵が歌った

2014年9月9日、火曜日夜。
代官山のライブハウス〈NOMAD〉での対バンライブ「Sympathy Vol.3」に歌手の永倉秀恵が出演するというので、そのサポート演奏でいっしょに行ってきた。

秀恵ちゃんはここ3年くらい、ライブ活動から遠ざかっていたのだが、またすこしずつ復帰していくということで、私にサポートを依頼してくれたのはうれしいことである。
昨夜は5曲歌ったのだが、うち3曲は私の曲だった。

〈NOMAD〉は私は初めてだった。
羽根木の家に秀恵ちゃんが来てくれたので、ちょっとだけ声出しをかねてリハーサルをやったあと、いっしょに渋谷へ。
〈NOMAD〉は渋谷駅と代官山駅の中間にあって、東横線に乗り換えるのも面倒なので、渋谷から歩くことに。
徒歩約10分。

4時半くらいに到着すると、すでに別の出演者がリハーサルをやっていた。
昨夜の出演者は、

 あずさ
 佐々木まな美
 槌谷知佳
 永倉秀恵
 つつみたになおこ

全員女性シンガーソングライターの5人で、私たちを除いて全員がピアノの弾き語りスタイル。
しばらくして私たちもリハーサルにはいる。
客席は30人くらいでほぼ満席というこじんまりした店。
正面に低いステージがあって、そこにヤマハのデジタルピアノが置いてある。

ひととおり演奏し、音響の確認をして、20分ほどで終了。
手持ちぶさたなので、客入れの時間までどこかで軽く腹ごしらえをしようと、店を出た。
ところがもう夜の時間帯になっていて、飲み屋はたくさんあるけれど、カフェのような適当な店がない。
結局渋谷駅の近くまでもどったが、時間があまりないという判断で、コンビニでおにぎりを買って〈NOMAD〉にもどることにした。

6時20分に出演者とスタッフが集まって、顔合わせと打ち合わせ。
6時半、開場。
7時前に名古屋でNVCのワークショップの講師の仕事をしていた卯妙さんが、新幹線から直接こちらに来てくれた。

お客の入りはかんばしくなく、目当ての人の出番が終わったらさっさと帰ってしまう人がいたり、来るといっていた人が何人か来れなくなったりと、かなり寂しい感じだったが、Oeufs(うふ)の相方の伊藤さやかがひさしぶりに顔を見せてくれて、これは思いがけずうれしかった。

秀恵ちゃんの出番は4番めで、演奏曲目は以下のとおり。

 普賢象(秀恵作)
 砂の草原(水城作)
 朝陽色(秀恵作)
 Into Your Mind(水城作)
 鳥の歌(水城作)

いずれものびやかな歌声を聴かせてくれた。
とくに後半のパフォーマンスはすばらしかった。
私は出番前にちょっと歩きすぎたせいか、ペダルを踏む右足のすねがつってしまい、左足に踏み替えるなどちょっとあわててしまった。

最後のつつみたになおこさんまで聴いた。
こういう対バン形式のライブは、いろいろなタイプの歌い手が聴けるのでおもしろいのだが、こういう場ではとくに秀恵ちゃんの「だれにも似ていない唯一無二感」がただごとではなくきわだっているのが確認できる。
ほかの出演者もそれなりに自分たちなりの工夫をこらしてはいるのだが、おおまかにいって「似たり寄ったり」という感がいなめないし、歌のうまい下手も「どんぐりの背比べ」ということになる。
が、秀恵ちゃんはほかのだれともまったく違うし、歌もうまい下手という評価基準でははかれない。
そして私が提供している曲ももちろん、J-POPのシンガーソングライターが書いているようなものとは全然違う。

終わってから秀恵ちゃん、卯妙さん、伊藤さやかと4人で、近くのこじゃれたピザハウスに寄った。
なかなかいい感じの店で、ビールとピザをつまみながらけっこう盛りあがる。
伊藤さやかとも今後ちょっとおもしろい、卯妙さん発案のユニークな企画を展開しようという話になり、得るものが多い夜となった。

秀恵ちゃんのオリジナリティは丁寧に大切に育っていってもらいたいし、私もそれをサポートしたり、神曲も提供していけたらいいと思うが、まずは秀恵ちゃんのライブ活動復帰をお祝いしよう。