今夜はUstreamを使ったネットライブの生中継をおこなうが、ネットライブはこれが初めてではない。
最初のネットライブは、ライブドアの「ねとらじ」を使ったラジオ生中継だった。つまり、音声のみ。
ライブドアから専用チャンネルを一本もらって、週に一本のペースで定期的にやっていた。豪徳寺の酒屋の地下にあったスタジオから配信していた。そのころは朗読メンバーは声優やナレーターが多かったが、毎回テーマや趣向を変えて1時間くらいの朗読ライブをやっていたのだ。
いまから思えば無茶なことをやっていた。
が、そのときに配信されたなかからクオリティの高いものを選出して、「アイ文庫オーディオブック・ライブ」という形のオーディオブックコンテンツができた。これは iTunes Store やアイ文庫オンラインなどで試聴できるし、購入もできる。
その後、豪徳寺から梅丘のドルチェスタジオに移り、生ライブをそのまま流すのではなく、ライブを収録してYouTubeなどに映像とともに配信する方式に変わった。
数年前はまだ映像を生でそのまま配信する環境がさほど整っていなかったのだ。
さて、ご存知のように、2010年から2011年にかけて映像のストリーミング配信の環境が急速に整ってきた。
一番有名なのはUstreamだろう。
私も年末にはロリン・マゼール指揮によるベートーベン全交響曲演奏公演を、丸一日楽しんだし、先日は坂本龍一の韓国ソウルコンサートを視聴したりした。
そしていよいよ、げろきょも映像と音声を丸ごと配信するネットライブ中継をやることになった。
朗読ライブに限らず、Oeufs(うふ)のトークと音楽のライブや、私個人の演奏も、今後ゆるりとお送りする予定だ。その過程でなにかおもしろいものが生まれるのではないかという期待がある。豪徳寺の地下ライブがそうであったように。