2009年の正月にiPhoneを使いはじめて、2010年には音楽アプリが充実していった。かつての高額なソフトウェアシンセサイザーやシーケンサーの名機が次々とiPhoneアプリに移植され、こちとらユーザーとしてはうはうは喜びながら使った。
iPadが出たが、見向きもせず、iPhoneを使いつづけた。
電子書籍元年などといわれ、iPadなどの電子書籍端末がいろいろと出てきたが、ごきげんな音楽アプリのせいでそっちには見向きもしなかった。電子書籍も買っているが、もっぱらKindleなどのiPhoneアプリで読んでいる。日本語の書籍は雑誌とコミックが中心で、iPadで読んでいる人も多いようだが、私にはあまり切実な必要性がなかった。もっぱら英語の書籍をKindleで読むことが多い。
単独アプリとして出た日本語の本や、ほかにも数冊は読んでみた。iPhoneでも「まあ読める」ので、iPadには最後まで手が出なかった。
そこへ MacBook Air の登場である。
これにはハマった。
軽量、薄型、11インチの高精細ディスプレイ、高速処理、そしてなによりOS-Xが走る。
どこへでも持って歩いて使った。iPadからは完全に遠のいた。
で、2011年はどうなるだろうか、という話。あくまで個人的な希望。
MacはもうMacBookだけでいい。モバイルはAir、メインマシンは MacBook Pro。Proは今年の前半に、AirのようなSSD搭載モデルが出るという噂がある。魅力的だ。メモリ価格がどんどん安くなって、500GBくらい搭載したSSDモデルが現在のProと同等価格で出てくれば、大変魅力的だろう。
Airにはなにもいうことはない。あえていえば、ディスプレイがクルっとひっくり返って、iPadのように平たくして閲覧できるといいが、タッチディスプレイはいらない。
音楽と電子書籍のために、iPadの7インチくらいのが出れば、こっちは別の意味で魅力的だ。
iPadにしかリリースされていない魅力的な音楽アプリがいくつかあるのと、楽譜を表示させるにはiPadのほうが都合がいいということがある。
iPadの画面に楽譜を表示させて譜面立てに置けば、電子楽譜として演奏で使える。フリックでページめくりができるのもわかりやすい。
これも7インチでいいのだ。
電子書籍も7インチでいいと思う。紙の書籍のサイズに近い。このくらいのサイズだったら、電車のなかで読むのもいいかも。
音楽アプリでは、iPhoneにしてもiPadにしても、midi対応のものがたくさん出てくるだろう。すでに出ているものもmidi対応になっていくだろう。
iPhoneから音源だけでなく、映像や、その他さまざまな効果のタイミングを操作できるようになるとおもしろい。
ネットではUstreamのような映像配信サービスがますます充実してくるだろう。また、映像や音声の解像度はますますあがっていく。
多くの人がもっと気軽に映像を配信したり、ライブ中継をしたりするようになる。「コンテンツ」として作りこまれたものと「だだ漏れ」が混在していく。その結果、確かな技術力とライブ感覚の両方が、表現する側に求められていくことになる。
こういった環境の変化の流れのなか、私は確実にひとつ、自分のターゲットにねらいを定めた。
この歳でできること、この歳でしかできないこと、そして今年にしかできないこと。それを念頭から確実にステップインしていく。
ところで、あまり知る人はいないが(しかもどうでもいいことだが)、私のコンピューターとエレキ歴は20歳を少しすぎたころに出たばかりのPC-8801のフルセットを分割払いで買い、やはり同時期にローランドのシンセサイザーJupiter-8、続いてヤマハのDX-7を買ったときからつづいている。
つまり、30年越しなのだ。
今年もいろいろエレキネタを書いていくので、よろしく〜。